★スクープ!!
「もののけ姫」の続編制作へ!!
★名称は「もののけ姫2」
、2002年夏公開予定
★DLPデジタル上映、立体映像、マルチストーリーで制作費は最低100億円
★徳間社長、「世界同時公開で配収5000億円を目指す」と豪語
3月31日、配収113億円の日本新記録を樹立した「もののけ姫」の続編が制作されることが明らかになった。徳間康快・徳間書店社長(77)によると、続編の名称は「もののけ姫2」(もののけひめツー)で、従来の映画の概念を打ち破る数々の新機軸が打ち出されるという。公開は2002年夏の予定で、全世界に同時配給される。

続編制作の決まった「もののけ姫」。迫力の戦闘シーンも倍増するか?
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映画の概念を打ち破る新機軸の数々
1300万人の観客を動員し、社会現象とまで言われた映画 「もののけ姫」。その続編の計画がついに始動した。「もののけ姫」は宮崎駿監督が「最後の作品になる」と口にし、引退作とも言われた作品。しかし、宮崎駿氏は「まだ区切りがついていない、何も納得していない自分に気付いた。」と"引退"を撤回。「もののけ」ブームの再来を熱望する徳間社長の熱心な働きかけもあり、導き出された答えは「もののけ姫」の続編だった−。
徳間社長は「これはただの続編ではない。映画の概念をも超える全く新しい映画を創る」と述べ、数々の新機軸が打ち出された続編となる。
・DLP技術によるデジタル上映
「もののけ姫2」は全編フルデジタルで制作されるが、今回から上映をもデジタル化される。すなわち、フィルムを使った従来の映写機ではなく、ハードディスクに蓄積した映像データをデジタル映写機を使って直接スクリーンに投影する新型式となる。この技術は、米テキサス・インスツルメンツ(TI)によるデジタル投影技術(DLP:デジタル・ライト・プロセッシング)が採用されるという。このデジタル映写機は2000年1月現在で世界にまだ18台しかないが、2002年夏までのは世界の主要映画館にひととおり普及することが予想されている成長株だ。従来のフィルムでは、長期間の上映に伴い傷やホコリが目立つようになるが、デジタルでは基本的に劣化がない。画質も従来のアナログなフィルムよりも解像度・彩度とも大幅に向上し、きわめて鮮明な画質が実現するという。徳間社長は「デジタル映写機は『もののけ2』との相乗効果を生み、世界中の映画館は一気にデジタル化するだろう」と述べ、その将来性を持ち上げた。
・立体映像
「もののけ姫2」では、デジタル上映に加えて立体映像でも楽しむことが出来る。普通に見たときは普通の画面であるが、専用メガネをかけると絵が立体的に飛び出してくる。それも、一昔前の青・赤分解の二重画像とは異なったリアルなもので、偏光レンズを通して右目用と左目用に分けられた画像を立体視する仕組みだ。「登場人物が飛び出してくるというより観客が登場人物の中に入っていくような感じ」であり、あたかも登場人物に囲まれたかのような体感が得られるという。「スクリーンと観客席の境界が消滅する(徳間社長)」という言葉も、あながち誇張ではなさそうだ。
・最大1677万通りのマルチストーリー
従来、一本の映画は一つのストーリーと決まっていたが、「もののけ姫2」はその概念も崩し去ることになりそうだ。すなわち、幾通りもの多彩なストーリー展開をたどり、ラストシーンも毎回異なってくるというのだ。現在はまだ構想段階ではあるが、最も大きな展開だけでも16通りの流れがあり、サブストーリーごとのカテゴリーで分けるも256通りもの流れになるという。さらに、細かなシーンやセリフの違いまで分類すると、組み合わせは最大で実に1677万通りにも達する。つまり、映画館が異なれば当然ストーリーが異なり、同じ映画館でも上映時間によって結末が異なってくるわけだ。ストーリー展開はシーンごとにコンピューター制御によって乱数的に組み合わされ、ハードディスクから随時出力されるので、次にどのような展開になるのかは誰にも予想できないという。すなわち、全く同じストーリー展開を2回見ることはほとんど不可能であるとも言える画期的なシステムで、映画評論家泣かせの映画になりそうだ。
制作費は最低100億円
これだけの新機軸を打ち出すのであるから、当然制作費は膨大な額になる。徳間社長は「これまで稼いできた利益を全部投入してもいい」と喝破し、制作費は最低でも100億円という大胆さだ。さらに徳間社長は「徳間グループの全ての資産を担保にするくらいの度胸がなければダメだ」とまで言い切っており、最終的にはいくらかかるか「誰にも見当がつかない」という。これには、常識では考えられない驚異的な制作体制を敷くことで世間の話題を集めれば充分元がとれるという読みもあるようだ。
全世界にも同時公開 配収目標5000億円
制作費がケタ外れなら、配収目標もケタ外れだ。「もののけ姫2」は全世界での同時公開を前提として構想されている。音声チャンネルには標準で日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・アラビア語・中国語・広東語・韓国語の10カ国語が用意され、さらに増やすことも可能であるという。配収目標も日本円換算で史上空前の5000億円という。徳間社長は「2002年は世界中が『もののけ2』一色になる。ハリウッドは軒並み閑古鳥が鳴くだろう。」とも述べ、その自信のほどをのぞかせた。
ゲームソフトも発売 キャッチフレーズは「プレステ2にはもののけ2」
また、徳間社長は「もののけ姫2」公開に合わせてプレイステーション2用のゲームソフトも発売する計画があることも明らかにした。DVDの容量には一定の制限があるため、ストーリー展開は最大でも65000通り程度に収まりそうだが、それでも一人で全てのストーリーを体験するのは不可能なほどのバリエーションだ。「映画館ではただ見ているだけだが、プレステ2でプレイすると、自らの意志でストーリーを変えていくことも出来る」という。キャッチフレーズはズバリ「プレステ2にはもののけ2」とし、全世界的に一大キャンペーンを打って宣伝活動を行うという。徳間社長は「もののけ2を買わずしてプレステ2を買ったことにはならないと言わしめるほどヒットするだろう。プレステ2本体が1億台売れれば、もののけ2ソフトも1億本売れるに違いない」とまで言い切った。
徳間社長は「21世紀のエンタテインメントは『もののけ2』が切り開く。全てのエンタテインメントは『もののけ2』から始まる」と豪語、早くも地球的規模での完全制覇を高らかに宣言した。
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