「青森遺跡探訪」掲示板旧石器捏造事件ログ1

 このログは、青森遺跡探訪の閉鎖にともない青森遺跡探訪案内人の了解を得て転載したものです。転載にあたり体裁を一部変更しています(01.4.16 早傘)

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[174]「前期・中期旧石器発見物語は現代のおとぎ話か」は本当だった! 投稿者:案内人 投稿日:2000/11/05(Sun) 12:49:06 [c4-002.actv.ne.jp]

ついに、藤村新一さんの「疑惑」が明るみになりました。角張淳さんが「前期・中期旧石器発見物語は現代のおとぎ話か」と題して、孤立無援の中、主張していたことが、どうも、本当に「おとぎ話」になりそうです。

今年行われた上高森遺跡と北海道新十津川町の総進不動坂遺跡に関しての捏造は、認めているようですが、こうなるとそれ以前のものも全て怪しくなってきました。

角張さんの論文は、下記に掲載してありますので、お読みください。

http://jomon.cside.ne.jp/kakubari-ronbun/kakubari-ronbun.htm

藤村さんらの成果を元に、最近、講談社から「日本の歴史01-縄文の生活誌」を出された文化庁の岡村道雄さんは、どのようにコメントされるでしょうか?本の帯には、「新しい発掘で見えた列島の豊かさ-いま、「日本」を問いなおす」とありました。捏造されたデータを使って書かれた歴史は最早、歴史とは言えないのではないでしょうか?「歴史」を捏造した藤村さんには、過去に行った「行為」の全てを明らかにする責任があります。今後、なぜ、彼の「行為」を身近で接していた「プロ集団」が見抜けなかったのかを含め、考古学に対する国民の信頼を取り戻すためにも、「総括」が必要となります。 

