Club ARISTO
Maintenance


GO TOP メンテTOP ←BACK NEXT→ 投稿する

 アリストV300VEに乗るNO.1のワタルが、トムス製のエンジンコントロールシステムT.E.C.S.を装着しましたのでご紹介いたします。


VOL.156 トムスT.E.C.S.装着記 <改訂:'00年1月9日>
このたび、信頼性の高さからトムス製のエンジンコントロールシステムT.E.C.S.を装着しましたのでレポートいたします。また、シャシーダイナモに掛けてパワーチェックを行いましたので、参考にしていただきたいと思います。なお、各データともクリックしていただくと拡大したデータをご覧頂けます。

<交換方法>

アリストに向かってエンジンルームを覗くと、右手前にブラックボックスがあります。そのボックスの中にノーマルのエンジンコントロールシステムが入っておりますので、それをT.E.C.S.と交換することになります。ボックスの蓋も、エンジンコントロールシステムもボルト数本で止められているだけですので、交換自体はものの5分もあれば完了します。エンジンコントロールシステムに差し込まれているワイヤーハーネスのカプラーを抜くのに少し力がいるのと、ボルトを落とさないように注意が必要です。

<インプレッション>

交換後車庫にてイグニッションオン。計器類に異常は見当たらないので、ちょっとワクワクドキドキしながらキーをひねってみるといつもとなんら変わることなくエンジンが掛かりました。アイドリング回転数にも特に変化は見られず600回転をちょっと上回ったあたりで安定していました。また、アイドリング時の排気音にも変化は見られず、ノーマルと変わらずジェントルなアリストがそこにいます。

走りはじめてまず感じたのが、アクセル低開度域でのつながりの良さでした。ノーマルでは、特に交差点からのゆっくりとしたスタートや市街地の曲がり角、渋滞中に、「アクセルを開け始めると少し滑ってからドン!とつながる」感じがありますが、T.E.C.S.に交換後は感覚と一致しないつながり方がほとんど無くなったので、運転していても非常に快適です。このあたりは点火タイミングや空燃費を変更した結果でしょうか?

そしてパワー感もノーマルとは違うものです。
まず低回転域についてですが、より適正な空燃費と点火タイミングになったためでしょうか、上記のつながりの良さの他に、開け始めからトルク感が上乗せされたような感覚です。まるで圧縮比を上げたようなとでも言いましょうか、アクセルを踏んだ時のレスポンスもよくなりましたので、よりドライバーの意思に忠実にエンジンが付いてくるようになったと言えます。
そして、中高回転域ですが、これまで「エンジンコントロールシステムでどれだけ変わるのか」正直申しまして半信半疑的だったのですが、予想に反して驚かされることになりました。例えば高速道路の料金所からのフル加速では、これまでなら肩のあたりにグググッ!と徐々にGを感じていたのですが、交換後は腰にドンッ!っという感じで一気にGが掛かりました。また、高回転まで引っ張ってみるとノーマルであればもう頭打ちという領域に入ってもまだストレスなく延びていきます。これは、仮にサーキットでテールツーノーズでレースをしていたとすれば、ライバルがシフトアップするところでもまだこちらは同じギアで引っ張ることができるので、特にコーナーとコーナーを結ぶストレートなどで大きなアドバンテージとなるでしょう。
ブーストのオーバーシュートについてですが、トムスさん、ネッツシュポルトさんに相談しましたが、必要性は特には感じていないとのことでした。これは安定した制御を望むならブーストコントローラーを装着しても良いだろうとのことでした。トムスアリストやネッツシュポルト・アリストにもT.E.C.S.が装着されていますが、ブーストコントローラーは装着されていません。私の場合は、安定制御と低速域からしっかりとブーストが掛かるようにするため、今後コントローラーを装着する予定です。

<燃費について>

私の場合は、主に都市部での走行で、たまに高速道路という使用状況です。燃費は以下のように若干低下しましたが、これはパワー感、トルク感が嬉しくて、ついついノーマルよりも右足に力がこもってしまうことも多少影響していると考えられます。また、14アリスト3.0Qの時と同程度の数値です。16アリストに乗り換えたとき、、ターボでもかなり燃費が良くなっているのがに驚きました。これはVVT-i効果でしょうね。

ノーマル:5.8〜6.8km/L
T.E.C.S. :5.5〜6.5km/L

では、体感データを実際にシャシーダイナモに掛けてみましたので、参考にしていただければと思います。

パワー曲線グラフ

328.3PSを記録! トムスT.E.C.S.を純正品と交換しただけでこのポテンシャルは非常にコストパフォーマンスが高いですね。

トルク曲線グラフ

42.6kg−mを記録! ノーマルは3600回転で46.0kg−mですが、オートマなので3速から2速にキックダウンしてしまうため、4000回転から全開モードでのデータです。

各回転数でのデータ表

100回転毎のパワー、トルクおよび速度のデータを確認することが出来ます。速度は3速で約200km/hを記録しています。

なお、T.E.C.S.についてのインプレをご紹介下さっているメンバーの皆さんがいらっしゃいますので、併せてご覧いただくと、よりそのポテンシャルをご理解いただけるかと思います。

island
GO TOP メンテTOP ←BACK NEXT→