猪木vsアリの真実

 猪木を語る上で、異種格闘技戦は絶対に欠かすことは出来ない。中でも猪木vsアリは最も重要な試合である。「世紀の凡戦」といわれ、酷評されたが、20年経った今でも、あの闘いはまったく色あせないどころか、評価が改められている。
 私は当時、小学6年生で、まだそれ程の猪木ファンではなく、どちらかというとミル・マスカラスやテリー、ドリーのザ・ファンクスに夢中になっていたが、土曜日の午後、学校に残っていて、教室のテレビで試合を観たことを覚えている。試合内容についてはまったく記憶に残っていない。だからいくつかの文献や、人づての話しでしかこの闘いを知らないが、絶対に負けることが許されない状況で、異なる格闘技の世界チャンピオンであり、まぎれもなく世界のスーパースターであったアリとがんじがらめに縛られたルールの中で闘った猪木の勇気は十分に理解出来る。それはアリについても同じことで、ルール上は有利だったかもしれないが、世界にはまったくの無名だった猪木に比べて、背負ったリスクは大きかったはずである。
 私はこの闘いを「偉大なる凡戦」と呼びたい。
 ・実現までの経緯 

 ・ルール     

 ・試合経過    

 ・ジャッジペーパー

 ・etc...