検診ではその場で採取した尿を用いて、試験紙法で尿糖が定性的に陽性か、陰性か検査します。尿糖が陽性とは糖尿病と考えてしまいがちですが、必ずしも糖尿病ではありません。確かに糖尿病で血糖値が高い場合、尿糖は陽性ですが、尿糖が陽性でも必ずしも血糖値の高くない場合があります。腎性糖尿という状態がそれです。これは腎臓における尿糖排泄の敷居(閾値)が通常のレベルよりも下がっていることによっておこる状態です。通常は、尿糖が陽性の場合は、次に血糖値が高いか、どうかを検査します。空腹時の血糖値が126mg/dl以上、あるいは空腹時とか、食後とかに無関係に血糖値が200mg/dl以上の場合は糖尿病である可能性が極めて強いと言えます。何度か血糖値を測定して、持続的に上の状態を示す場合は糖尿病と診断します。診断については糖尿病専門医を受診することをお勧めします。
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