エリノア・パーカー
(1922- )

黒い絨毯
(1954)
肉体の遺産
(1960)
サウンド・オブ・
ミュージック (1965)

☆☆☆ 画像はクリックすると拡大します ☆☆☆

一口メモ


日本では伝統的に、瓜実顔で切れ長の目が美人であることの1つの要件であったはずですが、彼女はこの条件を見事にクリアします。そのようなわけで、たとえば「MOOK21 外国映画 女優」(共同通信社)の彼女の項には、「コンピュータ・グラフィックで理想的な美女を描けば、たぶんこうなるのではないかと思われる完璧な美貌」とあります。けれども、彼女のセールスポイントはそれだけというわけではなく、アカデミー主演女優賞にノミネートされること3度というキャリアが示すように、演技派でもありました。コンピュータ・グラフィック美女にしては、グラフィックな派手さに訴えるところが少なく、むしろ地味な印象を受けるのは、彼女が単なるお飾りなどではなく、実力派の女優であった証拠であると見なせるでしょう。また、現在では、「サウンド・オブ・ミュージック」(1965)の男爵夫人役によって、もっとも鮮明にオーディエンスの記憶に残っているかもしれません。ジュリー・アンドリュースにクリストファー・プラマーを取られてしまいますが、かつてのコンピュータ・グラフィック美女とまだまだお子ちゃまで恐ろしくお色気不足のジュリー・アンドリュースを見比べていると、「ホンマかいな?」と思わざるを得ません。「わが愛は終りなし」(1955)では小児麻痺で半身不随になるオペラ歌手を演じてオスカーにノミネートされましたが、さすがにプッチーニの「蝶々夫人」やワグナーの「トリスタンとイゾルデ」などからのアリアを歌うシーンは吹き替えだそうです。

主な出演作品


1946
Of Human Bondage
1955
わが愛は終りなし
1950
女囚の掟
1955
黄金の腕
1951
探偵物語
1960
肉体の遺産
1952
血闘
1961
青春の旅情
1953
ブラボー砦の脱出
1965
サウンド・オブ・ミュージック
1954
黒い絨毯
1966
オスカー
1955
渡るべき多くの河
1966
殺しの逢いびき

関連レビュー


探偵物語

血闘

黒い絨毯

黄金の腕

青春の旅情



1999/12/04 by 雷小僧
(2009/05/27 revised by Hiroshi Iruma)
ホーム:http://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_actress.htm
メール::hj7h-tkhs@asahi-net.or.jp