![]() | 福島県 河沼郡会津坂下町 |
福島県河沼郡会津坂下町は、会津盆地の西部に位置するまち。南北に流れる阿賀川と西部の只見川の水運で古くから栄えました。沼田街道・越後街道の道筋にあたり宿場町としても発展。平地には水田が広がり、山地では畜産や果樹栽培なども盛んです。 みどころとしては、弘法大師の手になるといわれる十一面千手観音の立木観音(恵隆寺・会津三観音のひとつ)や、「春日八郎おもいで館」、公園化されている稲荷塚遺跡(杵ガ森古墳)や、県内一の規模を誇る亀ヶ森古墳などがあります。 ●会津坂下町のホームページへ |
古墳名 | 墳形 | 規模(m) | 所在地 | 立地・現況 | 出土品 | 備考 |
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稲荷塚1号墓 | 方形周溝墓 | 9.6 | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 | |
稲荷塚2号墳 | 方墳(方形周溝墓?) | 13.4(墳長12、後方部辺9.9、造出部長2.2幅2.7〜5、方位N-105-W) | 稲荷塚 | 低地平地・沖積地 | 土師器(北側周堀) | 消滅。標高176m、周辺からの比高0m。1990年緊急発掘調査。1991年調査。周堀あり。かつて稲荷塚2号前方後方形方形周溝墓とされていたが後に造出付きの方墳と判定。 |
稲荷塚3号墳(稲荷塚3号前方後方形方形周溝墓) | 前方後方墳(前方後方形方形周溝墓) | 15(墳長13.8、後方部辺9、前方部長4.5幅4.7、くびれ部幅3.6、方位N-78-W) | 稲荷塚 | 低地平地・沖積地 | 土師器(南側周堀) | 消滅。標高176m、周辺からの比高0m。1990年緊急発掘調査。1991年調査。周堀あり。 |
稲荷塚4号墓 | 方形周溝墓 | 12.7 | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 | |
稲荷塚5号墳 | 前方後方墳(前方後方形方形周溝墓?) | 15.7(墳長14.5、後方部辺12.2頂辺11.4高1.1、前方部長4.3幅4.9高0.6、くびれ部幅4.6、方位N-20-W) | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 土師器(壺) | 標高176.4m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 |
稲荷塚6号墳 | 前方後方墳(前方後方形方形周溝墓?) | 25.4(墳長23.5、後方部辺15.1頂辺13.6高1.2、前方部長9.6幅6.6高0.6、くびれ部幅3.6、方位N-169-E) | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 土師器(甕・壺・器台・鉢) | 標高176.4m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。全周に周堀あり。 |
稲荷塚7号墓 | 方形周溝墓 | 8.5 | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 | |
稲荷塚8号墓 | 不明 | ─ | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 | |
稲荷塚9号墓 | 不明 | ─ | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年発掘調査。周堀あり。 | |
稲荷塚10号墳 | 前方後方墳(前方後方形方形周溝墓?) | 不明(後方部高1.2、前方部高0.8、方位N-164-E) | 稲荷塚 | 台地・河岸段丘 | 土師器(甕) | 標高176.5m、周囲の水田からの比高0m。1991年一部発掘調査。周堀あり。 |
杵ガ森古墳 | 前方後円墳 | 54(墳長45.6、後円部径25高2(周堀底より3.9)、前方部長21幅18高2.5、くびれ部幅7.8、方位N-143-W) | 稲荷塚 | 低地平地・沖積地・史跡公園 | 土師器・須恵器・縄文土器 | 県史跡。標高175m、周辺からの比高0m。1990年緊急発掘調査。周辺稲荷塚遺跡(方形周溝墓群)とともに史跡公園として保存。墳丘下に住居跡。後円部2段築成。後円部に主体部の痕跡らしき黒土層落ち込み。周堀あり(後円部側幅7〜12深さ0.8〜1.5、前方部側幅2〜5深さ0.1〜0.7、南西角に橋状部)。 |