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案内人 > 今回の「事件」は、毎日新聞のスクープだったようです。毎日新聞のホームページには、簡潔に「日本に70万年以上前の前期旧石器文化が存在したことを証明したとされる宮城県築館町の上高森遺跡で、発掘調査中の10月22日、藤村新一・調査団長(50)が誰もいない現場で穴を掘り、石器を埋めるところを毎日新聞がビデオで撮影した。藤村副理事長は4日、毎日新聞の取材に対し、石器を埋めていたことを認めた。」とあります。また、「 東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長による石器ねつ造が発覚した宮城県築館町の上高森遺跡は現在、高校教科書の日本通史を扱う「日本史B」19種類のうち10種類に、日本最古の石器の発掘場所として登場している。1998・99年版から、新たに書き加えた教科書がほとんどだが、再び書き換えが必要になりそうだ。 」とも伝えています。 (2000/11/05(Sun) 13:18:20)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 先の角張さんは「角張淳一」さんが正しいお名前です。なお、ホームページはhttp://www.aruka.co.jp/にありますので、是非、ご覧ください。 (2000/11/05(Sun) 14:53:06)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 先ほどのテレビのニュースに芹沢長介東北大学名誉教授のコメントが紹介されていました。「1983年以降の発見に藤村君はほとんどかかわっている。彼が関係した遺跡の資料の再吟味が必要である。」と。まさに、そのとおりだと思います。代表的な遺跡だけでも座散乱木遺跡、馬場壇A遺跡、中峰C遺跡、高森遺跡、上高森遺跡、中島山遺跡、袖原3遺跡、大平遺跡、竹ノ森遺跡、原セ笠張遺跡、長尾根遺跡などがあります。日本の近年の著名な旧石器遺跡の発掘調査にほとんど関係しているのではないでしょうか?何が彼を「捏造」まで追い込んだのでしょうか?単なる、名誉欲だけではなかったのではないでしょうか。藤村さんの人となり、置かれている立場・環境、ほとんど知り得るものを持ち得ていませんので、わからないのが現状です。身近の関係者の方には、是非、原因の総括をお願いしたいところです。なぜなら、今回の「事件」は、日本の考古学全体に対する「冒涜」だからです。関係者がコツコツと積み上げてきた国民に対する信用は、これで完全に失墜です。これから、これを何十年かかって取り返していったら良いのでしょうか?その第一歩として、藤村さんには、過去の「行為」の全てを語ってもらう必要があります。皆さんの、今回の「事件」に対する意見の積極的投稿をお願いします。 (2000/11/05(Sun) 17:33:24)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 毎日新聞の報道によりますと、上記2遺跡以外の捏造は否定しているという。以下、毎日新聞の記事です。 宮城県築館町の上高森遺跡や北海道新十津川町の総進不動坂遺跡で、旧石器発掘のねつ造を認めた東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長(50)=同県富谷町=は5日、同研究所の鎌田俊昭理事長、共同発掘を行った東北福祉大の梶原洋教授とともに県庁で記者会見を行った。藤村副理事長は「県の研究者たちと築き上げてきたものを一瞬にして崩してしまい、社会的にも取り返しのつかないことをしてしまった。一緒に研究してきた仲間や先輩たちに対し、おわびの言葉が見つからない」と謝罪した。 また藤村副理事長が発掘にかかわった遺跡は少なくとも180カ所以上といわれているが、両遺跡以外についてはねつ造を否定した。 藤村副理事長はねつ造の理由について、「何かすごい発見をしなければならないというプレッシャーを強く感じていた。この2〜3カ月は特につらくて、魔がさしてしまった」と話した。総進不動坂遺跡も上高森遺跡と同様に「自分の遺跡コレクションを自宅から持ってきた」と認めた。鎌田理事長は「なぜ、彼がこんなことをしたか信じられない。彼の精神状態を見抜けなかったことを残念に思う」と話し、「彼に対する全面的な信頼があり、チェックが甘かった」と頭を抱えた。梶原教授は「藤村さんに1点の疑いも持っていなかった。今までの輝かしい業績が疑問視されることは残念だ」と話した。鎌田理事長は「他の遺跡については、多くの人が見ている中で発掘を行うなどしており、疑いがないことを確信している」と、ねつ造が両遺跡のみであることを強調。「疑問視している研究者も含めた現地再調査など、できるだけ検証していくことに努めたい」と話した。[毎日新聞11月5日] (2000/11/05(Sun) 19:32:47)[c4-002.actv.ne.jp]

通行人 > おとぎ話の定義が間違ってますよ。本当の話になりつつあるのは実話です。おとぎ話は言い伝えとか夢物語という意味です。 (2000/11/05(Sun) 19:42:27)[cfay4181.cfay.navy.mil]

案内人 > 彼は別名「ゴッドハンド」とも呼ばれ、彼の行くところ新聞の1面のトップを飾る「大発見」が連続してありました。確か、山形県の遺跡の石器と宮城県の石器が接合した例も、藤村さんだったような記憶があります。当時は凄い記憶力の人がいるもんだと、感心したことを覚えています。何かすごい発見をしなければならないというプレッシャーを強く感じていた。この2〜3カ月は特につらくて、魔がさしてしまった」と語っていますが、大発見の連続がいつの間にか、彼を「時代の寵児」に仕立てていったのではないでしょうか。紙面に踊る大発見と発見者としての自分の活字ー知らず知らずのうちに「スター」の気分にでもなっていったのでしょうか?そして、「何かすごい発見をしなければならないというプレッシャー」という、常人では考えもつかない「妄想」にとらわれ、「ある行為」に走ってしまった?確証はないのですが、何かしら藤村さんは、ある意味では「マスコミの犠牲者」ではなかったのかなー、と思います。そのマスコミによって断罪されるわけですから、人生、皮肉なものです。 (2000/11/05(Sun) 19:58:27)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 通行人さんへ 大変失礼しました。言葉の使い方が間違っていましたね。 (2000/11/05(Sun) 20:09:35)[c4-002.actv.ne.jp]


[175] 案内人様にご質問 投稿者:通りすがりなんですが 投稿日:2000/11/05(Sun) 19:53:18 [h237.p484.iij4u.or.jp]

 竹岡さんとか竹花さんとかも論文でおかしいっていってましたけど

孤立無援だったでしょうか?

