Evangelion Genesis y:x 更新日誌(2002 年 5 月)

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5 月 31 日。
Psion 5 の Debian woody 移行開始 ... して約 20 分後に放棄。 perl が動かんのに何をどないせぇと? open や dup2 があっとらんよーだが、 perl の cross rebuild は emacs なみにめんどくさいのがみえていてやる気がおきないのであった。
某所にもってこーかとか思わないでもないこともないこともなかったが、ぜんぶ没と。
5 月 29 日。
某聖マルクな料理屋さんで食したとき、旨い(と思っている)パンがロクに回ってこなかった時のこと。 同席者いわく、
「『あんたんとこバケット売れてないよ』」
「... はい?」
「だから、バケットが売れるまでは本部から回ってくるパンはそれだけ ...」
客から見れば自由に選べることになっているパンでも、店側からみれば本部から割り当てられたパンを片付けるまでは 次のパンネタが回ってこない ── ものすげーありそうで嫌だぞ、それ。

ちなみに、所定のパンを焼かせるための圧力として検討されたのが以下:

「予約をお願いしたいんですが ... ええと、xxx パンの焼きあがりは今日は何時ごろでしょうか?」
「今日はそのパンは予定にありませんが ...」
「あ、それなら予約止めます。失礼しました」

ま、こんくらいでうまくいくとは思わんが。いちお。


5 月 28 日。
てもとの資料ひっくりかえせばちゃんとありやんの < armadillo.
... うぅ、ほとんど聞き流してたもんなぁ。

昨日今日と二日続けて PSION 階層更新。
クロスの gcc みっけた時点で kernel rebuild のことを書く気をなくしたのだが、 よー思いかえせば linux for ipaq のとこにもクロス gcc あったはずだよな と見に行けば、ちゃんとあった。こちらの存在は前から知ってたので、とりあえず昨日の悔しさみたいなもんは薄れた。 論理構成ヘンかもしれんが、まあ、そんなもんだろう。


5 月 27 日。
Psion 5mx 用 kenrel の再構築に成功。

Psion 5 用の環境を壊さないよう chroot jail 環境をつくり、整備し、 (5 用とは互換性ゼロの) binutils, gcc を造り直し、おまけに .config のデフォルト設定の罠を潜り抜け ... しかも kernel の rebuild にあたって make depend が信用できない (binutils レベルで造り直してたりするから) ので make distclean ; make depend ; make Image のループである。果てしなく時間を食った。

さて。ふと立ち読んだ Interface誌に ARM な制御基板の話がでていた。 ほほぅと思った次の瞬間「... まさかな」と思い。 サイトを覗きに行けば arm720T (5mx の CPU) 系列用の binutils, gcc クロス一式 があった。Debian woody i386 用も。

もちろん、それを使って rebuild したカーネルもきっちり動いた。
まあ、確かに reference 環境が出来ればかなり自由がでてくるわけで、 少なくとも一度 rebuild に成功しておくまでは 他人の gcc 試す気には中々ならんし等といろいろあるにはあるけれど。 せめてもう二日早く知っておれば ...T_T


5 月 26 日。
午後 4 時すぎ、天気雨。
夕立ち規模の大粒でそこそこ激しい雨ながら、雲量 10% 強、もちろん太陽もちゃんと出ている。 天頂方向は確かに黒い雲があったが。20 分ほどで総雨量は 20-30mm くらい。

これくらい条件が良ければ ── と見ればちゃんと虹が出ていた。

主要部はもう見慣れた二重の虹。地平上にある部分ほぼすべてが見えてたので 150 度くらい。 そして主虹(内側の虹)のすぐ内側に沿うように虹(回折による過剰虹)が ── 「三重虹 (triple rainbow)」っすね。 三重虹と言い切って良いほどのものは初めて見た。カメラ持ってなかったので撮影は出来ず。無念。

