第3回は何にしようかと悩んだのですが
抗生物質について書いてみようと思います。

 もっともお薬らしい効果を実感できるもので在りながら一般のみなさんから少々誤解されてる面もありますので。

 念のために、ここでの内容は一人の個人としての意見もありますので読み物程度にとらえておいてください。
第3回 抗生物質って? 

抗生物質
は病気の原因になっているバイキン(病原性微生物)をやっつける薬と思ってください、ウイルスには効果が無いとされています。(例外的な使用法もありますが) 細菌とウイルスの違い

 バイキンをやっつけるにも方法が2つあります。これが抗生物質を理解するうえでとても大切です。

1は、直接殺してしまうやり方 殺菌的作用(鉄砲や刀で殺すのをイメージ)
代表的薬品名:ユナシン、サワシリン、セフゾン、ケフラール、フロモックス、トミロン、メイアクトなど)

2つ目は、バイキンの分裂を抑える方法 静菌的作用(子供が出来ないから人口減少をイメージ)
代表的薬品名:クラリス、クラリシッド、ルリッド、ミノマイシン、ジスロマックなど)

 結構おおざっぱな書き方ですが、概要はこんなものと思って下さい。
体調を壊わす原因菌をやっつけちゃえば、病気の苦しみから逃れられるというわけなのです。
 

 抗生物質の服用注意点
1: 病院から出された薬はきちんと指示された日数を飲むこと!

 薬が効いてバイキンが弱まっただけでも熱が下がったり、ブツブツが消えたりすると思います。しかしこの状態で止めてしまうと再発の可能性もあります。 逆に日数飲んでも、薬が全く効いた気がしなくて心配なときは病院に相談しましょう。

2: 副作用が出たら

 副作用にもいろいろな種類があります。下痢や軽いむかつきなどから、発疹、ショック症状などさまざまですが言えることは、‘すぐに、病院か薬をもらった薬局に相談しましょう。’ 軽いと判断されれば少々の違和感は我慢して病気を治すほうを優先させればよいですし、そうでない場合はスグに対応が取れるからです。

3: 他に飲んでる薬やサプリ、健康のためにととってる食品も伝えましょう

 抗生物質に関わらず全ての薬にいえる事なんですが、せっかく飲む薬なのですから安全により効果的なほうがいいでしょう。  お薬によっては、飲む時間で効果的だったり副作用を回避できたりすることもありますよ。 食品だから大丈夫と思っていても思わぬ副作用をまねく事だってありますので。


第1回 調剤薬局のなぞ
第2回 お薬の飲み方の基本