何しろ昆虫の宝庫の仙台に住んでいましたので、虫の少なさにはびっくりです。どこに行っても虫をあまり見かけない。特に家の近所は壊滅的。仙台では町外れに住んでいたけどオークランドでは市の中心近くにすんでいるという違いもあるのですが。なにしろ仙台にいたときは、徒歩10分以内の場所にミヤマ・ノコ・アカアシ・スジ・コクワガタ生息してましたからね。ノコやコクワガタは庭にも来てた。他にも甲虫だらけで面白かったので、2005年ころからはクワガタより他の甲虫探して写真を撮る方に趣味が傾いていたのでした。

ムネアカナガクチキムシ
なにげに道歩いてるし。
アカガネサルハムシ
結構ハムシにはまってました。

あ、話がそれた。戻ります。NZにはどんなクワガタがいるかというと、すでにここでご存じの通り、それらしい立派なのはオークランドから遠い限られた場所にちょっといるだけ。NZには30種程いて、その多くは固有種らしいのですが、本土から離れた島にしかいないものや、絶滅危惧種が含まれているので、それほど多くの種をみることはできないらしい。

NZ野生動物図鑑のクワガタの記述では、「ちょっと見たところオサムシと似ているが、それより小さい。触角の形や雄雌の形の違いで区別できる」。というわけで、小型のものばかりの上に、一般になじみが無さすぎ。しかし続けて、「NZでよく知られる種のヘルムズだけは特別に大きく、4cmを越えることもある。」別扱いらしい

NZの昆虫図鑑の方には、6種類載っています。当然ヘルムズは載っているわけですが、それ以外にはどんなのがいるか。写真無しですみませんが、紹介しておきます。

(1)パリアヌスクシヒゲマグソクワガタ。和名長いな。これ、どうみても大きめのマダラクワガタ。NZ全土に生息。どうやらヒゲマグソクワガタの仲間がNZのクワガタの種数をかせいでいるらしい。そりゃクワガタはマイナーな存在なわけだ。

(2)レティクラトヒメコツノクワガタ。これまた地味なクワガタ。2cmくらいにしかならないし。全土に生息しており、おそらくNZで一番の普通種。日本で流通しているらしい。NZ地元の人が聞いたら驚くよ。ちょっと調べたら、飼育記があるのには驚いた。

(3)ムカシクワガタ。ほぼ国内全土に分布。春から夏にかけ、夜に飛び回るのを時々見かけることができるのだそうで。んじゃそれほど珍しくないのね・・・・と思って日本のサイトを調べてびっくり驚き・・・・オークションで標本が120000円!はぁ?なんじゃそら。(ヘルムズより珍品なの?知ってたら必死こいて探してたかも)

(4)ムナコブクワガタ。何!それってニュージーランドじゃなくてオーストラリアの虫だろが!<怒> 図鑑曰く「ギズボーンとオークランドにいる。」オークランドで発見できませんでした。実はNZにはこういう外来種が多いのです。昆虫も他の生物も。哺乳動物もすごい。イルカやアザラシなど海のものを除くと、もともとNZにいたのはコウモリだけ。今は野生化したポッサムやらウサギやらネズミやら外来動物だらけ。家の前では野良ハリネズミが昼寝してるし。日本で外来生物が問題になっていますが、NZと比べたらまだまだ元の自然が残ってますよ。。

 ZZZ
家の前で昼寝する野良ハリネズミ

(5)アウラタキンイロクワガタ。え〜っっっっっと。それってこんなやつですか?てことはオーストラリアからの外来種だ。いるのか。図鑑曰く「ギズボーンにいる」ギズボーンは外来種入港地らしい。

あ、やっとクワガタの写真だよ 確か初めて飼った外産クワ

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