女優さんには、たとえば演劇出身、歌手出身、テレビ出身、バレーダンサー出身、モデル出身などと様々な「出身」がありますが、バーバラ・ニコルスは何と!ストリッパー出身です(IMDbの彼女の項にはブルレスクダンサーと記されていますが)。恐らくストリッパー出身で、彼女ほど有名になったハリウッドの女優さんはまずいないはずです。何しろ、「ながれ者」(1956)では、かのクラーク・ゲーブルさんとダンスすら踊っていました。雰囲気的にはどこかマリリン・モンローに似たところがあり、抜けてはいるけれども気のいい娘といった役どころが似合っていました。実は、ニコルスの映画デビュー作はモンローの主演作でもあった「帰らざる河」(1954)のようです。ニコルスは、典型的なブロンドの「Air Head」タイプの女優さんであり、頭のてっぺんから出しているのではないかとすら思われるかん高い声は、彼女の大きな特徴です。そのようなわけで、なぜか超シリアスな「成功の甘き香り」(1957)に顔を見せているとはいえ、基本的にコメディ、あるいはライトタッチのドラマへの出演がほとんどです。個人的にもっとも印象に残っているのは、やはり「ボーイハント」(1960)での水槽で舞うビーナス役です。さすがにストリッパー出身だけあって、体のしなやかさが際立っていました。 |
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1954 |
帰らざる河 |
1960 |
奥様ごめんなさい |
1956 |
ながれ者 |
1960 |
ボーイハント |
1957 |
成功の甘き香り |
1961 |
ギャング紳士録 |
1957 |
パジャマゲーム |
1964 |
ハートでキッス |
1957 |
夜の豹 |
1964 |
底抜け00の男 |
1958 |
秘めたる情事 |
1965 |
ラブド・ワン |
1958 |
裸者と死者 |
1966 |
スインガー |
1959 |
私はそんな女 |
1975 |
名犬ウォン・トン・トン |
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