加治丘陵に残る滝山古街道その3 地図はこちら

金子神社からの素晴らしい尾根道を北に1キロほど進んだところで、突然、道の西側に何者か15メートルほどもありましょうか、鉄塔が建っています。何の塔だか良く確認していなかったのでわかりませんが、そこから道は拡幅された舗装路となり、やがて東下の沢へと下っていきます。もはや丘陵の古道もここまでかと思いましたが、2回目に訪れた時に途中で出会った山仕事をしているおじさんに、この道は鎌倉街道であるか尋ねてみました。

そのおじさんの話によると鎌倉街道とは聞いたことはないが、ずいぶん古くからある道だと言われ、更に鉄塔の先にもこの道の延長があるということです。しかし今はもうほとんど人が入っていないと言われました。そんな話を聞いたら何としてもそこへ行かなければ気が済まない私です。
上の写真は覆い草に隠れてわかりずらかった尾根道の延長に入ってすぐの付近です。

ほとんど廃道だと言うことでしたが、入ってみると道跡は比較的ハッキリしています。ただ確かに最近人が歩いた地面ではありません。枯れ葉の堆積がそれを物語ります。上の写真はまるで深山の様相で、森の妖精が出てきそうな雰囲気です。
上の写真の少し先から下り傾斜となり始めます。そしてそこには、鎌倉街道の特徴である直線的な堀割道が現れました。

うわー。すげー。その堀割道の素晴らしさに感激。
鎌倉街道上道の本道などの道路遺構よりは幅が狭いものの現状の堀割道の形態はけっこう古いものを感じられます。
これだよ、これ。こんな山の中にこれだけの道が残っていようとは。この道は私にはただの山道とは思えない光景です。

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