アカアシがいるじゃないか! |
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2006年のヒメオオ採集は、きびしかった・・・ 最初に言っちゃいます(^^; この年はシーズン早々の6月からルッキングをはじめました。 狙いはヒメオオとともに”木登りミヤマ”(北海道の林原さんの掲示板でおなじみの、6月に入り 地上に出た直後と思われる木に登り留まっている状態のミヤマのことです)の宮城エリアでの 探索だったのですが、あいにくこの冬の大雪がたたってかこの時期の林道はのきなみ落石などで 荒れて通れない事が多く、その度地団駄を踏んでいました。 (一部強行突破をした所もありましたが(^^;)
6月18日 そんな中、幸運にも6月に♂を採集し(遠目には♀かと見間違えるような小さな♂でしたが)一応姿が この時期から確認できたという意味では順調なスタートを切ったかに見えたものの、その後どこへ行って も姿を見ることなく空振り続きでした・・・ 9月16日 9月に(随分飛びます(^^;)入り、本当にようやく1ペアを見つけた時には、あまりに久しぶりだったので すぐに採集しちゃうのがもったいなくてしばらく眺めていました(^^) それなら採るなよ、と言われそうですが(^^;なんといってもヒメオオ採集の楽しさはルッキングで黒い塊を 見つけた瞬間のワクワク♪、そしてネットインさせるまでのドキドキ!まさにアドレナリンが一気に放出 されるような快感は、楽しすぎてやめられません(^^)
先の手前の♀を狙い、タモ網に金魚すくいを装着し、じっくりと時間を必要以上にかけて味わいながら、 最後はさっとすばやくネットイン(^^)♪ 続いて♂を狙うも、横に伸びた枝の上側についていたためしばし様子を見て、横から下側へ移動したのを 見計らいネットイン!
結局6月から10月までシーズン7回の出撃で2♂1♀と言う結果は、まあ一応1匹でも採れて 良かったぁ♪という思いと、採集時間と走行距離とガソリン代を考えるとなかなか微妙なところです(^^; それと、色々な林道などを走り回る中で気付いたのが、人目がつかない場所に来ると 不法投棄、産廃処理施設、伐採現場、砕石場がどうしても目につきます。 期待して入った林道の終着が不法投棄現場だったりすると本当にテンション下がります。 採集における過当競争も精神的に疲れますが、環境面でも考えてしまうことも増えました。 特に何が出来るわけでも偉そうなことを言えた義理もないので、まずは採集マナーを自分なりに 考えて行動したいと思っています。 ・・・・ 話は変わりますが、まだ子供の頃に実家(あの頃はまだ函館市に合併前の亀田市だった) の前にはまだ辺りには田んぼ跡の原っぱが残っていて、ここにカマキリ(多分オオカマキリ) が結構いて、よく採集しては飼育してたものでした。 草むらにはイナゴ、コオロギ、カンタン、クビキリギリス等のバッタ類もたくさんいて、 時々赤いクビキリが採れるとラッキーでした♪(いわゆるアルビノでしょうか?) そしてカマキリの餌はいつもイナゴでしたね。(イナゴよゴメン) また、♀が実際に♂を食べるのを見て「すげぇ図鑑の通りだ!」と興奮したり。 時にはカマキリに産ませた卵が冬に孵ってしまい、それが布団部屋に置いてた水槽だった から、もう想像したくも無いような悲惨な事件もありました(^^; ある時、学校へカマキリを持って行ったら、当然のように「どこで採ったの?」 「連れてって!」てな話しになり、得意になって友人達をその原っぱへ案内しました。 カマキリの採り方講座(初級:草むら編) ・まず、草むらの中である程度草束が固まりまとまっている所をさがす。 ・それを、足全体で”バサッ”っとなぎ倒す。 ・すると、なぎ倒された草の間からひょこひょこカマキリが這い出してくる。 ・あとは、それをゲット! いたって簡単な方法です♪ (最近は試した事がないので効果は保障できませんのであしからず(^^;) みんなに採り方を伝授し、大勢で一斉にはじめると、これが採れるわ採れるわ。 翌日も放課後には話を聞いた同級生も増えて、カマキリ採集ブームが瞬間的に巻き起こり その後には、二反(田んぼ2枚分)の草むらは、ほぼ満遍無く踏み倒された状態でした。 (今思えば恐るべしキッズパワー) そして、その翌年以降いくら探してもカマキリの姿はありませんでした。 結局、後年一部を残し宅地造成されてしまいましたが、あの時子供心に感じた複雑な思いは 今でも感覚として覚えてますし、ヒメオオの現場を見てなんとなくそれを思い出しました。 ただそれだけの話なんですが・・・ ちなみに当時は公害など環境問題が結構騒がれていたり、父や叔母から山に薬を撒いてから めっきりクワガタが減ったという話を聞いて、きっと自分が大人になった時にはクワガタは 採れなくなっちゃうかもしれない(泣)などと本気で思ってました。 