ニュージーランドのムシ事情

by HIKAKA


こんにちは。HIKAKAです。

2005年には、息子とともにクワ友のishiさんと仙台近郊の山々へとヒメオオ採集によく出かけていました。しかし、2006年は、ishiさんの採集記に私は出演してません。なにしろまったく出かけていませんから。

なぜかというと。

2006年のシーズン頃から、仙台どころか日本にいなかったのです。


2006年の春にニュージーランドへの一年間の長期出張が決まり、それまで数百いたと思われるクワ成虫と幼虫を処分し(殺したわけではない。あげまくったのです。引っ越し作業の中で一番つらかったyo)、ヒメオオシーズン直前の8月下旬には日本から出国したのでした。家族連れて。

まあ、子供のムシ熱も冷め始め、惰性で飼い続けていた面もあったので、いったんクワガタ道楽を切り上げるにちょうどよい機会だったかもしれません。
興味が虫の写真撮影にうつりはじめたところでもあったし。ま、そういう方他にもいますよね?(あっしのは安いD50です。しかもまともなマクロレンズ持ってない)

極寒のシベリアやサハラ砂漠のど真ん中でもあるまいし、せっかくの海外だったら、そこのクワガタ探せばいいじゃな〜〜い♪と思いますよね。当然私もそう思いました。えいもんさんみたいにあっちいったりこっちいったりして日本にはいないムシを探せる。そして当然ここにも目を通したわけです。そして昆虫図鑑も購入。といっても、日本ほど立派な図鑑はありません。


NZの野生動物図鑑(左)にも昆虫は載っている。右は本屋にあった唯一の昆虫図鑑

で、どうなったか?結論から言ってしまいます。結局NZでクワガタを一度も見ませんでした!あ、正確には博物館でヘルムズの標本を見たな・・

 


私が住んでいるのは、オークランドといって北島の北端にある町です。人口100万くらいなので、仙台と同じくらい。といってもNZでは断トツ巨大都市です。NZの人口はたった400万なのですから。

まあそういう都市部は仕方ないとして・・町を離れれば森が広がると思いきや、そこには広大な草原が広がっている。羊だらけの草原が・・・森はどこじゃ〜!!! NZは自然保護活動が盛んな国ですが、実際には散々森を伐採し尽くし、羊牧場が広がっています。森は島状に点々と残っているだけ。砂漠寸前。こりゃ確かに自然保護が必要だな。ちっともクワなんていやしない。

それに、ヘルムズなどのクワガタらしいクワガタは、南島の端の方とスチュワート島とチャタム島にしかいない。オークランドからそこに行くのは、まあ強いて言えば、仙台から大隅半島やら屋久島やら男女列島に行こうとするようなもの。たった一年の滞在で、仕事もあって家族サービスもあって、円激安NZ$高のおり予算不足でもあり、実現はできませんでした。

クワガタには会えませんでしたが、それでもNZ北島各地をまわりましたし、NZの虫事情も分かってきたので、紹介することにいたします。

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