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アルブミン

 

蛋白質の一種。腎症がある程度進行すると、蛋白質が尿に混ざって出るようになります。これを「蛋白尿」と呼びます。この蛋白尿が頻繁に出る時期より以前にアルブミンという蛋白質は先駆けて排出されています。これを「アルブミン尿」といいます。アルブミンをごくわずか排泄する「微量アルブミン尿」の段階から腎症を早期に見つけ、腎症の進行を防止するためには、血糖値・血圧を厳格に管理することが大切です。


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インスリン

 

膵臓(=すいぞう)のβ細胞から分泌されるホルモンです。インスリンはブドウ糖を体の細胞が利用する際に重要な役割を果たします。細胞の表面にある特定の鍵穴(受容体)にインスリンが結合すると、その細胞は血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギーとして利用したり、脂肪やグリコーゲンとして蓄えます。糖尿病は、このインスリンの分泌量が減少したり、インスリンが作用しているにも関わらず細胞にインスリンが作用できない(=インスリン抵抗性)状態があることからインスリンの作用が低下し、ブドウ糖が利用されずに血液中に過剰に停滞する病気のことです。免疫異常やウイルス感染などでこのすい臓のランゲルハンス島のβ細胞が破壊されると、インスリンが分泌されなくなります。これが1型といわれるタイプの糖尿病で、食物を食べても身体がブドウ糖を利用できず、血液中のブドウ糖濃度が高いままになります。1921年にカナダの整形外科医バンティングと医学生ベストによってインスリンが発見され、抽出に成功するまでは、1型糖尿病は発病すると急速にやせ細り、最後には昏睡して死んでいくという恐ろしい病気でした。インスリン注射の効果は絶大で、糖尿病の特効薬として瞬く間に世界中に広まりました。


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活性酸素

 

活性酸素とは、電子を受け取ることで、より安定な状態になろうとする状態の物質を言います。この物質は自分自身が安定な状態になろうとするため、近くにあるあらゆる物質から強力に電子を引っこ抜こうとします。電子を取られた物質は不安定になりますから、隣から電子を奪おうとします。これが1秒の何万分の1というスピードでドミノ倒しのように連鎖的に発生します。細胞膜や遺伝子などは、この現象に出会うとひとたまりもありません。細胞膜の脂質は変性し、遺伝情報は傷つけられてしまいます。血液中のリポ蛋白(LDL)の中の脂質、蛋白もこの現象に出会うと変性して動脈硬化症へと結びついていきます。実は、私はこの変性脂質の同定と病態との関連について研究しておりました。これについては業績の論文4から10をご参照下さい。PubMedから要約が入手できます。活性酸素の代表として、スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素があります。過酸化水素はこの攻撃性の高さから傷の消毒などにも使われています。


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血糖値(=けっとうち)

 

血液中のブドウ糖の濃度。血液の中にどれだけブドウ糖が含まれているかの値です。健康成人では空腹時で血液100ミリリットル中70〜110ミリグラムが平均とされています。この値よりも高いと「高血糖(=こうけっとう)」、低いと「低血糖(=ていけっとう)」と言います。糖尿病とは高血糖の状態が長く続く病気です。血糖値はmg/dLという単位で表します。


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心筋梗塞(=しんきんこうそく)

 

冠状動脈(=かんじょうどうみゃく:大動脈から枝分かれして心臓の外壁を上から下へとりまいている心臓組織に酸素や栄養を供給するための動脈。)に動脈硬化が起こり、血管の中が細くなり血液がうまく流れなくなるため、その部分の心筋(=しんきん:心臓を動かしている筋肉)に酸素や栄養が行かなくなり、心筋が壊死(えし:組織が死滅すること。)する疾患。心筋梗塞になると胸に激しい痛みや圧迫感が起こり、長時間持続し、呼吸困難・不整脈・ショック状態などを引き起こし死亡する場合も多い病気。


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膵臓(=すいぞう)

 

上腹部の左寄り、胃の後方に横たわる灰黄色の臓器を膵臓といいます。膵液(=すいえき:弱アルカリ性で、タンパク質・脂質・炭水化物などを加水分解する酵素を含んでいます)を分泌して十二指腸に排出し、またランゲルハンス島からインスリン・グルカゴンなどのホルモンを分泌します。



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低血糖(=ていけっとう)

 

血糖値が正常範囲より低い状態(約60mg/dL以下)を低血糖といいます。低血糖によって引き起こされる色々な症状を「低血糖症」と言います。低血糖症は、薬物療法をしている人で薬の作用が強く出過ぎたときに起こります。また、食事摂取が普段より少なかったり、運動量が普段より多すぎた時にも低血糖症はおこります。ブドウ糖を口にすることですぐに回復しますが、意識障害や昏睡(=こんすい)など深刻な状態に陥っている場合もあります。症状としては動悸、冷や汗、手の震え、頭痛、身体に力が入らなくなる、異常な空腹感、頭がボーっとする、など多用な症状がみられます。


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糖質

 

たんぱく質、脂質と並び、三大栄養素のひとつが糖質(炭水化物とも言います)です。糖質は多糖類、二糖類、単糖類と分類されます。この糖質は体内では主にエネルギー源としてよく使われます。食べ物ではごはんやパンなどに多糖類であるでんぷんが多く含まれています。でんぷんは体内で消化吸収される過程で単糖類にまで分解されますが、単糖類のひとつがブドウ糖(=グルコース)です。


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ブドウ糖

 

単糖類の一種で「グルコース」とも言います。ごはん、パン、果物といった糖質食品を体内で消化吸収することで作り出され、血液中にほぼ一定量を保っています。ブドウ糖は「インスリン」によって細胞に取り込まれ、身体活動のエネルギー源となります。


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β細胞(=べーたさいぼう)

 

ランゲルハンス島にあるインスリンを分泌する細胞のこと。β細胞の機能が低下する=インスリンの分泌量が減ると、糖尿病が発病します。1型糖尿病ではβ細胞はほとんど機能しなくなりますが、2型糖尿病ではある程度インスリン分泌能力が残っていて、早めにインスリン療法を始めβ細胞を助けると、働きが回復しすることがあります。


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ランゲルハンス島

 

膵臓(=すいぞう)の中にあって、インスリンなどのホルモンを分泌することのできる細胞が集まっているところ。膵臓の中で点在するため「ラ氏島」「膵島」ともいいます。地図上に描かれた海の中の島のように分散して存在しているために「島」と名付けられています。ランゲルハンスは19世紀のドイツの医学者の名前です。インスリンという名前も、島という意味のラテン語insulaにちなんでつけられています。

※下の写真は神戸大学名誉教授 溝口 史郎先生(現、学校法人神戸学院理事長)より許可を得て掲載。

画像の真ん中の部分がランゲルハンス島
▲画像の真ん中の部分がランゲルハンス島。


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