図書館員のコンピュータ基礎講座

Unicode(ヨーロッパ)

【2019-06-06更新】

Unicodeの字種の表です。
下表のリンク先のページに、十六進数の数値文字参照で記述した文字コード表を掲載しています。文字コード表中の文字は、環境によっては文字が正しく表示されない場合がありますが、各ページからリンクしているPDFでは正しく表示されます。

文字ブロック Unicode範囲 説明
アルメニア文字 Armenian 0530~058F アルメニア語で用いられる文字で、聖職者であるメスロプ・マシュトツ(Mesrop Mashtots)がキリスト教の文書を翻訳するために406年頃に考案しました。
ほかに、「アルメニア語合字」があります。
カリア文字 Carian 102A0~102DF アナトリア西部のカリア語で紀元前7~1世紀頃に用いられた文字です。
カフカース・アルバニア文字 Caucasian Albanian 10530~1056F カフカス・アルバニア王国(現在のアゼルバイジャン)で5~9世紀に用いられていたとされる文字です。アグヴァニア文字、アグヴァン文字、アルヴァン文字などとも呼ばれます。
キプロス音節文字 Cypriot Syllabary 10800~1083F 紀元前6~3世紀にキプロス島で用いられていた文字です。線文字が発展したものといわれています。
キリール文字 Cyrillic 0400~04FF 主にスラヴ諸語で用いられる文字で、キリル文字とも呼ばれます。グラゴル文字を基に9世紀頃に作成されたといわれています。ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、ブルガリア語、マケドニア語、セルビア語、モンゴル語などで用いられます。
キリール文字補助 Cyrillic Supplement 0500~052F
キリール文字拡張A Cyrillic Extended-A 2DE0~2DFF
キリール文字拡張B Cyrillic Extended-B A640~A69F
キリール文字拡張C Cyrillic Extended-C 1C80~1C8F
エルバサン文字 Elbasan 10500~1052F アルバニア中部のエルバサンで、18世紀半ばにグラゴル文字を基に考案されたアルバニア語を表わすための文字です。
グルジア文字 Georgian 10A0~10FF グルジア語で用いられる文字で、ジョージア文字とも呼ばれます。1930年代末~1950年代半ばまではアブハズ語、オセット語にも用いられていました。
グルジア文字拡張 Georgian Extended 1C90~1CBF
グルジア文字補助 Georgian Supplement 2D00~2D2F
グラゴル文字 Glagolitic 2C00~2C5F 古代スラブ語のために作られた文字で、宣教師であるキュリロス(Cyril)とメトディオス(Methodius)の兄弟がキリスト教の布教のためにギリシア文字を基に860年代に考案したといわれています。中世頃まで(クルク島では19世紀まで)用いられていました。これを改良してキリール文字が作られました。
グラゴル文字補助 Glagolitic Supplement 1E000~1E02F
ゴート文字 Gothic 10330~1034F ゴート人が用いたゴート語の文字で、西ゴート族の司教であったウルフィラ(Ulfilas)が聖書を翻訳するためにギリシア文字とラテン文字を基に4世紀頃に考案したといわれています。6世紀には衰退しました。
ギリシア文字 Greek and Coptic 0370~03FF ギリシア文字はギリシア語の文字で、古代ギリシア人がフェニキア文字を基に紀元前10~9世紀頃に作りました。ギリシャ文字と書くこともあります。
古代ギリシア数字は、頭音法式またはアッティカ式と呼ばれる古代ギリシアの数字のうち、大文字のギリシア文字に統合できないものです。
ギリシア文字拡張 Greek Extended 1F00~1FFF
古代ギリシア数字 Ancient Greek Numbers 10140~1018F
ラテン1補助 Latin-1 Supplement 0080~00FF ラテン文字は、ラテン語の文字を起源とする文字で、ヨーロッパや南米アメリカを中心に用いられています。ローマ字とも呼ばれます。
  • 「IPA拡張」は、国際音声学会が定めた音声記号であるIPA(アイピーエイ;International Phonetic Alphabet = 国際音声記号)です。
  • 「音声記号拡張」と「音声記号拡張補助」はIPA以外の発音記号です。ウラル言語学で伝統的に用いられてきた音声記号であるUPA(ユーピーエイ;Uralic Phonetic Alphabet = ウラル音声記号)などが含まれています。
