抗ウイルス薬は、字からも解るようにウイルスをやっつける薬と思って下さい。
抗ウイルス薬は厳密にいうと
細かい分類がありますが、ここでは
ヘルペスやインフルエンザで使われる薬に絞りたいと思います。 インターフェロンなどについては今後にしたいと思います。
前回の復習で思い出してもらいたいのは
細菌とウイルスの違い。(思い出せるかな)
ウイルスを
やっつけるにも方法が2つあります。これは抗生物質を理解するときと同じ感じです。
1つは、
直接殺してしまうやり方
殺菌的作用(鉄砲や刀で殺すのをイメージ)
(
代表的薬品名:ゾビラックス、アラセナ、シンメトレルなど)
2つ目は、
もともと体にあるウイルスを外に出す機能を補助するもの(このタイプの薬は使用の際には十分な知識がいるので覚悟して勉強します。(今回はしません)
(
代表的薬品名:インターフェロン、免疫グロブリン製剤など)
結構おおざっぱな書き方ですが、概要はこんなものと思って下さい。
体調を壊わすウイルスをやっつけちゃえば、病気の苦しみから逃れられるというわけなのです。
抗生物質が細菌を
抗ウイルス薬がウイルスをやっけると思ってもらえばOKでしょう。
1: 病院から出された薬はきちんと指示された日数を飲むこと!
ウイルスは弱まっただけで症状は消えていきますがそこで止めてしまうと、ウイルスが
2:抗ウイルス薬は1日あたりの服用回数が多いものもありますが指示を守りましょう
ゾビラックス(アシクロビル)
の事なんですけど、
半減期(薬が体の中に一番ある状態から半分になるまでの時間)が、
2.5時間と短いので
体の中にある薬の量を一定にするためにも必要なことなのです。
ただ、この薬は
腎臓(体の中の要らない物をおしっこの中に捨てるところ)で
排出されるので、腎機能が衰えてる人は薬の服用回数は先生によって変わるでしょう。
3:タミフルについて(鳥インフルエンザなどで話題の薬)
最近話題の薬で名前は聞いたことあるのではないでしょうか?
この薬は、
インフルエンザウイルスを抑える薬(インフルエンザA型、B型の両方)なんですね!
今までは、この薬のように効果を出す薬は無かったんです。
シンメトレル(アマンタジン:パーキンソンの薬)というものがインフルエンザA型には有効(B型には適応なし)とされていますが患者さんの改善度を現場で見ると違いは明らかでした。
タミフルの凄いところは、
条件付で予防的にしようすることが出来る!
添付文書(薬の説明書)には
予防の基本はワクチンと書いてあるけどハッキリ書いてあるんですね(^o^) 予防的な薬はあんまり無いですからね。
鳥インフルエンザ感染にした鳥の処分に従事された方などは予防的に服用されたと聞いています。
なんだか、すごく褒めちゃって製薬会社のまわしものみたいですが違いますよ。
ニュースに
副作用(精神障害)の話題が出ていましたね。 今回の場合は、命を落とされた方もいますので非常に残念です。 どんなお薬にもリスクはあるのですがご遺族の方の気持ちになるとですね(ーー゛)
残されたものとしては、この情報を忘れることなく今後の糧にしたいと思います。
タミフルも腎臓で体外に排出される薬なので腎機能の衰えた人などは先生の指示をきちんと聞くようにしてください。
4: 副作用が出たら
副作用にもいろいろな種類があります。下痢や軽いむかつきなどから、発疹、ショック症状などさまざまですが言えることは、
‘すぐに、病院か薬をもらった薬局に相談しましょう。’ 軽いと判断されれば少々の違和感は我慢して病気を治すほうを優先させればよいですし、そうでない場合はスグに対応が取れるからです。
5: 他に飲んでる薬やサプリ、健康のためにととってる食品も伝えましょう
全ての薬にいえる事なんですが、せっかく飲む薬なのですから
安全により効果的なほうがいいでしょう。 お薬によっては、飲む時間で効果的だったり副作用を回避できたりすることもありますよ。
食品だから大丈夫と思っていても
思わぬ副作用をまねく事だってありますので。
メジャーな抗ウイルス薬について書きましたがもっと知りたい人や個人的に聞きたい人は
こちらまで
ブログも見てね