米が森古墳群 | ─ | 新館字稲荷塚 | ─ | |||
米が森古墳 | ─ | 稲荷塚 | 低地平野・耕作地 | 標高180m。 | ||
次郎坂古墳群 | ─ | 宇内字次郎坂甲 | 丘陵・山林・原野 | 標高240m。 | ||
鍜冶山古墳群 | ─ | 宇内字鍜冶山 | 丘陵・耕作地 | 人骨(推定女性)刀子・直刀 | 宇内青津古墳群鍛冶山支群。標高230m。前方後円墳1(4号墳)、円墳13(14とする資料有り)。 | |
鍛冶山2号墳 | 円墳 | 12(高2) | 宇内字鍛冶山 | 丘陵尾根 | 人骨(推定壮年以上女性)・直刀(106cm)・刀子。推定6世紀 | 宇内青津古墳群鍛冶山支群。1984年緊急調査。標高210m、周辺集落からの比高15m。竪穴式石室か(横穴式石室とする資料有り)。 |
鍛冶山4号墳 | 前方後円墳 | 21(後円部径12頂径7.8高2、前方部長8幅11高1.2、くびれ部幅6.6、方位N-80-W) | 宇内字鍛冶山 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群鍛冶山支群。標高210m、周辺集落からの比高15m。1976年測量調査。周堀あり。 | |
雷神山1号墳(宇内雷神山古墳) | 前方後円墳 | 47(後円部径26.5頂径10.1高7.5、前方部長20.5幅14.5高3、くびれ部幅10.5、方位N-111-E) | 宇内勝負沢 | 山地・山頂 | 直刀 | 宇内青津古墳群雷神山支群。標高303m、集落からの比高115m。1975年測量調査。後円部に中世経塚。主体部大破壊。河原石積み石室壁。推定4世紀後半。 |
八幡壇古墳 | ─ | 羽林字柳の内 | 低地平野・耕作地 | 直刀 | 標高180m。 | |
オンニョ壇古墳 | ─ | 開津字出ノ下 | ─ | |||
高寺山古墳 | 前方後円墳 | 48(後円部径25頂径12高4、前方部長23幅16高2.5、くびれ部幅12、方位N-30-W) | 高寺 | 山地・山頂・山林・原野 | 標高401.6m、西側山麓からの比高165m。1992年簡易測量調査。 | |
ややこ森古墳 | ─ | 高寺字窪 | 低地平野・山林・原野 | 標高200m。周堀あり。 | ||
金毘羅森古墳 | ─ | 高寺字谷地 | 低地平野・耕作地 | 標高200m。 | ||
宮東1号墳(宮東1号前方後円形方形周溝墓) | 前方後円墳 | 34.3(墳長31.1、後円部径19、前方部長13.7幅11.8、くびれ部幅6.3、方位N-137-E) | 合川字宮東 | 低地平地・沖積地 | 土師器 | 消滅。標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 |
宮東2号墳(宮東2号前方後方形方形周溝墓) | 前方後方墳 | 16.2(墳長14.6、後方部辺9.5、前方部長5.1幅7.1、くびれ部幅3.8、方位N-132-E) | 合川字宮東 | 低地平地・沖積地 | 消滅。標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 | |
雲雀が城古墳 | ─ | 舟渡・高寺字和尚堂 | 低地平野・耕作地 | 標高200m。 | ||
舟渡古墳群 | ─ | 舟渡字平林 | 低地平野・耕作地 | 直刀 | 標高210m。 | |
鬼渡古墳群 | ─ | 勝大字鬼渡 | 山地・山林・原野 | 玉類(管玉・棗玉・切子玉・小玉・丸玉)・直刀・鞘・金具 | 標高260m。 | |
松無塚古墳群 | ─ | 勝大字松無 | 低地平野・道路 | 土師器・直刀 | 標高190m。 | |
山の神古墳 | ─ | 勝大字上ノ山 | 山地・山林・原野 | 標高300m。 | ||
麓山古墳(はやま) | ─ | 勝大字草山 | 山地・山林・原野 | 標高320m。 | ||
大村古墳群 | ─ | 勝大字大村 | 山地・山林・原野 | 土師器 | 標高280m。 | |
惣六古墳 | 円墳 | 新館字惣六 | 低地平野・耕作地 | 標高180m。近世塚 | ||
臼ガ森古墳 | 前方後円墳(帆立貝形古墳) | 65(墳長50、後円部径35.8幅30頂径20高4.9、前方部長14幅14.2高0.7、くびれ部幅8、方位N-108-W) | 新舘字森前 | 台地・河岸段丘 | 標高179.9m。周辺水田よりの比高0m。1991年周堀部発掘調査。後円部楕円形2段築成。周堀あり。墳頂に愛宕神社 | |
