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アリストV300VEに乗るNO.941のぽっきーさんが、T.E.C.S装着後、シャシダイナモにてエンジン出力特性を計測されたので、紹介してくださいました。
TOM'SのエンジンコントロールシステムT.E.C.Sを装着し、エンジン出力特性をシャシダイナモにて計測しましたので、結果をご報告します。車両はアリストV300VE(98年10月登録,走行距離約5,500km)で、エンジンまわりの変更箇所は次のとおりです。・エンジンECU TOM'S T.E.C.S.(品番89600-TJS62-AT) ・エアクリーナ TRDスポーツエアフィルタ(品番17801-JS610) ・マフラー TRDハイレスポンスマフラーver.S(品番17400-JS600) ・プラグ TRDイリジウム22番(品番19059-SP004-22 NGK7番相当) ・ブーストコントローラ BLITZ DUAL-SBC(品番14044) プライマリ側タービンのみの制御で最大ブースト圧設定1.0kg/cm2 ・ブーストメータ HKS60φピークホールド・ワーニング連成計(品番4402-SA031)なお、ブーストコントローラ用およびブーストメータ用の圧力取り出しは、何れもサージタンクとターボプレッシャセンサ間の配管から分岐しています。<パワーとトルク>
シャシダイナモでの出力およびトルクの計測結果は次のとおりでした。
・最高出力
377.0 PS / 5,900rpm
・最大トルク
47.2 kg・m / 4,900rpm
だだし、最高出力は実際にはもう少し出ていると考えられます。グラフを見ていただければ分かりますが、トランク2名乗車で計測したものの、6,000rpm弱でローラにすべりが発生し、正確に測定できたのは5,900rpmまででした。確実な値ということで、最高出力は5,900rpm時の値をとっています。すべりが発生しなければ、まだ出力が上がってきている回転数ですので、計測できなかったのは残念です。なお、最高出力時のブースト圧は0.94kg/cm2で、設定値である1.0kg/cm2から垂れてきていることがグラフから分かります。また、グラフ中の空燃費と排気温は実際には計測していません。
計測では、最大ブースト圧設定を1.0kg/cm2としましたが、No.1インジェクタの開弁信号#10(エンジンECUの24ピンコネクタの5番端子)を確認すると、飽和状態(開弁率100%)となっていました。ノーマルの燃料ポンプでは、燃圧が不足し燃料が希薄になっている可能性もあり、エンジン&タービンブローの危険性があるため、通常の走行では0.9kg/cm2程度に設定して使用しています。
なお、ブーストコントローラを装着しないでTOM'S ECUのみでブースト圧制御した場合には、オーバーシュートがあり、ピークは1.2kg/cm2まで上がります。また、ノーマルの吸気系配管は弱く、これくらいのブースト圧でパイプが抜けかけてきますので注意が必要です。増し締めし、ずれなくはなりましたが心配です。
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