図書館員のコンピュータ基礎講座

Unicode(中央アジア)

【2023-02-19更新】

Unicodeの字種の表です。
下表のリンク先のページに、十六進数の数値文字参照で記述した文字コード表を掲載しています。文字コード表中の文字は、環境によっては文字が正しく表示されない場合がありますが、各ページからリンクしているPDFでは正しく表示されます。

文字ブロック Unicode範囲 説明
マニ文字 Manichaean 10AC0~10AFF ペルシアのマニ(Mani)が、3世紀初頭に創始したマニ教の聖典を表すために考案した文字です。右から左へ書きます。
マーチェン文字 Marchen 11C70~11CBF 西チベットのシャンシュン王国において、シャンシュン語に用いられた文字です。マルチェン文字、ボン文字とも呼ばれます。
モンゴル文字 Mongolian 1800~18AF 主にモンゴル語に用いられる文字で、蒙古文字とも呼ばれます。縦書きです。
モンゴル文字補助 Mongolian Supplement 11660~1167F
古代ソグド文字 Old Sogdian 10F00~10F2F 古代東イラン語群のひとつであるソグド語の表記に用いられた文字です。右から左に書きます。
突厥文字 Old Turkic 10C00~10C4F 突厥が古代テュルク語に用いた文字で、古テュルク文字とも呼ばれます。多くの場合、右から左へ書きますが、稀に下から上に縦に書きます。
古代ウイグル文字 Old Uyghur 10F70~10FAF 主に8世紀から17世紀にかけて、中央アジアで用いられた古代ウイグル語の表記に用いられれた文字です。当初は右から左へ書かれましたが、13世紀初めにモンゴル人が縦書きに改め、モンゴル文字になりました。
パスパ文字 Phags-pa A840~A87F 八思巴文字とも書かれる、大元ウルス(元朝)の諸言語を表記するために13世紀に作成された文字で、パクパ文字、方形文字とも呼ばれます。縦に書きます。
ソグド文字 Sogdian 10F30~10F6F 中期イラン語のひとつであるソグド語の表記に用いられた文字です。右から左に書きます。
ソヨンボ文字 Soyombo 11A50~11AAF 1686年にモンゴルの僧侶ザナバザル(Zanabazar、ジェプツンタンパ1世)が考案した、モンゴル語をはじめ、サンスクリット語やチベット語を表記するための文字です。左から右へ書きます。
チベット文字 Tibetan 0F00~0FFF チベット語に用いる文字です。チベット文字は、左から右への横書きですが、音節は、基本となる文字の上下左右に文字を組み合わせて表記されます。
ザナバザル方形文字 Zanabazar Square 11A00~11A4F モンゴルの僧侶ザナバザル(Zanabazar、ジェプツンタンパ1世)が考案した、モンゴル語をはじめ、サンスクリット語やチベット語を表記するための文字です。ソヨンボ文字以前に考案されたと言われています。左から右へ書きます。
参照・参考文献
  • The Unicode standard, version 4.0 / the Unicode Consortium ; edited by Joan Aliprand ... [et al.]. Addison-Wesley, c2003 [b]
  • Unicode標準入門 / トニー・グラハム[ほか]著 ; 乾和志, 海老塚徹訳. 翔泳社, 2001.5 [b]
  • 文字符号の歴史. アジア編 / 三上喜貴著 共立出版, 2002.3 [b]
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-