位置関係は左側を虹の弧の中心方向として、

紫藍青緑紫藍青緑黄紫藍青緑黄橙赤                赤橙黄緑青藍紫
(四つ目) (三つ目)     主虹                           副虹
てな感じ。過剰虹が「黄」から繰り返されてるのがポイント。 過剰虹が弱いと主虹の青〜紫に過剰虹の黄〜緑が潰されて映えん :-) 明度は 主虹 > 三つ目 > 副虹 > 四つ目。

主虹脚部は最早そこに金属物でもあるのかというほど光り輝いていた。 「赤」に至っては明るすぎて滲み、虹の "枠" から外側にはみ出て見えるほど。虹の背景の空が眩しくて という経験は数あれど、虹が眩しいって感覚も初めてなり。

ついでに過剰虹で検索したら、 こーゆーの が当たった。なかなか素晴しい。過剰虹の干渉縞までとはまたデジカメで良く撮ったなぁ。 今日見たやつも撮影してしまえばこれくらいかな。 写真のほうの虹もたぶん実物の過剰虹はくっきりと見えていただろうし。


5 月 25 日。
某所にて PocketLinux 使ってる人を発見。いや、それだけだけど ...

Psion 用の Linux がほぼ 5mx に移行し、まもなく 5 は解体される予定。 バックライトの改良やら、いくつか見たいところがあるので。

そのついでにモバも解体 ... という予定になってたのだが、こっちはえらい難しいぞぅ。


5 月 23 日。
綺麗に 1 週間空いたな ...

『フィギュア 17』の DVD #7 購入。 せーかくには「サントラあるかな〜」と立ち寄った CD 屋のはずだったが、サントラ無かった。 む〜などと唸りながら DVD んとこ回ったら #7 があった、という経緯。

こーいっちゃなんだが、DVD とは思えないほど絵が綺麗で音もいい。 720x480 で記録されてる絵の解像度もほとんど限りなく 720x480 あるし、色のノリ具合もいい。 DVD 1 枚に 50 分しか入れてないという意味では腹立つほどもったいない板だが、 いちおーそれだけのことはある。画質を追求する人達の気持ちがちょっと分かった。

画面もゆったりしていて、人物の扱い(とくに表情)に余裕がある。 ... が、カメラが TV 東京版よりヒイて広角の造りになった分だけ視点が(画面中央の)一人に集中せず、 モブが静止画になってんのがノイズに感じることがある。 TV 東京だとそういう静止画になってる画面端の人物は切れてるから気にならん。

フィギュア 17 #11 前半の感想を置く。
表層だけみればそれこそ某所用の萌え絵ばっかりの話だったが、 こーゆーのを観たあとで、 「あ、かわいいな」とかいう感想しか出ないなんてことは描いた人達も期待してないだろう。 表層と深層が綺麗に分離して、せっかく人が表層だけを観ようとしてるとこに深層が影矢のように刺さってくる。


5 月 18 日。
Linux Japan 誌の休刊 (の話の解禁日)。
おせわになりました ── 編集からの圧力がかからなさすぎ (UnixUser 誌並やねん) なのが、 よくもわるくも最後まで効いてた雑誌でした ...
5 月 17 日。
フィギュア 17 #10 の感想を置く。 書いたあとで見返したら、この話よほど回避不能な直撃弾だったと見え、 めずらしく内容に対するコメントばっかりでメタなコメントがほとんどない。

#10 でのつばさとヒカルのなりゆきは、 先月プレイした『君は望む永遠』での孝之と水月が関係をもちだすプロセスを観ているかのようだった。 それくらい危機的な領域に踏み込んでいる。

ヒカルが宇宙に帰る(かもしれない)というイベントが未来にあるから、二人の依存関係はかならず崩れる。 だが、安全に崩せる保証があるかってーと、そんなことはない。 そーゆー意味で、プレイヤーのコントロール下にあった「君望」より状況は悪い ...。


