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合併症 検査 基本的な治療

(1)

糖尿病とは?

 

糖尿病は現在の日本で急激に増加している病気のひとつです。40歳以上では10人に1人、50〜60代では5.5人に1人は糖尿病であると言われています。糖尿病のほとんどの人には、特に症状はありません。痛みなど症状がないため知らないうちに静かに進行していく恐ろしい病気です。失明の原因疾患の第一位は糖尿病です。血液透析を引き起こす原因疾患の第一位も糖尿病です。

糖尿病は血管の中のブドウ糖濃度(血糖値)が高いため、その合併症は血管の豊富な臓器を冒すのが特徴です。眼、腎臓、神経に合併症が生じやすいのはそのためです。そのほか、心臓や脳の大血管の動脈硬化を引き起こして、心筋梗塞(=しんきんこうそく)や脳梗塞などの重大な原因となります。


(2)

どんな病気?

 

糖尿病とは、血液の中に含まれるブドウ糖濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。このブドウ糖はエネルギー源として食品から身体の消化管を経て血液に取り込まれます。この血液中のブドウ糖を身体の細胞が利用することにより、エネルギー得ているのです。つまりブドウ糖は適切な濃度であれば、身体にとって最も重要な物質のひとつなのです。

では「血糖値が高い」ということはどういう状態でしょう。血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を指すのですから、その値が高いということは「血液中にブドウ糖が沢山ありすぎる」ということです。血液中のブドウ糖は、血液の中にあるだけでは全く役に立ちません。血液中から細胞の中に取り込まれて、はじめてエネルギー源として使われます。「血糖値が高い」状態とは、細胞の中にうまくブドウ糖が取り込めず、血液の中に沢山あふれているということなのです。その結果、細胞がエネルギー不足となり働きが悪くなってしまうのです。血糖値が高い状態=血液中のブドウ糖を細胞に取り込めず血液中に過剰に在庫している状態=「糖尿病」ということなのです。

ではなぜ糖尿病の人は「細胞の中にブドウ糖がうまく取り込めない」のでしょうか?それには「インスリン」というホルモンが関係してきます。ブドウ糖を血液から細胞に取り込むという作業を行うのがこの「インスリン」です。インスリンというホルモンは膵臓(=すいぞう)の中で島のように点在する細胞の塊の中の特別な細胞(=ランゲルハンス島β細胞と呼びます)からのみ作られ、血液中に分泌され、肝臓や筋肉細胞に働きかけてブドウ糖をうまく取り込ませます。このインスリンの分泌が少なかったり、または、インスリンがうまく働いていない状態を「糖尿病」と言って差し支えないでしょう。


(3)

糖尿病の原因

 

糖尿病の原因はインスリンの分泌や働きが悪くなることです。分泌や働きのどちらかが悪くなり発病する人もいますが、大部分の人は分泌と働きの両方が悪くなって発病します。

◎インスリン分泌の低下の原因
膵臓インスリンをどれだけ作るかは生まれつきの体質(遺伝的要因)によるものが多いのですが、加齢もインスリンをつくる能力を低下させる大きな原因です。また人によっては免疫システムの異常(膵臓の中のインスリンを作っている部分=ランゲルハンス島がウイルスなどの原因で傷害を受け、その傷害を取り除く役目をする身体の中の免疫システムが間違ってランゲルハンス島を攻撃して、破壊すること)によりインスリンを分泌できなくなってしまう事もあります。

◎インスリンの働きの低下の原因
運動不足や肥満はインスリンの働きを低下させます。一般的に成人に起こる糖尿病の大部分の人にこのインスリンの働きの低下がみられます。


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糖尿病の種類

 

糖尿病にはいろいろな種類があります。糖尿病の種類や程度により治療法が異なりますので、きちんとした診断が必要です。

A:1型糖尿病
細菌など体の中に入ってきた異物を攻撃する防御システムを「免疫」といいます。この免疫システムが異物ではなく、自分の体の一部をあやまって攻撃することを自己免疫異常といいます。1型糖尿病は、膵臓インスリンを分泌する部分=ランゲルハンス島に対する自己免疫異常で、日本人の糖尿病の約1%がこの1型糖尿病で、膵臓インスリンを作る部分が破壊されてしまうため、インスリンがやがてほとんど作られなくなってしまいます。この状態を「インスリン依存性糖尿病」といいます。この糖尿病の特徴は若い人や子供にも起こる事が多く、治療にはインスリンが必要です。この型の糖尿病では、自己免疫異常の為に血液中に抗GAD抗体が出現しますので、診断に用いられています。

B:2型糖尿病
遺伝的な原因により、膵臓インスリンを作る細胞の働きが元々弱いところに加齢変化が加わり、さらにインスリン分泌が低下して発症します。また肥満や運動不足などにより、インスリンの働きが悪くなること(=インスリン感受性の低下)も2型糖尿病発症の大きな原因です。日本人の糖尿病の90%以上がこの2型糖尿病で、代表的な生活習慣病のひとつです。治療は、食事療法や運動療法などの生活習慣の是正のみで良好な血糖状態が得られる人から、飲み薬やインスリンを必要とする人まで様々です。

C:その他の糖尿病
膵炎や膵癌などで膵臓そのものが傷害されて糖尿病になることがあります。これを膵性糖尿病といいます。またクッシング症候群や褐色細胞腫などインスリン以外のホルモン分泌に異常があっても糖尿病になります。その他いろいろな薬物や化学物質、遺伝子異常などによっても糖尿病がおこります。


(5)

糖尿病の症状

 

ほとんどの人には症状がありません。これは血糖値が、何年もかけてゆっくりと高くなり、身体が慣れるためと思われます。しかし、急に血糖値が異常に高くなると「喉が乾き」ます。そのため、大量に水分を取るので、何回も「オシッコ」に行きます。また、うまくエネルギーを作れませんので「疲れやすく」なったり、「体がやせてきたり」します。また糖尿病により神経が傷害されると「足がしびれて」きたり、「立ちくらみ」が起こってきます。

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