ほかに、「基本ラテン文字」(ASCII文字)と「ラテン合字」があります。また、基本ラテン文字などの全角形が「半角・全角形」に含まれています。
ラテン文字拡張A Latin Extended-A 0100~017F
ラテン文字拡張B Latin Extended-B 0180~024F
ラテン文字拡張C Latin Extended-C 2C60~2C7F
ラテン文字拡張D Latin Extended-D A720~A7FF
ラテン文字拡張E Latin Extended-E AB30~AB6F
ラテン文字拡張追加 Latin Extended Additional 1E00~1EFF
IPA拡張 IPA Extensions 0250~02AF
音声記号拡張 Phonetic Extensions 1D00~1D7F
音声記号拡張補助 Phonetic Extensions Supplement 1D80~1DBF
線文字A Linear A 10600~1077F クレタ島のクノッソス宮殿跡で発見された粘土板に記されていた文字を、ギリスの考古学者アーサー・エヴァンズ(Arthur John Evans)が線文字A、線文字Bと名付けました。ミノア文字、ミケーネ文字、ミュケナイ文字とも呼ばれます。
  • 線文字Aは、紀元前18~15世紀頃にクレタ島で用いられていた文字です。
  • 線文字Bは、紀元前15~14世紀頃にギリシア語の表記に用いられていた文字で、線文字Aを改良して作られたとみられています。音節文字と表意文字から構成され、一部の音節文字は表意文字としても用いられていました。
  • エーゲ数字は、ミノア文字やキプロス音節文字の数字や句読点、単位記号です。
線文字B音節文字 Linear B Syllabary 10000~1007F
線文字B表意文字 Linear B Ideograms 10080~100FF
エーゲ数字 Aegean Numbers 10100~1013F
リュキア文字 Lycian 10280~1029F 現在のトルコ南沿岸で栄えた古代文明リュキア(リキア)で用いられたリュキア語(リキア語)の文字です。
リュディア文字 Lydian 10920~1093F 紀元前7~6世紀頃にアナトリアのリュディア(リディア)で栄えたリュディア王国(リディア王国)で用いられたリュディア語(リディア語)の文字です。右から左に書きます。
オガム文字 Ogham 1680~169F アイルランドを中心に発見された古アイルランド語の碑文に記されている文字で、中世初期に碑文用に用いられたといわれています。下から上に縦に書きます。
ロヴァーシュ文字 Old Hungarian 10C80~10CFF 西暦1000年以前にマジャル人(ハンガリー人)が用いていた文字で、右から左に書きます。古代ハンガリー文字とも呼ばれます。
古代イタリア文字 Old Italic 10300~1032F エトルリア文字をはじめ、ウンブリア文字、オスク文字、ラエト文字、ルガーノ文字、ヴェネト文字など、ギリシア文字から派生した古代イタリア諸語の文字の総称です。
古ペルム文字 Old Permic 10350~1037F 初代ペルム主教であるペルムのステファン(Stephen of Perm)がキリール文字やギリシア文字を基に考案した文字です。ロシアのコミ共和国を中心として用いられるコミ語に用いられていました。古コミ文字、古ジリエーン文字、アブル文字とも呼ばれます。
ファイストスの円盤の文字 Phaistos Disc 101D0~101FF ファイストスの円盤は、クレタ島のファイストス宮殿で考古学者であるルイジ・ペルニエル(Luigi Pernier)によって発見された粘土製の円盤です。45種類の絵文字が両面に螺旋形に記されています。
ルーン文字 Runic 16A0~16FF ゲルマン語に用いられていた文字で、ドイツをはじめ、北欧やイギリスで1~17世紀頃に普及していましたが、ラテン文字に取って代わられました。日常生活のみではなく、呪術や儀式でも用いられていました。
シェイヴィアン文字 Shavian 10450~1047F 現代になって考案された英語表記用の文字で、推進者である劇作家ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)にちなんで名付けられました。
参照・参考文献
  • The Unicode standard, version 4.0 / the Unicode Consortium ; edited by Joan Aliprand ... [et al.]. Addison-Wesley, c2003 [b]
  • Unicode標準入門 / トニー・グラハム[ほか]著 ; 乾和志, 海老塚徹訳. 翔泳社, 2001.5 [b]
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-