News >「仕事日記」2008年9月


9月2日(火) デュオ w/佐々木昭夫
軽井沢の佐々木邦夫(昭夫さんの実弟で東京芸大作曲科教授・夫人はピアノ科)の別荘。なんだかやはり軽井沢というのは金持ちが避暑に来るだけのことはある、との感想を持ってしまった。
万平ホテルに泊めてもらって嬉しかったが、夜遅くから朝早くの一泊は邦夫先生に申し訳ないくらい勿体ないのだが誠意あるお気持ち、と感謝。せめてバー(後で聞いたら素晴らしいバーなのだそうだ)でも行けばよかったのに、8人程で部屋飲み。それはそれで楽しかった。
9月3日(水)
居残って講座。殆ど昭雄先生が喋るのに頷いたり面白いエピソードを入れたり。佐々木さんは流石に解説が堂に入っていて、参考になるお言葉も多かった。
9月4日(木)
高島ちさ子ちゃんのラジオ収録。ついこないだだと思っていた彼女のデビューのお手伝いはもう10数年以前のことだそうで、感慨。彼女はその間子供も産んで、今はどこの仕事場にも連れて行ってるというからすごい。
福山へ速効飛んでDUSTのライブに滑り込み、のはずが日にちを一日取り違えていて思わぬ移動日に。ダーツバーを探し当てたはよいが、701とクリケットの組み合わせ試合をしている4人組があまりに上手で、ポケットのマイダーツを悟られぬように見学し、2杯飲んで宿に帰る。
9月5日(金) DUST 福山・ミュージックファクトリー
テツ&レイが前歌 ギターとボーカルでI Feel Good 4ビートで演奏するなど、独自路線。
9月6日(土) 博多 酒蔵
以前ルースと来たのを思い出す。
9月7日(日) 宮崎
今時珍しいソファ席などある広い店。ポンタ氏登場。最近の病状など聞く。プレイはまとも。往年のキレが、ブラッシュワークでの間合いの広さにとって代わって音楽性の高さが全面に出てくる。
アクションスター二人と、そしてそのプロデューサー(鵜飼ともいう)と飲んで愉し。セーラームーン「月に代わってお仕置きよ!」の振りを皆で学んだのち、ダーツバーへいく。9人で遊んでも面白い。
9月8日(月) 六台リハーサル 松濤高木クラビア
今日も小原君欠席ながらもラプソディ・イン・ブルーの仕上げにかかる。皆積極的に意見が出ていい感じ。オープニング・アンコールの新アレンジも試す。考えてみたら今シーズン増やしたレパートリィは殆ど佐山アレンジ。気疲れするはずである。
それに前シーズンはデュオとトリオがあったので各人3曲ずつ休めたのが、この度は4台・2台がそれぞれ1曲ずつなので、全員が1曲分しか休めない。6台ものが増えたのは喜ばしいが、公演数も多いこととて、スタミナと集中力が心配。といっても長老が一番アグレッシブなだけに皆食らいついていくことだろう。
9月9日(火) Z-Funk 京都ラグ スペシャルゲスト山岸潤史
ほなちょとやってみよか、といってカッティングを始めた途端にぶっ飛んでしまうのだ。
ヤマギシは3回りも4回りもごつくなっている。僕の想定したファンクものよりもマイルス系のフリースタイルが多くなって、お客様にはついて来てもらいにくかったかも知れないが、演奏者全員が山岸に食いついて火の出るようなビートを出し続けているようなシーンは滅多に見られるものではないので、それはそれで満足していただけたかとは思う。
9月10日(水) ジャズと噺 岩見沢
たこ平 転失気
正蔵 まめをつまみ食いする短い噺と「読書の時間」

佐山 Hymn To Freedom
   ラプソディ・イン・ブルー

正蔵+佐山 ジャズ落語

ジャズ落語、面白い。実は僕が台本案を書いて見てもらったのが、八つぁん熊さんがジャズの歴史をたどるモノで、お客様には少々ついて来づらいでしょう、といって師匠のアドリブになったところ、八つぁん熊さんが御隠居さんを訪ねるところから始まって、月猫のようなアドリブの掛け合いもあったり、地元の先生(僕に振られる)に名曲をリクエストしたり、と実にうまく纏める。その上落語家の凄いところだな、と感じ入ったのは、終演時間にぴたりと合わせて終わるのだ。
一緒に旅廻りをするとプライベートな相性も浮き彫りになるものだが、その点も実にいい塩梅で、この演し物は当分続く予感。
打ち上げは師匠のリクエストで焼肉。北海道は豚も美味しいそうで、牛・豚・羊のフルコース、いずれも美味しく頂いた。特にジンギスカンの生姜味付けは珍しくも美味であった。
9月11日(木) ジャズと噺
地元の美味しいラーメン屋で昼集合した後、移動中にソフトクリーム。現場の隣のチューリップの湯でご厚意に出されたのがソフトクリーム。ついでに言うと翌日の昼ラーメンのお店の名物だ、てんでまたソフト。二日間でラーメン二杯とソフトが三つ。二人揃ってメタボ街道まっしぐらである。