5 月 16 日。
「っ! ... ! ... !!」
声にならない叫びというもの。
(たぶん) Pen4 マシンをフロッピーベース(データファイルがすべて FD の上にある) で使ってるのを発見した時。
そのマシン、私によこせ ...
5 月 14 日。
フィギュア 17 感想ページ設置、 #7 劇中劇「ふたごのおひめさま」の 感想原文を置く。

小学生が書いた(ことになってる)にしては異様に巧い『ふたごのおひめさま』だが、 原文を再構成して眺めてみれば、実のところ、けっこう穴だらけである。


5 月 11 日。
予定通り精神的復調を果たす。予定通り ... という程度には客観的には何も心配していなかったが、 予定通りな日付まで手も足も出なかったというあたりで主観的にはかなり腹立つものがないでもない。

ちょろちょろとガンダム関係のを録画する機会がある。 ANIMAX が大量に流してるからだが。 で、そのファイル名だが、samba 越しにトラブらないようアルファベットだけで綴られている、その一例。

おまえ、spelling 覚える気ないだろ? > 私
おかげでファイル名の completion の挙動がヘンでかなわん。
つーとこで、『ガンダム W』 #23-26 を観た。... なんか{説明|演説}口調うざいっす。

「死を迎えいれることこそ、戦士の正しき姿なのだ」

... モビルドールという無人兵器が使えるなら、やっぱりそっちを選ぶのが正しいのでは。 空軍機に尉官級の人間が乗ってるのは開戦権限があるためだが、 そーゆー偶発的戦闘を処理する外交能力があるならモビルドールは便利。

中国の領事館での事件について。
せっかく口実くれたんだし、ついでだから領事館に自衛隊配置しておくべきだな。 治外法権というだけでは尊重せず、武力侵入してくることがあるなら軍を配置しておかないと 海外での国民の安全保障 (パスポートの冒頭にもある) が困難だろ。 領事館てのはよーするに国外での駆け込み寺なんだから。
このタイミングなら日本は中国にどんな要求も飲まさせることができる。 中国に言うことをきかすこと自体は別にどうということはない (渡航勧告の危険度のレベルを二つほど上げるのでもいいし、ODA 延期してもいいし)。 それによって第三国が干渉してくるのがみえてるから手を出さんだけで、 国際法がらみでなら他所は手をださんだろうに。

それと、領事館員というのは基本的にその国で殺されるために存在する。 死にたくなきゃその国の動向に敏感になれってことで。伊達やそこらで横領見逃してる訳じゃないぞ。 亡命してきた人間を武装警官が連れ去ろうとした時に、非武装だろうとなんだろうと止めに入らんと。 怪我するなりしてくれたほうがはるかに外交は簡単だったろうし。 現状を上手に捌けると期待するほど外務省のトップを信用してんのか? > 領事館員

言い方は極端だが、それでも感想の基本線はわりと上述のでそのまんまだ ── というわりに実は本筋ではなく。これで軍を整備しようというのがとても笑える。 経済援助を楯にした恐喝外交もできないのに軍もって何するつもりだ?


5 月 10 日。
ようやく 『フィギュア17』 #10a を観終わった。連続 5 分間も観ていられず、結局 7-8 回に分けての鑑賞。 2 時間くらいかかったと思う。EVA 20 話以来の超スロー鑑賞かも ...

1 回観ればもう大丈夫ってことで頭から見直して。 先生の報告って今話の冒頭 (通しで観てればたった 30 分前のシーン) だったのね ... 2 〜 3 話前のことにも思えるほど遥か昔の印象がある。 ともかくそれくらい忍耐の 30 分だった。


5 月 9 日。
教訓。いらん時にいらん茶目っ気をだすものではない。死ぬほど疲れるから。
てな顛末は昨日んとこにて。まー、地雷原を棒でつんつんと突きたくなる気分ではあったのだが。

... つーか、 精神的復活に意外に時間がかかってんのを気にしてるとこに、 なんでこんなもんをやるかな ... < 『フィギュア17』 #10a.


