山田正紀のミステリ 2002/05/06
★ちょっとした前口上
山田正紀(やまだ・まさき)といえばSF作家。と思っていたら、1996年の女囮捜査官シリーズで注目されて以後、ミステリ作品を精力的に発表されています。しかも、かなり本格派。思わずファンになりました。
プロパーな国内ミステリ作家が元気のないいま、ほんとに期待のミステリ作家さんです(SFファンの方々には申し訳ないけど)。
わたしが最初に出会ったのは『ブラック・スワン』。ていねいで端正でいいなぁというのが印象でした。その後は見つけたら読む、というペースで読んでいましたが、なかなか売ってなかったんですよね、当時――つまり『女囮捜査官』でブレークするまでは。ブレークする頃には新作が続々登場、。
★山田正紀
1950年名古屋市生まれ。74年『神狩り』でデビュー。その後SF作家として活躍。代表作は『弥勒戦争』『宝石泥棒』など。
★作品リスト
- 鏡の殺意(双葉社ノベルス→双葉社文庫)1987/1989
- 人食いの時代(徳間書店→徳間文庫)1988/1994
- ブラックスワン(講談社→講談社文庫)1989/1992
- 美しい蠍たち(徳間ノベルス)1989.4
- まだ、名もない悪夢。(徳間書店)1989
- 恍惚病棟(祥伝社ノベルス→文庫) 1991/1996
- 見えない風景(出版芸術社)1994
- 花面祭(中央公論社)1995
- 郵便配達は二度死ぬ(徳間書店)1995
- 女囮捜査官1触姦(徳間ノベルス→幻冬舎文庫) 1996/1998
- 女囮捜査官2視姦(徳間ノベルス→幻冬舎文庫) 1996/1998
- 女囮捜査官3聴姦(徳間ノベルス→幻冬舎文庫) 1996/1998
- 女囮捜査官4嗅姦(徳間ノベルス→幻冬舎文庫) 1996/1999
- 女囮捜査官5味姦(徳間ノベルス→幻冬舎文庫) 1996/1999
- 妖鳥<パルヒュイア>幻冬舎ノベルス)> 1996
- 螺旋<スパイラル>幻冬舎ノベルス)> 1997
- 阿弥陀<パズル>幻冬舎ノベルス)> 1997
- 神曲法廷(講談社ノベルス) 1998
- 仮面<ペルソナ>幻冬舎ノベルス)> 1998
- 長靴をはいた犬 (講談社ノベルス) 1998
- 氷雨 (幻冬舎ノベルス) 1999
- SAKURA 六方面喪失課 (徳間ノベルス) 2000
- ミステリ・オペラ――宿命城殺人事件 (早川書房) 2001
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