青津古墳群 | ─ | 青津 | 河岸段丘・丘陵 | 標高約174m。(従来出崎山・鍛冶山・宇内・青津の各古墳群をまとめて「宇内青津古墳群」と称していたが、近年「青津古墳群」の呼称は青津地区に限定されるようになった) | ||
亀ヶ森古墳(大亀甲古墳) | 前方後円墳 | 175(墳長127.3、後円部径66.8頂径50高10、前方部長60.5幅60高5.8、くびれ部幅25、周堀幅20〜30。方位N-75-W) (「続日本古墳大辞典」によると墳長127、後円部東西55.8南北72高10、前方部幅60高6.19) | 青津字舘の越、田中 | 台地・河岸段丘・墓地・神社 | 埴輪(円筒・壷形)・鉄製品 | 国史跡。宇内青津古墳群。標高175m、周辺からの比高0m。1957年測量調査。1992年墳形調査。盾形周堀・河原石葺石あり。中世館として利用。一部削平。くびれ部に灌漑用水路貫通。前方部は墓地、後円部に稲荷神社・観音堂。後円部3段築成。前方後円墳としては現在東北第2位の規模。築造時期4世紀後半の可能性あり。 |
鎮守森古墳(小亀甲古墳) | 前方後方墳 | 55.2(後方部辺東西27.2〜南北30.5頂辺7.4高4.69、前方部長28幅15.6高2.18、くびれ部幅14.8、方位N-79-W (「続日本古墳大辞典によると後方部長29幅33.24高周堀基底部より5.9、前方部幅26高3.2、くびれ部幅14.8)) | 青津字舘の越 | 河岸段丘・台地 | 埴輪・焼成前底部穿孔二重口縁壷 | 国史跡。宇内青津古墳群。標高170m。周辺よりの比高0m。1957年測量調査。1975・1991年測量調査。1995〜1997年周堀確認調査。周堀あり(幅後方部背面9.5側面12.5、前方部前面7側面7.5〜8.3。前方部前面基底部に白色粘土貼り。東西角に橋状部)。後方部3段築成。前方部形状後世に剣先形に改変。築造時期亀ヶ森古墳に先行する前期後半か。 |
男壇1号墳 | 方形周溝墓 | 20.7 | 青津字男壇 | 低地平地・沖積地 | 土師器(焼成前底部穿孔二重口縁壺・小形台付装飾壷) | 標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 |
男壇2号墳(男壇2号前方後方形方形周溝墓) | 前方後方墳 | 27.1(墳長24.5、後方部辺14.3、前方部長10.1幅7.9、くびれ部幅6.1、方位N-168-W) | 青津字男壇 | 低地平地・沖積地 | 消滅。標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 | |
男壇3号墳(男壇3号前方後方形方形周溝墓) | 前方後方墳 | 17.1(墳長15.2、後方部辺10.2、前方部長4.6幅4.6、くびれ部幅3.9、方位N-164-E) | 青津字男壇 | 低地平地・沖積地 | 壺 | 消滅。標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 |
男壇4号墳(男壇4号前方後方形方形周溝墓) | 前方後方墳 | 23.2(墳長20、後方部辺12.3、前方部長8.4幅5.7、くびれ部幅4.1、方位W) | 青津字男壇 | 低地平地・沖積地 | 消滅。標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 | |
男壇5号墳 | 前方後円墳 | 11 | 青津字男壇 | 低地平地・沖積地 | 標高175m、周辺からの比高0m。1989年緊急発掘調査。周堀あり。 | |
船窪沢古墳群 | ─ | 船杉字船窪沢 | 丘陵・山林・原野 | 標高230m。 | ||
逆死壇古墳群 | 円墳 | 大上字逆死壇 | ─ | |||
雷神山古墳群 | ─ | 大上字次郎坂 | 山地・山林・原野 | 直刀 | 標高300m。 | |
出崎山古墳群 | ─ | 大上字森北 | 丘陵・山地・山林・原野 | 須恵器 | 宇内青津古墳群出崎山支群。前方後円墳2・前方後方墳2・円墳5・方墳1。標高220m。 | |
