世界統一 〜IWGP構想〜

1981年(昭和56年)

 4.17 鹿児島県立体育館にて、スタン・ハンセンとNWFヘビー級王座防衛戦。没収試合となり、王座はコミッショナー預かりに。
 4.23 蔵前国技館にて、スタン・ハンセンとNWFヘビー級王座決定戦。12分56秒、ニードロップからの体固めで勝利し第19代王者に返り咲き。試合後、IWGPに向けてベルトを返上。
 5. 8 川崎市民体育館にて、第4回MSGリーグ開幕戦に、アブドーラ・ザ・ブッチャーが登場しIWGPに参加を表明、新日プロに参戦する。後にタイガー・ジェット・シンが全日に移籍し、新日と全日の間で引き抜き合戦が勃発。
 6. 4 蔵前国技館にて、第4回MSGリーグ優勝決定戦。スタン・ハンセンに7分45秒、リングアウト勝ちで4連覇。
10. 8 国際プロレス崩壊後、新日本に登場した国際軍団と抗争を展開。猪木とラッシャー木村の初対決は猪木の暴走で反則負け。
12.10 大阪府立体育会館にて、第2回MSGタッグリーグ優勝決定戦。藤波辰巳と組み、アンドレ・ザ・ジャイアント、レネ・グレイ組に敗れ準優勝に終わる。


1982年(昭和57年)

 1. 1 後楽園ホールにて、新日本初の元旦興行。ローランド・ボックと対戦し消化不良の反則勝ち。
 4. 1 蔵前国技館にて、第5回MSGリーグ優勝決定戦でアンドレ・ザ・ジャイアントと対戦予定も、左右のヒザ靱帯損傷及びヒザ関節炎により棄権。
 4.21 蔵前国技館にて、ケガが治らない状態で、ジェシー・ベンチェラと対戦。勝利するも再び欠場に。
 4.30 東京通信病院にて、右ヒザ半月板一部切除の手術を受ける。
 6.18 蔵前国技館にて、スコット・マギーとのシングル戦で復帰。
 7.16 福岡・中間市体育文化センターの第2次サマーファイトシリーズを糖尿病のため欠場。
 8.27 後楽園ホールにて、ハルク・ホーガンと組み、サージェント・スローター、エド・レスリー組とのタッグ戦で復帰。
11. 4 蔵前国技館にて、ラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇と1対3の変則マッチ。2人を破った後、木村にリングアウト負け。
12.10 蔵前国技館にて、第3回MSGタッグリーグ優勝決定戦。ハルク・ホーガンと組み、キラー・カーン、タイガー戸口組に勝利し優勝。


1983年(昭和58年)

 6. 2 蔵前国技館で行われた第1回IWGP決勝戦でハルク・ホーガンのアックス・ボンバーに場外失神KO負けを喫す。「闘魂神話崩壊」と囁かれる。
 7. 1 ホーガン戦の後遺症によりサマーファイトシリーズを全休。
 8.11 タイガーマスクから契約解除通告書が届く。
 8.25 猪木の事業であったアントン・ハイセルの失敗が新日本プロレスを経営危機に陥れているとの懸念からクーデター騒動。猪木が社長を辞任、新間寿は謹慎処分となる。
 8.26 坂口征二が副社長からの降格処分を受け辞任。
 8.28 田園コロシアムにて、ラッシャー木村戦で復帰。12分38秒、卍固めで勝利。
11.11 臨時株主総会が開かれ、猪木の社長復帰、坂口の副社長復帰が決定。
12. 6 蔵前国技館にて、第4回MSGタッグリーグ優勝決定戦。ハルク・ホーガンと組み、ディック・マードック、アドリアン・アドニス組に勝利し連覇。


1984年(昭和59年)

 4.11 埼玉・大宮スケートセンタにて、前田日明らによるUWF旗揚げ。
 5. 1 国税庁から昭和58年度長者番付が発表され、猪木がスポーツ界での最高所得者となる。
 6.14 蔵前国技館で行われた第2回IWGP優勝決定戦戦で、ハルク・ホーガンをリングアウトで破り、念願の初優勝を果たすが、長州力の乱入による不透明決着に場内騒然、暴動騒ぎとなる。
 7.23 米ニューヨークMSGで開催されたビンス・マクマホン追悼大会に出場。チャーリー・フルトンに9分32秒、体固めで勝利。
 9. 6 東京・新宿京王プラザホテルにて、ビンス・マクマホンJrと会見し新日本とWWFの提携を発表。
 9.20 大阪府立体育会館にて、アノアロ・アティサノエと4年7ヶ月振りの異種格闘技戦。5R25秒、片エビ固めで勝利。
12. 5 大阪府立体育会館にて、第5回MSGタッグリーグ優勝決定戦。藤波辰巳と組み、ディック・マードック、アドリアン・アドニス組に勝利し優勝。


1985年(昭和60年)

