血液の中の赤い色素(=ヘモグロビン)の構成アミノ酸は血液中のブドウ糖濃度が高いとブドウ糖と結びついて「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」になります。この反応は、酵素の存在を必要とせず、ブドウ糖の濃度に依存してヘモグロビンの構成アミノ酸とブドウ糖との脱水縮合が進みます。この脱水縮合の際に、活性酸素を発生するため血管内の動脈硬化を促進します。このヘモグロビン・エー・ワン・シーが高いということは、この1〜2ヶ月の血糖の平均値が高いと言うことなのです。検査の前、数日だけ食事を減らしてもこのヘモグロビン・エー・ワン・シーを見ればこの1〜2ヶ月頑張って食事を調節してきたか見当がついてしまうのです。糖尿病の人にとっては、血糖コントロールの状態を判断するのに最も重要な検査のひとつです。
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