5 月 8 日。
ulicul のリカバリストラテジについてのメモ。
ulicul (win2k の録画専用機) は
  1. 通常 suspend (S3) にあり、wakeup on LAN による起動、VNC 経由で利用する。
  2. キーボード、FDD、 CDROM ドライブ、ディスプレイ、マウスは繋がってない。
  3. HD には 3 つのパーティションがあり、C:, D:, E: のいずれもが NTFS になっている。 容量はそれぞれ 2 GB, 2 GB, 25 GB.
STR の可否はシステムの変化にきわめて敏感で、ほんの些細なことで resume できなくなる。 ... しかも、たとえばソフトの install で STR 出来なくなったとして、そのソフトを uninstall すればまた STR 出来るようになるかというと必ずしもそうではないというほど脆弱であり、 事実上、OS から reinstall する以外に手がないことが多い。 とゆーか、STR 出来なくなったあとで OS の reinstall 以外の方法で復旧できたことねーよ -_-;;

さて。ulicul は CDROM ドライブも FDD もないため、HD からブートする以外にない。 OS の CDROM イメージは HD にコピーしておけばいいとしても、そのコピー先 (E:) は NTFS になっているから、 win2k の setup には win2k が立ち上がっている必要がある。 ... が、C: から win2k 立ち上げて OS setup に入ると C: には win2k を入れられない。 C: は 800MB も空いておらず、また setup 途上では C: (NTLDR 入りのドライブ) だけは format できないから。

今 C: (/dev/hda1), E: (/dev/hda4) が NTLDR による dual boot になっている。どちらも win2k が立ち上がる。 C:/boot.ini の "default=" を書き換えるか、同じことだが コントールパネル-システム-詳細-起動の下からデフォルトシステムを選ぶことで C:, E: からの立ち上げを切替えられる。 なお、lilo などの汎用セレクタでは OS を切替えるのにブート途上でキーボードが繋がってないといけないので、 NTLDR 以外に選択肢はない。
... MBR(extipl) に頼って、起動パーティションを切替えるだけの、 NTLDR 抜きでの直接ブートでも立ち上がるのかなぁ?? 起動パーティションを /dev/hda4 にしてから/dev/hda4 に win2k 入れると "E:" (C: という名でなく) にも NTLDR が入ってくれるのかしらん。 これなら起動パーティションの切替えだけでいい ...

E: からシステムを立ち上げ、C: を quick format するともちろん空き容量が 800MB を越える。 この状態でなら E: にコピーしてある OS の CDROM イメージ中の setup から OS setup を立ち上げることで C: に OS を install することができる。

ただ、この状態で C: に OS を入れるとついでに NTLDR も install されてしまうので dual boot できなくなる。てことで、インストールが終わり次第 C:/boot.ini の最後のほうの

[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional (C:)" /fastdetect
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(3)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional (E:)" /fastdetect
とでも書き換えておく。 E: にも win2k が入っていることを NTLDR に伝えておけば、あとは NTLDR が適当に処理してくれる。

余談: C: が /dev/hda1 で "partition(1)" (1 番目のパーティション) なのは当然としても E: が /dev/hda4 なのに "partition(3)" (3 番目のパーティション) なのは、 /dev/hda2 (1 GB) を linux 用に予約してあるわりにまだ確保してないパーティションだからである。 /dev/hda2 を有効にしたら、E: の起動位置を "partition(4)" にしておかないといけないと思う。

その linux を何故にまだ入れてないかといえば、 この linux もついでに NTLDR から選択できるようにしておきたいのだが、 ... できなくはないが、ひとたび linux を起動したが最後 boot.ini を書き換える方法がない (boot.ini が ntfs にあるから) ので 以後ずっと linux しか起動できなくなるという ... うぅ、C: くらいは FAT32 にしておくんだった ...