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案内人 > 勉強不足で申し訳ありません。竹岡さんや竹花さんの論文は、存じ上げませんでした。「孤立無援」は、私の誤記です。お詫びして、訂正いたします。 (2000/11/05(Sun) 20:02:04)[c4-002.actv.ne.jp]

さかいひろこ > わたしはぜんぜんわからないので竹岡さんや竹花さんの論文がどこにのっているか教えていただけるとありがたいのですが。 (2000/11/07(Tue) 00:15:57)[p84bdd7.tokyjkp3.ap.so-net.ne.jp]

早傘 > 竹岡さんの論文は、角張さんのWEB論文の参考文献にあげられています。「竹花さん」の論文というのは知りません。 (2000/11/08(Wed) 22:55:21)[b142054.ppp.asahi-net.or.jp]


[176] なんてことを・・・ 投稿者:ひだびど 投稿日:2000/11/05(Sun) 20:21:29 [sckca-0115p116.ppp.odn.ad.jp]

 藤村氏は袖原3遺跡と中島山遺跡出土でそれぞれ出土した旧石器をピタリ接合して話題をさらいました。それも今にして思えば・・・。

 藤村氏の「業績」を無批判に評価・引用してきた国や県の調査官や技手の方々。大学の諸先生方はこの件に関してどのような総括と内省をなさるのでしょうか。「私は以前から疑問に思っていた。」「所詮アマチュアのやったこと・・・。」といって口を拭ってしまわれるのでしょうか。