実際に池の埋め立てでヤンマやコオイムシ消え、宅地化でトノサマバッタやコオロギが消え、 そんな子供の頃の身近な環境での原体験は色々な意味で影響大きいです。 勿論、いまだにコクワやカブトを採集してワクワクするのも、あの頃の採りたくて憧れていた 思いが引き継がれているからなので良い面も沢山あるんですが(^^) 話が横道にそれましたが(いつもの事ですが)、自分の中で素朴な疑問がありました。 「アカアシはどこにいる?」 ようやく本題に行き着きましたが(^^; 自分の採集エリアにおいて外灯や灯火採集では 普通によく見られるクワなんですが、なぜかヤナギなどに止まっている姿は1度見たきりで、 ほとんど見かけません。 ヒメオオよりもかなり低い標高でも一般的に見られ、個体数もかなり多いのに、なんで 見つけられないのか、どこにいるのかがずっと不思議でした。 9月23日 この日も新規ポイントを開拓すべく走り回っていたものの、ヒメオオの姿はおろか噛み跡 すら見つけられず一応ルッキング気味に帰路に向かっていました。 川沿いにヤナギが群生しているのが目につきました。 「標高的にヒメオオはきびしそうだけどアカアシいないかな?」 路肩に車を寄せて運転席越しに前を見上げた瞬間「いた!」 まさにそのアカアシ♂が目の前に♪(実際は離れていたけどハッキリ見えました) アカアシといえば碁石のようなつや消し感と鮮やかに赤い足が上品な雰囲気を醸し出して なかなかこれはこれで素敵なクワです。 と言っておいて正直ヒメオオやコクワほど思い入れはないんですが(^^; ただ、ヤナギについているアカアシだけは自分にとって別物です。
早速車を降り、ざっと眺めると他にも姿が見えます♪ 「しかしこんな所にいたのか・・・なかなか楽しめそうだぞ(^^)」とほくそ笑みつつ、 カメラとタモ網を準備します。 まずは最初に見つけたアカアシ♂を撮影後、慎重にネットイン! 同じヤナギでの採集でも、ヒメオオは比較的結構踏ん張って簡単に落ちなかったり、中には ジャンプしてネットをかわすのに対し、アカアシはちょっとの振動で即落下してしまうので、 とにかく余計な振動をさせないよう慎重さが必要です。 真下に網を持って行き、枠で軽く”トンッ”っと振動させて落とすのがコツです。 次の見つけた♂はアゴで熱心に幹を抉っています。 「なるほど、アカアシ♂もなかなか頑張るじゃないか」とひとしきり観察しちゃいました。 次に見つけた小型の♂も一所懸命アゴで抉っているのが見えます。 「♂ばかりだな」・・・そう思っていると、今度はペアを発見!2匹まとめてネットイン! そして、ふと見つけた♂に釘付け・・・「でかい」 まずはお約束の記念撮影を(^^)、アカアシも大型になるとなかなか迫力あってカッコいい♪ いざ採集にとりかかるものの、撮影の間に移動した所がなかなか微妙に枝が邪魔でネットを 真下に入れられない・・・金魚すくいに付け替えるか、ええい面倒だと強引にネットを寄せる と案の定ひっかかった(やば) っと、「あっ」見事ネットをかすめて落下ーーーー! タモ網を放り出してあわてて駆け寄ると、まさに下草にもぐりこもうとする♂をゲット♪ なかなかカッコいい♂で47mmありました。宮城での自己ベストを大幅更新です(^^) お次はヤナギ高所に♂を発見、なにやら寄り付く黒スズメバチを追い払っている様子。 これが2006年度を締めくくる最後の個体となりました。
結局アカアシ5♂1♀でした。 もう少し粘ればまだ見つけられたかもしれませんが、今まで疑問だったアカアシポイントを 見つけられたことと、思いがけず採集を楽しめたことで十分満足でした(^^) この年の締めくくりとして、なかなか印象深い採集となりました♪ その後、10月の陽気につられて本当の締めくくりと(あきらめ悪い)来年度へ向けた新規開拓を 兼ねて出撃したものの、未知なるヒメオオ(もはやアカアシだってOK!状態)の世界を求めて 荒れ気味な林道へも果敢に(無謀に)突入! が、どう見ても車幅(フォレスターは3ナンバー)よりブッシュ生い茂る道幅が狭い・・・(^^; よりによってこんな時に後続車が・・・なんでこんな山奥で(泣) 戻るに戻れず、しかも真っ赤なエクストレイルに「これは負けられない!(なにがだ?)」と 微妙な対抗心で突入!! 天然の洗車機といえば聞こえはいいが(^^;ドアに無数の擦り傷を刻んだだけで終了(T_T)
「これも虫採りの勲章だぜ!」などと強がって見るものの、結構ド派手な擦り傷つきまくりに 妻から厳しいチェックを受けたのでした。(それまでは一応目立つ傷もなく綺麗に乗ってた) そんな自分自身少なからずショックなのですが(^^;まあこれで心おきなく林道は入れるから いっかということで(^^;; 色々と思いためたものを勢いだけで一気に書き込んでしまいましたが、いつもながらの乱筆乱文 ということで失礼しましたm(_ _)m ishi:mail |
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