えっちらブートするとこまで行けばあとは win2k のインストール。

  1. OS (win2k plain) ... まあ、当然つうか、しゃーないっつうか。
  2. マザーの CDROM から 815inf(chipset util), VGA, sound. ... 特に VGA は省略困難。sp2 入れてからでないと最新ドライバは途中でささる。
  3. reboot するまえに swap を D: に移しておく。reboot 後 C: をデフラグ。
  4. sp2 を当てる。
  5. reboot 後、再び C: をデフラグ。
  6. デバイスマネージャから最新 LAN ドライバと、 ドライバディレクトリから直接 util (Intel ProSet II) を入れる。 この時点で reboot しなくなる(後述)。
  7. ネットワークとダイアルアップから TCP/IP、 システム-ネットワークID-プロパティからワークグループの設定。
  8. tightvnc 導入, (ProsetII から wakeonlan のモードを変えて; 以下同じ) reboot.
  9. tightvnc service を導入、password をセット (apply → OK) した後、レジストリに書き込んで reboot.
以後のインストールは atropos なり kuhn なりの vncviewer から。
  1. 再度デフラグしてから hibernation を設定、swap を C: に戻して reboot.
  2. いちおー hibernation file, paging file が連続してるのを確認しておく。
  3. 時計の設定。 w32time service の自動起動設定とプロンプトから net time /setsntp:ip_address.
  4. デバイスマネージャから MTV1000 ドライバと、 ドライバディレクトリから直接 setupmgr を起動して mediacruise, tvrman を入れる。
  5. プリンタからドライバ導入経由で native printer ドライバ。デフォルトのプリンタとする。
  6. ドライバディレクトリから直接 setup で postscript printer ドライバ。

Intel NIC のドライバはマザーに付属する古いのだと wake on LAN 時に ping で wakeup してしまう。 最新の Proset II を入れても、これは変えられない。 最新のドライバだと、Proset II を入れることで wake on LAN で認識するパケットを選ぶことができるようになる。 そのかわりシステムを shutdown すると途中で凍る (おいおい ...)。 電源の物理断 → 再投入で reboot することはできる (fsck は動かない。つまり、FileSystem は正しく shutdown できている) が、wake on LAN は効かない。 なお suspend state へは普通に入れるし、wake on LAN も正しく動く。

最新ドライバの場合、 Proset II で (wake on LAN の?) 設定を変えた直後に限って shutdown or reboot は正しく動く。 もちろん電源断状態からの wake on LAN も動く。つまり、shutdown or reboot したい時は 事前に適当に Proset II で設定を変えてから shutdown or reboot することにしておけばいい ... 煩わしいが、どーせ普段は suspend で使うしな (suspend state からでないと MTV1000 からのタスクのタイマによる自起動はできないので)。

古い(マザー付属の) NIC ドライバだと shutdown or reboot 周りは正常だが、 arp の query 程度ですら起き出すため、どうしても「予期せぬ起動」が無くならない。 これがかなり煩く、reboot に手間かかるほうがまだマシってことで。

しっかし、月一回 reinstall してるような気がするぞ ... < ulicul


5 月 7 日。
「あえて言おう、カスであると!」
たまたまやってた『ガンダム』で、文字面では見たことのあったセリフが出てた。 しかし、ここまで言うておいて、この人この回でおなくなりになられてしまうのですね ...

ついでにラストまで見たが、この回、見たことのあるセリフ目白押し。 タイムシフトでファイルは残してあったのでサルベージしておいた。 ... 初代ガンダムの後半ってずっとこんなんだったりするのかしらん。


