特集
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2000年から2002年にかけて、岡崎さんの特集本が何冊も出ました。これらが2003年の新刊ラッシュ、2004年のダブル受賞につながっていきました。また、2012年の映画化でもたくさん本が出ました。
-1995 /
1996-2000 /
2001-2002 /
2003-2012
◆ 2003-2012年 ◆
2012年の『ヘルター・スケルター』映画化に伴い、研究本等たくさん出版される。
『岡崎京子論』
詳しい紹介→新曜社サイト
※「特集」ではありませんが、1冊丸々岡崎さんについて書かれているので、ここに載せました。
『岡崎京子の仕事集』
「映画化で再び注目を集めるカリスマ女性マンガ家、岡崎京子の仕事のすべてをこの一冊で紹介。未公表イラスト、エッセイ、対談を収録」(Amazonより)
長年岡崎さんの担当をしている編集者である著者が「死んでもいいからこの原稿を書くまでは生きると切望」した力作!(※まだ死んでませんけど(^_^;))
ちょっと詳しい紹介→CREA WEB
『岡崎京子の研究』
現時点において世界一詳しい資料集。
目次:
1963-1979 岡崎京子の前史 1980-1985 岡崎京子の黎明期
1986-1988 岡崎京子の初期 1989-1992 岡崎京子の中期
1993-1996 岡崎京子の後期 1997-2012 岡崎京子の事故後
要単行本解説
→サイトjp.omolo.com
→コミックナタリー
→著者の追加情報
詳しい紹介→本が好き!
→本が好き!らぼ
『文藝別冊』総特集 岡崎京子 増補新版
→河出書房新社
『平坦な戦場でぼくらが生き延びること』新版
2000年に刊行した同書に「へルタースケルター」論を追加。
『ユリイカ』2012年7月号
特集=蜷川実花 映画『ヘルタースケルター』の世界
対談:美しき闘争 東京/芸術/批評/村上隆×蜷川実花
下克上 岡崎京子と蜷川実花をめぐる、二つの「ヘルタースケルター」と五人の女優/椹木野衣
溶岩とバービー人形/斎藤環
岡崎京子から蜷川実花へと受け継がれるもの/杉本章吾
インタビュー:蜷川実花
おかざき真理/D[diː]/松井みどり/飯沢耕太郎/清水穣/戸川純/安全ちゃん/金子ありさ/宇田充/樋口ヒロユキ/吉田アミ/菊田琢也
『岡崎京子デビュー25周年記念読本』

『毎日がクリスマスだったら…』(1988年)収録。各界からのメッセージ、作品リスト。
寄稿者 :推薦作品
よしもとばなな:『愛の生活』『東京ガールズブラボー』
やまだないと :『愛の生活』『ハッピィ・ハウス』
魚喃キリコ :『pink』
山本直樹 :『私は貴兄のオモチャなの』
古屋兎丸 :『リバーズ・エッジ』
手塚眞 :『退屈が大好き』
辻村深月 :『リバーズ・エッジ』『水の中の小さな太陽』『ヘルタースケルター』
香山リカ :『リバーズ・エッジ』
冬野さほ :『ハッピィ・ハウス』『ヘルタースケルター』
浅田彰 :『東京ガールズブラボー』
マット・ソーン:『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』『危険な二人』『pink』『ROCK』
桜沢エリカ :『ハワイ・アラスカ』
→ブログわくわく亭雑記
◆ 2001-2002年 ◆
岡崎さんへの関心、期待が高まり、特集本が何冊も出版されました。そして翌年の新刊ラッシュへとつながっていきました。
『岡崎京子研究読本 OKAZAKI-ism』

1.岡崎京子と時代
・岡崎京子と足跡
・岡崎京子と80年代(tach)
・岡崎京子と音楽(サンダー秋葉)
・25年前のコミックシーン 岡崎京子とその時代(井坂十蔵)
・「ポンプ」と岡崎京子(峰脇隆邦)
・岡崎京子の遺伝子 -誰にではなくどこに-(みなずきゆず)
2.岡崎京子の世界
・岡崎京子単行本未収録作品紹介(池田孝一、korosuke)
・単行本収録作品紹介(佐野有希)
・「岡崎作品」登場キャラクター一覧(佐野有希)
・キャラクターおよびテーマから分析する「岡崎作品」像(佐野有希)
・作品の中の風景 (河村正和)
・「東方見聞録」による東京名所めぐり(井坂十蔵)
3.岡崎京子の技術
・岡崎京子による引用・言及事例集
・岡崎京子の漫画テクニック考察(井坂十蔵)
・岡崎京子作品論~満たされる空虚(目黒卓朗)
付録:岡崎京子の関連記事見出し一覧
岡崎さんについての研究本です。tachさんの「岡崎京子と80年代」収録、bbiwのイケダさんやKorosukeさんの単行本未収録作品のレビューも載ってる労作です。詳しくはtachさんのサイトへ(8/18/2002)
『文藝別冊』 総特集 岡崎京子
下記の『文藝』2001年秋季号が好評だったため編まれた増補版。まる一冊オカザキ
1.岡崎京子単行本未収録コミック
・東京は朝の7時(朝日ジャーナル、1992年)
・初恋・地獄篇(初出不明)
(共に『恋とはどういうものかしら?』に収録)
2.岡崎京子インタビュー・アーカイブ
・岡崎京子のバージンください
・Are You Happy?
・PEPPER SHOP インタビュー
・電話はコミュニケーションを分断する
3.岡崎京子テクスト・コレクション
・ノート(ある日の)(ちくま 1996.1)
・やってくるのはエンドマーク/家の中には何か
がある/カッコイイのが勝ち(1989思想の科学)
・テクノロジーの巨大な疑問符(1992年 朝日ジャーナル)
・ある過剰とある欠如としての(1992年12月 ユリイカ)
・岡崎京子コミック 「全あとがき再録」
4.岡崎京子未発表資料
・「恋する乙女は小さな野獣」 創作ノート
5.岡崎京子の「女のけもの道」
・女の仕事道/女のおたく道/女の電話道(1994年 CREA)
6.インタビュー
・吉本ばなな「マンガ家に育てられたマンガ家」
・宮台真司「岡崎京子と「戦後」の意味、あるいは、女は男の乗り物か」
・椹木野衣「エンド・オブ・ザ・ワールド」
7.エッセイ
・藤野千夜「またお花見をする日」
・池田弥生「ピカピカの東京ガール」
・ヤマダ・トモコ「岡崎京子はいかに少女マンガで、いかに少女マンガでないか」
8.座談会 足立守正/岡村みどり/臼井遥
「オカザキ・オデッセイ 岡崎京子と鼻の穴?!」
9.特別講義 大庭萱朗
「programme: kyoko okazaki」
10.資料
・「岡崎京子を読み解くためのキーワード集」
(下記キネ旬ムックのキーワード集の発展形)
・tach「岡崎京子全作品徹底レビュー」
『文藝』 2001年秋季号 特集:岡崎京子