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案内人 > 今回の事件が発覚する前に、NIFTYのあるフォーラムで「藤村氏のよからぬ噂を流している人は犯罪人である」と発言されていた大学の先生がいらっしゃいました。あまりにもひどい発言なので、反論すると、ともかく藤村氏と一緒に発掘してみればわかるの一点張りで、議論になりませんでした。そして、今日、その方に発言の訂正を求めましたが、まだ、返答はもらえていません。[174]でもかきましたが、今手元に文化庁主任調査官の岡村道雄さんが執筆された講談社刊「日本の歴史01-縄文の生活誌」があります。そこには藤村さんらの成果を元にした、旧石器時代の「最新の成果」がちりばめられています。案内人は旧石器にはとんと疎いので、この本のどこまで信じて良いのやら、あるいは全くの「作り事」になってしまうのかわかりません。岡村さんは全国の埋蔵文化財行政のトップに立たれている方です。この方が「白」と言えば、それは「白」になってしまうほど、埋文行政に携わっている人にとっては、「偉い人」なのです。どこのマスコミも岡村さんのコメントを求めていないのが不思議です。ひだびとさん同様、岡村さんがどのような発言をされるのか、注目しています。 (2000/11/05(Sun) 21:21:41)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 毎日新聞ニュース速報 東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長(50)が師と仰いでいた芹沢長介・東北大名誉教授(81)は「藤村君らが1980年代から掘り出してきた石器はすごくきれいだなと思っていた。特に上高森遺跡の石器は両面加工され、縄文時代のものによく似ていた」と以前から疑念を抱いていたことを明らかにした。だが「おかしいと感じても学者の世界は出たもので議論するしかない。だが「おかしいと感じても学者の世界は出たもので議論するしかない。東北地方独特の石器群なのだろうと解釈していたのだが……」と自己弁護した。 (2000/11/05(Sun) 23:28:15)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 朝日新聞によると「今回のねつ造について、文化庁は調査に乗り出す方針だ。」という。そうなると、岡村主任調査官が直々に「尋問」するのでしょうか?どんな顔でどんな質問をするのか、今から興味の沸くところです。 (2000/11/05(Sun) 23:52:04)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 毎日新聞ニュース速報 「このことで彼のこれまでの実績が無くなるのは残念だ。今回の2カ所以外の発見については本物だと信じたいし、信じている」。藤村副理事長と30年来、発掘調査にかかわり、今も東北旧石器文化研究所と連絡を取り合う文化庁記念物課の岡村道雄・主任文化財調査官(52)は苦渋の表情でつぶやいた。5日は横浜市で「縄文時代の集落と人々の暮らし」と題して講演をしたが、ショックで内容もうまくまとまらなかった。この夏、鎌田俊昭理事長や藤村副理事長と会ったとき、「(藤村副理事長の次々の発見がおかしいという)うわさがあるが」と水を向けた。藤村副理事長は「知っている。だが、現場を見てもらえば分かる」と話したという。「あちらこちらで細工をすれば必ずボロが出る。だが、彼のこれまでの業績を見てもそのようなことはなかった。だから信用していた」と岡村さんは戸惑い、「石器発見の期待が大き過ぎて追い詰められていたのだろう」と胸の内をおもんぱかる。だが、「前期旧石器時代の研究が大きく挫折したことになる」と、影響の深刻さを指摘した。-あの話のうまい岡村さんがおろおろして、話を纏められなかったなんて、よっぽどショックが大きかったのでしょう。先にも紹介しました、岡村さん執筆の最新刊の講談社刊「日本の歴史01-縄文の生活誌」のカラーグラビアの最初のページに「秩父原人が50万年前に使った石器」として3点の石器が紹介されていますが、偶然、今日、お会いしたある旧石器研究者から「これは縄文時代の石器ですよと」教えられ、ひっくり返そうになりました。この本には旧石器部分もそうですが、今回は詳しくは述べませんが、縄文時代の三内丸山遺跡の部分に関しても、「ミスター三内丸山」の岡田康博さんが書いたのかと見間違うほど、彼の「独自説」をそのまま、まるで学会で定説化されたような書き方をしています。最近の岡村さんは、かなり大胆になってきているのではないでしょうか?この本は、おそらく第1刷でお終いです。出版元では、今頃、かなりうろたえているはずです。今購入しておけば、将来、きっとプレミアがつくでしょう!勿論、冗談ですよ。 (2000/11/06(Mon) 21:21:00)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 時事通信社ー「日本の歴史」、読者に冊子で説明=石器発掘ねつ造問題−講談社(11月6日配信)宮城県築館町の上高森遺跡などでの石器発掘ねつ造事件で、講談社(東京都文京区)は6日、刊行中のシリーズ「日本の歴史」(26巻)の第1巻「縄文の生活誌」(岡村道雄著)に同遺跡などの関連記述があることから、現時点での「見解」をまとめ、近く書店や読者に配布するとともに、今後販売される同巻などに冊子を挟み込むことを決めた。 「縄文の生活誌」の記述は、民間団体の東北旧石器文化研究所の藤村新一氏が1995年、上高森遺跡で石器を発見する場面から始まる。それ以外の業績も紹介し、「旧石器発見の『神様』…」などとしている。 講談社の編集担当者は、「藤村氏がねつ造を認めたのは今年発掘の分。今後の調査を待つ必要はあるが、現段階では以前の業績については信じたい」と話している。「見解」の内容も同趣旨になるという。 ーやっぱり、出版元もかなり焦っていたのでしょうか。全てを回収することはできないでしょうから、このような手段で「お茶を濁した?」」 (2000/11/07(Tue) 06:49:12)[c4-002.actv.ne.jp]


[177] 嘆くことはたやすい 投稿者:tak 投稿日:2000/11/05(Sun) 20:38:31 [h028.n068.nhk.or.jp]

8月に総進不動坂遺跡で藤村さんにお会いしたとき、

(旧石器の発見が発表される2、3日前)

「仙台からもうすぐ応援がくる。それまでに何とか成果出さなきゃ」と

言い聞かせるようにつぶやいていた事を思い出しました。

不動坂は旧石器の現場としてはずいぶん広い範囲を掘っていて、

確かにこれだけ掘って出なかったらどうするかなあと思った事を覚えています。

藤村氏が関わった前期旧石器時代の主要な遺跡が全て「ガセ」であったとは

私は考えてはいません。

(偽作は真作に学ぶのであり、

彼の作為の前には必ず彼が参考にした真実があったはずです)