たこ平 金明竹
正蔵 読書の時間

佐山 テイクファイブ
   ミスティ
   Harvest

正蔵+佐山 ジャズ落語

こまちゃん・みちよちゃん・牛一族・さゆりちゃん・大西さん。それに何年か前にM'sを主催してくれた人(こちらは事前の温泉で偶然裸のご対面)など旧交を温める間もなく、お泊まりは紋別へ移動。そこでの“あかちょうちん”(<正式名称)が驚くほどうまかった。ホッケは初めて食べる油と塩気の絶妙さ。ツボダイというのは初見だったが実にうまいものである。乾杯用に用意されたボルドーを飲み、ウニがうまいからと言って日本酒を頂き、ホッケの骨焼ができたと言っては生ビールを飲んで、いくら丼と北海丼を取り分けて締めにする。ダーツバーを教えてもらって訪ねるが閉まっているので適当なスナックにいってみると、最前別れた浜松さん(紋別はこの人のご案内)と鉢合わせ。またまたご馳走になってしまった。
9月13日(土) デュオ w/吉川よしひろ
 
9月14日(日) 6台リハーサル 昭和音大
なんと立派な、、、!以前大森智子さんとのリハーサルで訪ねた時には駅の反対側で、そこそこ地味な校舎だった。今日は広々とした敷地に大中小のホールまで揃った立派な施設。ジャズピアノ6連弾のリハーサルに借りたのは講義室の一つなのだが、6台のピアノを入れて余りあるのだから驚く。
新百合丘駅を中心に半径800mのなかにホールや会館が9つもあるそうで、来年のゴールデンウイークには大規模なフェスティバルを考えているという。小曽根君のフルバンドやエリック宮城のキックアップバンド、国府弘子と昭和音大オーケストラとの共演など盛りだくさん。「佐山さんって、、、、」と聞いて思わずわくわくしていると「林家正蔵さんと最近面白いことなさってますよね?」、、、。ありがたい話である。ついでに和田さんのトークによる映画にまつわるトークアンドライブも提案しておいた。
9月15日(月) 6台リハーサル 高木クラビア
今日あたりは酒でも抜くか、と思っていると国府弘子「今日は飲めるように車を置いてきたの」迷っていると「佐山さんがいないと淋しいなァ」誘い上手である。
9月16日(火) ハムカツブラザーズ 銀座スイング
八尋洋一(B)
今福健司(Perc)
大槻カルタ英宣(Dr)
金子晴美(Vo)

カルタ君、噂にたがわぬ即応力、ジャンルを問わず一番いいグルーブをチョイスするセンス。
9月17日(水) 国立音楽大学 後期第一回
本当は先週10日が第一回だったのを、始業日を勘違いして無断欠席してしまったのだった。先日の名古屋音楽大学での一曲集中解説を試みる。All The Things You Are。
9月19日(金) ジャズ・ピアノ6連弾 さいたま
今シーズン初日!みんな気合いが入っていい感じ。「カンゾー先生」と「ラプソディ・イン・ブルー」の今期書き下ろしも先ずは評判よくひと安心。
9月20日(土) ドラマ音楽録音@銀座オンキョーハウス
のち 谷山浩子コンサート鑑賞@新宿スペースゼロ
のち 音技の杜・山口氏と打ち合わせ@はいから亭(ボイスオブシアターの巨大スピーカーに二台のターンテーブルでLPレコードをかける、という、今どき珍しいきっちりとしたジャズ喫茶・バー)
9月22日(月) 鑑賞 葉っぱのフレディ
山川啓介作詞、島健作曲の素晴らしいオリジナルミュージカル。特にダブリング、トリプリング、とでもいうのか、「五つの銅貨」的な別歌同時歌唱がスムーズに行われていたのは日本語では初体験(自分のアレンジも含めて)だろう。成功・失敗を恐れず(勿論フレディは興行的にも成功例だが)もう少し日本で上演されるミュージカルの中で占める割合が増えてもいいのだが。
9月23日(火) 笠よしこ リサイタル 千葉市民会館
 
9月24日(水) ジャズ・ピアノ6連弾 浜松アクトシティ
 
9月25日(木) デュオ w/松田昌 予行演習 長久手
むねむで移動。とはいえ浜松から名古屋は寝過ごしにぴったりの距離とて、必死に数独。名古屋でお迎えにあった途端、進化前の状態に入る。これからお世話になるホールスタッフの人々にも挨拶できぬ状態のまま快眠。どこで眠っていたものか。演奏夢うつつだったが不思議に評判がよかったのは、松田昌のおかげ。毎度お世話をかけます。
9月27日(土) ジャズ・ピアノ6連弾 ひたちなか
全国で一番早くソールドアウトのひたちなか。発売日即日売り切れだったとか。アイドルグループみたい。
9月28日(日) 糸魚川
ギャラリーカフェのオープンのお祝い。山の上の素晴らしい温泉に泊めていただいて超リラックス。
9月29日(月) Four Hands Groove 目黒・ブルースアレイ
久しぶりのFour Hands。会わない間に小島の身辺に慌ただしいことあり。それとは別にソロアルバム(コジカナツルとは別)を作ったのがいたくお気に入りで、またワンステップ音楽的進化を遂げた模様。
大坂といい、小島といい、どんどん新境地に入っていく。僕だけは変われないでいるかの焦りも多少感じるも、6連弾を通じての腹座りの重量感みたいな実感が遅々としつつも成長か、と気を引き締める。
9月30日(火) 山岡美樹 赤坂・ノベンバーイレブンス
山岡美樹(Vo)
古野光昭(B)
田鹿雅裕(Dr)
 
竜童さんの店が赤坂に、という噂は前々から聞いていたので興味があったのだが、流石に上質にできている。ご本人にも会えたのは意外だったが、事務所が店の上階にあるので都内に居る時は必ず顔をお出しになる由。

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