岡崎京子の「言葉」に焦点を当てた特集120ページ
上記の『文藝別冊』にほとんど再録されています。
1.岡崎京子・未発表ロング・インタビュー
「電話はコミュニケーションを分断する」(1994年)
2.単行本未収録コミック 「ゴダールマンガ 恋はマニ
エラ・バロック」(別冊現代思想ゴダールの神話)
3.岡崎京子・テクスト&インタビュー
・「THE BALLAD OF SEX DEPENDANCY II わたしたち」(ヘテロセクシャル)
・ノート(ある日の)(ちくま 1996.1)
・岡崎京子インタビュー (PEPPERSHOP/April 1994)
・「岡崎京子の女のケモノ道」女の仕事道/女のおたく道/女の電話道(1994年 CREA)
・やってくるのはエンドマーク/家の中には何かがある
/カッコイイのが勝ち(1989年思想の科学)
・テクノロジーの巨大な疑問符(1992年朝日ジャーナル)
・ある過剰とある欠如としての(1992年12月ユリイカ)
・岡崎京子コミック 「全あとがき再録」
4.スペシャル・インタビュー
椹木野衣「エンド・オブ・ザ・ワールド」
5.Thinking about O.K.
・川勝正幸「彼女が若い世代に向けてまんがを描く理由」
・岸野雄一「いつもオカザキがいた、大事なときには」
・北沢夏音「ぼくはくたばりたくない」
・木村重樹「岡崎京子vs雑誌カルチャー」
・工藤キキ、加藤賢崇、マユタン、常盤響
◆ 1996-2000年 ◆
事故の後は多くの人が心配し、それぞれの方法で応援しました。
『平坦な戦場でぼくらが生き延びること』
美術評論家の椹木野衣氏が筑摩書房の小冊子「ちくま」に連載していた岡崎論をまとめたもの。岡崎作品を通して80年代から現在、未来を見通した作品論・時代論です。
→筑摩書房 →椹木野衣公式twitter
『SWITCH』2000年1月号 Vol.18 No.1
特集:岡崎京子×90年代

1.岡崎京子×90年代
Good-by Yesterday, Hello Tommorrow
2.comic『砂漠王子と砂漠王女』
(『恋とはどういうものかしら?』に収録)
3.photo message「優しい彼女への便り」 荒木経惟
4.連載記事「岡崎京子と僕らの時代」吉野ハルヲ
(3月号(Vol.18 No.2)と4月号(Vol.18 No.3)に続編)
5.単行本解説 増渕俊之
計40ページ。
→スイッチ・パブリッシング
キネ旬ムック『マンガ夜話』vol.2
萩尾望都・大島弓子・岡崎京子特集

1.ストーリー/登場人物紹介、作者紹介
2.ゲスト紹介 香山リカ、、高見恭子、戸川京子
3.BSマンガ夜話1996年8月27日放送より
4.イシカワ式 『FORGIVE ME』

6.岡崎京子 マンガ作品年表
7.岡崎京子を読み解くための46のキーワード
右下は同人誌『マンガ夜話記憶全集』
『クイックジャパン』No.12

「岡崎京子全単行本レビュー」
バージンから最近刊のチワワちゃんまで。それぞれ400字程度のコメントと表紙の写真付き。
前書きに「病院でリハビリに努めているところで、回復に向けて毎日がんばっているとのことです」
『まんが夜話 第5夜 岡崎京子』
NHK BS2 8/26/1996 1時間いしかわじゅん、香山リカ、高見恭子、戸川京子、岡田斗司夫他の出演で、『PINK』をテーマに、時代性、ディティル、絵の特徴などについておしゃべり。
事故後まもなくの放映。
各人のスタンスははっきりしていたが、話がかみ合いきれなかった。
◆ 事故以前 ◆
1989年の『pink』のヒットを受け、一躍人気者に。1990年には特集本が2冊組まれました。
『ROCK 岡崎京子デラックス』

JICC出版局 1990年10月
1.巻頭グラビア特集(オカザキの素)
2.スーパーイントロダクション”ROCK”
3.コミック(ロック)総集編
4.KYOKO PRESS 6篇
5.号外デイリー・オカザキ
6.オカザキ・グッズ・マーケット
月刊「カドカワ」1990年8月号 『岡崎京子スペシャル』

本人自身による全作品解説
新妻京子ちゃんにオゲレツな64の質問
自宅仕事場初公開&ヴァージン・グッズ12
岡崎京子&桜沢エリカの東京健康ランド満喫記
連載コミック「カトゥーンズ」