今回の事件は、これまでに見つかった遺跡が本当に真実の遺跡であることを

客観的に証明すると言う重いけれどもチャレンジングなテーマを

考古学に与えたのだと考えるしかありません。

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ぺけ > 2個だけではないと思います。安易な保護はやめるべき。発掘に関わった人ともども、藤村氏の発見してきた遺跡の全てについて徹底調査を希望します。 (2000/11/05(Sun) 21:31:52)[vcmcp145.vc-net.ne.jp]

学生 > 全部捏造でしょう。 (2000/11/06(Mon) 08:02:46)[omiya-ppp-210-253-104-133.interq.or.jp]

うし > 「習作」の前に「本物」ですか。。。藤村の行為はアートであったと? (2000/11/06(Mon) 15:03:32)[proxy.buf.adelphia.net]

大学生 > 9割方捏造でしょうなあ (2000/11/07(Tue) 08:54:05)[ppp095.hnd.japan-net.ne.jp]

どーも > 上高森はビデオに押さえられました。総進不動坂は写真に撮られたようです。証拠を突きつけられた部分だけ仕方なく白状した感があります。 (2000/11/07(Tue) 09:32:27)[iida0116.ppp.infoweb.ne.jp]


[178] Untitled 投稿者:tak 投稿日:2000/11/05(Sun) 20:47:20 [h028.n068.nhk.or.jp]

先ほど、東北福祉大の梶原教授と電話で話しました。

「私たち自身にはやましいことはないが、疑われるのは覚悟している。

 学会でも私たちの事を良く思っていない人はいるのだし・・・」と言った話でした。

考古学の世界に学派や個人の対立が抜きがたくあり、

客観的な真実を検証するスタンスにまれに疑問符が付くような事があるのを

見聞きしてきました。

遺跡の真に客観的な検証は発掘が終わった後は難しい場合も多く、

考古学者のモラルには非常に高いレベルが要求されると思います。

今回の事件が学閥の争いに利用されたり、また、検証が不十分なままで

封印されたりすることがないようにしなければならないと強く思っています。

そもそも、「冬の発掘で防風用のテントの縁から遺構がはみ出しそうなときどうするか・・・」とか、「途中まで断ち割ったピットの土層面が追えなくなった時どうするか・・・」とか、普通の発掘の現場でも時に噂は聞こえてきます。

薬害その他を始め、自然科学者の中立性も疑われている現代で、「考古学は科学だ」と言っても虚しいだけなのかもしれないけれど、せめて今回の事件をめぐる議論がただの口喧嘩のレベルで引きずりまわされて終わることだけは避けなければと思います。


[179] 覚悟の仕方が違うのでは? 投稿者:岡安光彦 投稿日:2000/11/05(Sun) 21:14:59 [rt.ctktv.ne.jp]

梶原さんは,

<疑われるのは覚悟している>

と仰っているそうですが,覚悟の仕方が違うのでは。

一言でいえば,ずるい!

考古学研究者として,一緒に掘っていて今回の「犯罪」を防げなかった無能をどう総轄していくつもりなのか,それを語るべきなのでは。

多くの人々を裏切ったのは,当人だけでなない!あんた達もだ,といいたい。

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案内人 > 私も同感です。旧石器には門外漢ですが、すぐ傍にいて、直接、出土石器を見ていながら、何故、見抜けなかったのでしょう?私の知り合いで、旧石器の研究者が直接、藤村さんの石器を見せてもらったところ、ほとんどの石器が「縄文時代の石器」であったという話を聞いたことがあります。 (2000/11/05(Sun) 21:37:23)[c4-002.actv.ne.jp]

のび太 > 覚悟よりケジメ! 誰も藤村氏の進退に触れていないが、ケジメをもって考古学から足を洗ってもらうしかないでしょう。彼の名誉回復のためにまた遺跡が使われるようなことがあっては我慢できません。 (2000/11/05(Sun) 22:30:26)[suwa0111.ppp.infoweb.ne.jp]

