NEW ZEALAND

のクワガタ2種




   

Lissotes helmsi Sharp,1881 体長 ♂25-40mm     ♀20-24mm 南島・スチァート島
南半球に生息するクワガタは日本や東南アジアのものと比べると、また一風 変わった種が殆どである。その南半球に有るニュージーランドに分布する種の 中で、それらしく見えるクワガタはこの2種ぐらいだろう。 オオ顎を含めた体長は最大40mm(載せた写真の大きい個体は31mmで南島産) を少し越える程度と思われ、この種以外のクワガタでは10−35mm位の ものしか分布していないらしい。
強く湾曲する大顎と頭部、発達した前胸背板などに特徴があり 写真の個体よりも更に大型になると頭部と前胸が異様に発達した独特の形態となる。 ニュージーランドの南島とスチァ−ト島に分布し北島からは知られて いない。スチァ−ト島の方が南島よりもいくらか個体数は多いと言う。



   

Lissotes capito (Deyrolle,1873) 体長 ♂20-30mm?     ♀20mm チャタム島
この種が分布するチャタム島は南太平洋に浮かぶ本島からは 900km近い距離にあり南極からの冷たい風が吹くと言う絶海の孤島。
前種 Lissotes helmsi に良く似るが 幾分小型で内歯のカタチに違いが有り体には艶が有る。 ♀も良く似ているのだがこちらの種は顎の先端が前種の♀と 違い鋭角に成らず一見すり減った様に見え、これが元々のカタチ らしい。また、前種もこの種も前羽根は融合して開かず飛翔は 出来ない。両種とも幼虫はかなり分解の進んだフレーク(土、泥食い?) を食し、ネブトクワガタに近い生態だそうである。


                31/Mar/2000 A.CHIBA      RICHO DC-4U   Adobe Potoshop


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