5 月 6 日。
某所の君望 SS に対し感想書きしようとした。というか書いた。で、破棄した。 こんなもん送って大丈夫かと思うほど叩いてたから。

SS の問題意識の置き方がけっこ気に入って、こんな難しいもん良く書けたなと感心もしたんだが ... あたりまえだが「問題意識の置き方」のレベルで興味をもった場合、 感想書きの内容は自動的に反論色を帯びるわけで、文面上は叩きまくってるようにしか見えん。 褒めようにも "こんな難しいもんをネタにして良く書けたなぁ" などと そのまんま書いて送りつけるわけにもいくまい。
この程度でも気にしないときは気にしないで平気で送ったりするが、こちらの精神状態も そんなもんを送るということに耐えられるほど良いわけでもない。

『ガンダム W Endless Waltz』を観た。GW の後日譚であんまり評判はよろしくないようだが ... 何が不満なのか良く分からん。小品としてよく出来てる気がする。 30 分 x 3 の 90 分で劇場版相当、ネタ的にもちょうどそれくらいで綺麗に纒まってて美しかった。 マリーメイアの描写密度をもうちょい上げてくれないと、リリーナとの対立軸っつうか、 いいように御輿に乗せられてる子供という悲劇性が表に出てこんと思うが、気になったのはそれくらい。


5 月 5 日。
google が「子供の日」になっていた。 さすがに日本ローカルだろうと思ったら、日本ローカルでした。表示を非日本語にしたら ふつーのに戻った。どーでもいいことでだんだん芸が細かくなるな ...

ANIMAX とゆーのを東急がテスト的(って何)に流しだした。知ったのは先月末だが、先月頭からだったらしい。 で、1 週間かけて集中放送してた『未来少年コナン』が今日終わった、
てことでアニメ散見。

『フィギュア17』
これがある ... ということは不幸にして知っていた。だが、それは 10 話だと思っていた ... 9 話でそれがあるというのはパーペキに不意打ちだった。うぅ、死ぬかと思った。
たしかにそれらしい流れが出来てたので怪しんではいたんだが、 展開の丁寧な『フィギュア17』のことだから 2 段構えくらいはするのだろうと。 本当に 10 話だと信じきっていたからな ... いや、たしかに本当にその話が展開するのは 10 話でのことなんだが。
目ぇまんまるくしたつばさと同じタイミングで同じレベルの衝撃でした。

『ぴたテン』
今期大量にあるいわゆる萌えアニメの一つ ... にしては絵の(脚本もだが)品質イマイチで、 ほぼ OP 聴くためだけに録画してあったもの。前回の温泉のあたりから 話の眺め方が分かってきたというのか、話のほうが軌道にのっただけなのかは定かでないが、 意外に低迷する『あずまんが大王』を抜いて 2 位に浮上。 とにもかくにも観てもらわんことには話が先に続かんのだな、やっぱり。

原作は『ぴたテン』の名を覚える程度には読んでたが、内容はさっぱり覚えてない。 もーすこし閑散とした、なんつーか夜の砂漠のよーな雰囲気が展開してたような気がする。

『あずまんが大王』
いまひとつ精神のチャネルが合わず観るのがきつかったが、にゃもの話などいくつか観られるようになってきた。 原作は未読。

『未来少年コナン』
大昔、観た記憶が微かにある。 非人間的な運動能力をもつコナンがヒロインつれてひたすら逃げ回る話 ── という印象が残っている、つーか、それしか残っとらん。 宮崎 TV アニメとしてやったら評価が高いが、個人的な記憶からはそんなでもなかった。
で、今回観たのだが ... あんまり感想は変わらんかも。
コナンが「子供」だということで甘くみるインダストリアだが、どーみても「超人」の域だと思う ... これを劇場用にまとめると「ラピュタ」になるんだろーが、 絵的にも話の論理的にも密度的にも私はそっちでええです。