 3.21 後楽園ホールに全日本プロレスのトップ外人レスラー、ブルーザー・ブロディが背広姿で登場。猪木に挑戦状を叩き付ける。
 4.18 両国国技館での初興行でブルーザー・ブロディーと初対決。両者リングアウトに終わるが、名勝負を展開し「闘魂神話復活」といわれる。
 6.11 東京体育館で行われた第3回IWGP優勝戦でアンドレ・ザ・ジャイアントを13分50秒、エプロン・カウントアウトで破り2度目の優勝。
 6.13 愛知県体育館にて、ハルク・ホーガンとIWGPヘビー級防衛戦。11分25秒、リングアウトで勝利し王座防衛。
 6.24 東京・パキスタン大使館にて、難民救済支援でパキスタン政府から最高栄誉賞を受賞。
 9.19 東京体育館にて、藤波辰巳と師弟対決。35分29秒、卍固めによるレフェリーストップで辛勝。
12. 5 東京・池上本門寺にて、力道山に二十三回忌法要でジャイアント馬場と約2年振りの対面を果たす。
12. 6 両国国技館にて、UWFとの業務提携を発表。前田日明、藤原喜明、木戸修、高田延彦、山崎一夫とリング上で握手。
12.12 宮城県スポーツセンターにて、IWGPタッグリーグ優勝決定戦。出場予定だったブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組がボイコット。坂口征二とのタッグで藤波辰巳、木村健悟組と対戦。藤波のドラゴンスープレックスに初のフォール負けを喫する。


1986年(昭和61年)

 1. 6 UWF勢が新日プロ参戦。激しいイデオロギー闘争を展開。
 5.21 写真週刊誌フライデーに浮気報道され、「男のけじめ」として、坊主頭に。
 6.17 愛知県体育館にて、アンドレ・ザ・ジャイアントに腕固めで世界初のギブアップ勝ち。
 6.19 両国国技館にて、ディック・マードックを破り、IWGP3連覇。
 8.10 米ハワイ・ワイキキビーチで日光浴中の猪木を、昨年12月の無断欠場で追放状態だったブルーザー・ブロディが襲撃。
 9.16 大阪城ホールにて、ブルーザー・ブロディと7度目の一騎打ち。60分時間切れ引き分けに終わる。
10. 9 レスラー生活25周年イベント「INOKI闘魂LIVE」でレオン・スピンクスと異種格闘技戦。フォール勝ちするも、凡戦に終わる。セミでは前田日明がドン・ナカヤ・ニールセンに快勝、明暗を分ける。
12.11 両国国技館にて、藤原喜明と組み、前田日明、木戸修組に勝利し、ジャパンカップ争奪タッグリーグ優勝。


1987年(昭和62年)

 3.26 大阪城ホールにて「INOKI闘魂LIVEパート2」でマサ斎藤と対戦。海賊男の乱入により、怒った観客が会場に火をつける暴動騒ぎとなる。
 4.27 両国国技館にて、マサ斎藤とのノーロープ手錠マッチにTKO勝ち。長州力が新日プロに復帰し、世代闘争が勃発。
 6.12 両国国技館にて、最後のIWGP優勝決定戦でマサ斎藤に勝利。4連覇を果たし、初代IWGPヘビー級王者となる。
10. 4 マサ斎藤と巖流島で観客不在の死闘を展開。150人を超す報道陣が集まり、2時間5分14秒、斎藤の戦意喪失でTKO勝ちを収める。
12.27 ビートたけし率いるTPGがビッグバン・ベイダーを伴い両国国技館に登場。ファンのひんしゅくを買い、暴動騒ぎとなる。


1988年(昭和63年)

 1.22 初のイタリア遠征。滞在先のローマのホテルを訪れたクリス・ドールマンからの挑戦表明を受諾。
 4.23 試合前のランニング中に左足第五中足骨折により沖縄・宜野湾市立体育館大会を欠場。IWGPヘビー級王座を返上。
 7.22 札幌中島体育センターにて、IWGPヘビー挑戦者決定リーグで長州力に初のフォール負けを喫する。
 7.29 有明コロシアムにて、IWGPヘビー挑戦者決定リーグでビッグバン・ベイダーに勝利。藤波への挑戦権を得る。
 8. 8 「負けたら引退」と噂された藤波辰巳とのIWGP戦で60分フルタイムドローに終わる。
10.10 後楽園ホールにて「闘魂復活七番勝負」がスタート。クラッシャー・バンバン・ビガロに勝利。
11. 7 東京・ホテル・ニューオータニにて会見を開き、新日本プロレスとソ連国家スポーツ委員会の全面提携を発表。
12. 7 大阪府立体育館にて、ジャパンカップ・イリミネーションリーグ優勝決定戦で、長州力、星野勘太郎とトリオを結成。藤波辰巳、蝶野正洋、橋本真也のトリオに勝利し初優勝。