出崎山1号墳 | 前方後方墳 | 25(後方部辺16頂辺7高2.3、前方部長8幅8.5高0.7、くびれ部幅3.6、方位N-106-E) | 大上字森北 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群出崎山支群。標高210〜230m、周辺の水田からの比高30m。1976年測量調査。周堀あり(西・南に痕跡)。 | |
出崎山2号墳 | 前方後方墳 | 33(後方部辺17頂辺10×5.7高3.25、前方部長11.5幅10.3高0.98、くびれ部幅6.3、方位N-75-W) | 大上字森北 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群出崎山支群。標高210〜230m、周辺の水田からの比高30m。1976年測量調査。周堀あり(東・西・南側に痕跡)。 | |
出崎山3号墳 | 前方後円墳 | 21(後円部径14頂径6.5高1.75、前方部長7幅5.5高0.2、くびれ部幅3.4、方位N-82-W) | 大上字森北 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群出崎山支群。標高210〜230m、周辺の水田からの比高30m。1976年測量調査。 | |
出崎山4号墳 | 方墳 | 大上字森北 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群出崎山支群。 | ||
出崎山7号墳 | 前方後円墳 | 29.3(後円部径17.6頂径6.9高2、前方部長11.7幅9.5高0.75、くびれ部幅7.7、方位N-120-E) | 大上字森北 | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群出崎山支群。標高210〜230m、周辺の水田からの比高30m。1976年測量調査。周堀あり(南側くびれ部下に痕跡)。 | |
森北古墳群 | ─ | 大上字森北(見明寺字勝負沢) | 山地・山林・原野 | 宇内青津古墳群森北支群。標高280m。前方後方墳1・円墳5・方墳1。1976年発見。1998年調査(1・5号墳)。 | ||
森北1号墳 | 前方後方墳 | 41.4(後円部辺24.6頂辺12高4.5、前方部長16.8幅15高2、くびれ部幅11.4、方位N-40-W) (「続日本古墳大辞典」によると後円部長24.6幅36高4.7、前方部幅15、くびれ部幅11.4) | 大上字森北(見明寺字勝負沢) | 丘陵尾根 | 土師器(壺)・須恵器・石器・漆塗製品(用途不明)・銅鏡(放射区画珠文鏡1)・玉類(凝灰岩管玉2)・鉄槍1・鉋2・鉄針1・砥石・銭貨 | 宇内青津古墳群森北支群。標高272m、周辺水田面からの比高90m。1976測量調査。1988墳丘埋葬主体調査、従来円墳とされていたが前方後方墳と判定。周堀あり(部分的に確認。幅1.4〜3.8)。後方部頂に楕円形墓壙(長6.7)、直葬舟形木棺(長5.34m幅0.92m方位N-64-W)。推定4世紀前半。 |
森北5号墳 | 方墳 | 14 | 大上字森北(見明寺字勝負沢) | 丘陵尾根 | 宇内青津古墳群森北支群。標高272m、周辺水田面からの比高90m。1976測量調査。1998年調査。半周に周堀あり。 | |
上宇内古墳 | 円墳 | 大上字村北 | 低地平野・耕作地 | 標高180m。 | ||
長井前ノ山古墳(銚子ケ森古墳) | 前方後円墳 | 36(後円部径26頂径11高3.5、前方部長10幅12.5高2、くびれ部幅11、方位N-87-W) (「続日本古墳大辞典」によると全長36後円部径25、前方部幅11) | 長井字七曲 | 丘陵・山地・山林・原野 | 標高253m、北側山麓からの比高60m。1999年測量調査。2001年調査。合掌形石室(現状福島県で唯一)。後円部2段築成。推定中期築造(会津地方で初発見の中期古墳か)。 | |
板沢古墳 | ─ | 長井字板沢 | 丘陵・耕作地 | 標高210m。 | ||
境ノ沢古墳 | 前方後円墳 | 30(後円部径15頂径8高2、前方部長15幅10高1、くびれ部幅8、方位N-50-E) | 塔寺字境ノ沢 | 丘陵尾根 | 標高310m。1999年実測調査。 | |
経塚古墳群 | ─ | 塔寺字経塚 | 低地平野・耕作地 | 埴輪・土師器・玉類(小玉・管玉)・鉄製品 | 標高200m。 | |
観音森古墳(経塚古墳) | 円墳 | 26.6 | 塔寺字上ノ山 | 丘陵・山林・原野 | 標高220m。 | |
稲荷森古墳 | 円墳 | 塔寺字上野 | 丘陵・耕作地 | 直刀・玉類 | 標高210m。 |