『あぃまぃみぃ! ストロベリーエッグ』
綺麗に終わるとは、かくのごとしってか ... 1 周観て、終わり方に感心したのでもう 1 周。

『ちょびっツ』
あー、『CC さくら』と同じチームだな〜とは「GA」以上に思うことがあるな。彩色とか演出とか。 いまんとこそれ以上でもそれ以下でもなし。

『アベノ橋 魔法☆商店街』
すでに OP を観るためだけに転落しつつある。OP は恰好ええのに〜に〜に〜。

『魔法使い Tai!』 (OVA 版)
TV 版をちょい前に観てたわけで、そちらはそんなに不満もなかった。 OVA 版はさらに過去に観てたはずだが、内容はさーっぱり覚えてなかったとこをみると TV 版のほうが合ってたんだろう、というのが今回 OVA 版を観るまでの評価。
で、観た。ん〜 OVA 版のほうが評価高いのは分かる。突き抜けかたが違う ... 金の掛け方もだが、これは比較に入れてもしゃーないからそれは置いても。
しかし、すまん。TV 版ですらすでに感性のメーターをふりきる間際までいくのに OVA 版は耐えられん。

『名探偵コナン』 14番目の標的
コナン劇場版のなかでは私的評価の最も低いもの ... だから流し見だけ。 言いたいこたー分かるんだけど、過去と現在の二重奏があんまり綺麗に響いてこない。 まだ 2 作目ということで、コナンから離れた描写に踏み込めない様子がありありと伝わってくる。

『.hack//SIGN』
シンジ君、おげんきでっすっか〜♪
あまりに意欲的な主人公の設定、なれどさすがに脚本屋の力量限界を越えてるだろ。

『Happy☆Lesson』、『りぜるまいん』、『天地無用 ! GXP』
ほとんど無尽蔵にある予約枠だが、それですら割り当てるのがもったいない -_-;


5 月 4 日。
ちょいと精神的に痛かったことがある。が、まあここに書く訳にもいかんだろということで略。
... あいかわらず悪意に対する耐性がないよな > 自分。

読書週間。読書空白域 (この場合は日本人作家ミステリ) を中心にざっと 50 冊、 有栖川有栖、綾辻行人、岡嶋二人、山田正紀、半村良、新田次郎、 クイーン、ヴァン=ダイン、オールディス、カード、ウィリス、ソウヤー、 そのほかもろもろ。

日本人作家ミステリは空白域と自覚しつつほっといた領域だけあってヒット率は 5% 内外。 ただ、予想よりは良かった。 推理物がなにゆえ殺人事件を扱わなければならないか (推理パズルというだけならいちいち人が死ぬ必要はない)? ── てのに面と向かって語ってきたのをわりと最初に読んだせいもある (有栖川有栖『朱色の研究』だと思ったが、探しても見付からない。違うやつかな ... )。 別に説得されはしなかった (どっちかってーとドイルのホームズ物の半分以上が刑事事件ですらない、というプライドのほうに共感する)が、 「わざわざそうしている」という問題意識があるならこちらもとりあえず気にしないことにできるから。

以下の感想は推理物についてもネタばれはしていない。たぶん。
それと、アニメ散見などと違って並べた順序には意味はない。

有栖川有栖 『月光ゲーム』
処女作らしいが、4 つか 5 つ読んだなかではこれを筆頭に挙げる。 人物描写からっきしなとこに多人数だしまくりのおかげで誰が誰やらさっぱり分からんとか ミステリ研の能無しぶり(後述の綾辻のほうが酷いが) ── とくに身の安全の確保について ── とか、 言いたいことは色々あるが、 ともかくキャンプが孤立していくとこで皆が判断していく状況が読んでて面白かった。 道が落ち、火山が噴火しそうな(つーか噴火した)状況で、しかもまいにち人が死ぬという状況で、 ほんとにみんな忙しそうだ ...

ところで、これは読んだなかでは唯一「読者に挑戦!」という形式をとる。 これはいまいち ... 実際の事件で「必要な情報が明らかになった」 ことが明らかになることはないのと、必要な情報がでそろったことを明らかにするということは つまり「読者に挑戦!」と出るまでは必要な情報がでそろっていない、ということが読者に分かってしまうから。

綾辻行人 『十角舘の殺人』
綾辻はこれ一冊で放棄。執行猶予みとめず。 『月光ゲーム』と同じく孤島条件だが、こちらのミステリ研の能無しぶりは酷い。 「座して死を待つ」という言葉がぴったりくる。 そして、これが些細な問題になってしまうほどこの話は物語作法上の反則を抱える。

記憶喪失その他の特殊な状況にないかぎり作為者は自分が為したことを知っている。このことによって 登場人物(とくに犯人) の内心描写は非常に強い制約を受ける。 探偵は他人の内心描写までは知ることができないし、それを推理の材料にしてはならないから、 論理的な推理パズルとしては確かに内心描写がどれほどでたらめであってもかまわないが、 それでは小説にする意味がなかろう (5/7 補足: 書いてはならないことを書いたことに文句言ってるのであって、 何かを書かなかったことに喧嘩売ってるわけじゃない。念のため )。

ところで、この話、講談社文庫ので読んだが、鮎川哲也の解説がふるっていた。 綾辻を庇うふりしておもいっきり貶している。 なんかもう小説家生命を断ち切るような一刀両断ぶり。綾辻に同情してしまった。 ひどいにゃひどいがそこまでは私も言わんぞ。モノ書きが本気でケナしにかかるとここまで書けるのね ... と思わず感心。つーか、さすがにまずいだろ、これ。ちゃんとチェックしろよ > 編集。

山田正紀 『謀殺のチェスゲーム』
サスペンス物 ... かな。対戦哨戒機を盗もうとするグループ vs 自衛隊の一部 ... だがその自衛隊さん達 (新戦略研究家グループ) が実働部隊をほとんどもたないという条件がよろし。 希少なリソースを要所に配置しなければならないという時間的制約がつねについてまわるのがとてもリアル。

岡嶋二人 『解決まではあと 6 人 5W1H 殺人事件
推理ものとしては軽い。... 連続殺人事件なので事件としてはちっとも軽くないが。 ともあれ、ここにでてくる 5 つの探偵事務所のしごくまっとうな捜査ぶりが興味深かった。 言うところの名探偵なんてのは居ない。普段は浮気調査くらいしかしてなかろうが、 それでもいちおー探偵やってく上でのそれなりのノウハウというものはあると。

赤川次郎とかでこのテの探偵事務所もよくでてくるけど、 大概は素人が昨日今日はじめましたってのと区別つかんもん。

あさりよしとお 『なつのロケット』
小学生がペットボトルロケットからさらには液体ロケットと飛ばす話 ... というと いかにもあさりよしとおな話で、その程度の内容しか期待してなかったし、 そういう内容が読みたかっただけでありながら初版を買いそこね、 たまたま見付けたとこで喜びいさんで確保した本なんだが ── 読んでてかなり痛かったっす。 ちょいと付け加えたモノは たぶん物語として成立させるためだけに入れたものであってそれ以上でもそれ以下でもなく、 作者は毒として意識してなかった成分なんだろうけども (← 子供の喧嘩のことね)。

でもプロジェクト X の H-IIA の苦労話を観たあとだと確率 1/2 で 液体燃料のロケットエンジンを完成させるってのは、やっぱり信じられないかも。 突貫工事でほとんどデバッグできてないし。ドラム缶ひとつ分の劇薬を小学生が入手したってのもアレだが。 ンなことができるくらいなら過激派はもちっとらくにしごとができるだろう。

笹本裕一 『エリアル』(18)
あさりよしとおとおなじくロケットにハマってるらしいことは最近の話でもよっくわかるが。 ハマったのをどう話に反映させるかってとこで。

「我々は、自分の船で、自分の足であそこに降り立つ必要がある。 途中をズルしてすっ飛ばしていようが、貰いものの技術を知らん振りして使っていようが、 我々は自分であそこに行かねばならん」
うーむ、H-IIA の人達も苦労してるんだなぁ、としみじみ分かってしまうのぅ ...
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