さかいひろこ > 記事によると、東北旧石器研究所や日本考古学協会を除名になるようですね。また氏本人も「考古学に今後は携わらない」と言っているようですが、藤村氏がやめても進展する問題ではない気がしています…。 (2000/11/06(Mon) 01:31:15)[pae1cc5.mit3.ap.so-net.ne.jp]


[180] 毎日新聞の、 投稿者:Furu 投稿日:2000/11/05(Sun) 22:04:37 [same.infoaomori.ne.jp]

 午後2時過ぎ、美術展の展示撤収のため出かけようとするところに、電話が鳴った。毎日新聞の記者からでした。この時点で、私は何も知らず、記者から聞かされた「こと」にただ驚くほかありませんでした。

 ところで、なんで私の所に電話がくるのだ?

その訳は 長者久保に彼は来たのか?なんか言っていたか?

というものでした。

 正直な話、長者久保の調査中はさまざまな人が訪れたのですが、私も毎日でてた訳でもないしはっきりしなかったので、「よくわからない。」と答えてあげました。

その後、職場から自宅に帰宅が遅れる旨電話したところ、また、記者から電話があって私の職名を聞いてきたそうです。

うちの嫁は私の職名も知らないのだと、そのとき解ったのですが、「知らない」と記者に言ったのだとか、すると、一転、横柄な態度で「それでは困る。間に合わない」と宣ったのだそうです。まるで、こちらに何とかする義務があるかのような話しぶりだったそうです。嫁は幾分、憤慨してました。困るのは単純に記者の都合でしかないのに。

 それ以上に、えっ、あんなコメントが記事になるの?どんなふうに?と、これはこれで驚きました。

 言ってもいないことを、・・・・談。なんて明日の新聞にかきゃあがったらただじゃおかないぞ。って気分です。

 案内人が ある意味では「マスコミの犠牲者」って言葉を使ってました。彼の「行為」に対してどうこういう言葉も今は見つかりませんが、そんなこともあるのかなあ なんて、思ったことでした。

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案内人 > Furu さんの所まで、余波が及んでいたとは、恐れ入りました。毎日新聞もスクープだったもので、舞い上がっていたのでしょうか?全国の各支局総動員での取材攻勢の犠牲者ですね。ご愁傷様でした。 (2000/11/05(Sun) 22:23:54)[c4-002.actv.ne.jp]


[181] プロでなくても 投稿者:一市民 投稿日:2000/11/05(Sun) 22:08:45 [c4-153.actv.ne.jp]

考古学界にも波紋はかなり大きいものですが、一般の市民から見ても

大きなことです。

築館町は高森・上高森で町おこしを考えていたでしょうし、それなりの

施設や看板等作ったでしょうし、そこに住む人々も、わが町にスゴイ

遺跡がある!って誇っていたでしょうし、新聞やテレビ、本を見て

目をキラキラさせて夢を持った子供たちもいるかも知れません。

考古学界だけでなく一般市民に対しても「裏切り」であると思いますし、

言葉はマズイかも知れませんが「損害(物質的・精神的に)」も甚大である

と思いますね。

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案内人 > 21世紀の日本の考古学を担う子どもたちの夢をぶち壊しにしてしまったのは、本当に残念なことです。niftyのあるフォーラムで毎日新聞が藤村さんを犯罪人扱いしていると憤慨している意見を目にしましたが、今回のことは「犯罪」ではないんですかね。少なくとも、私には「子どもたちの夢破壊犯」であることだけは、確かなように思えるのですが。法律に詳しい方、いらっしゃいませんか? (2000/11/05(Sun) 22:29:20)[c4-002.actv.ne.jp]

のぶ > 町の一部にこの遺跡そのものが、村おこしの為のデッチ上げではという意見がでています。確かに大規模の遺跡であれば国からお金が出て、これに群がる大学、研究機関、よくわからない法人等。更に地元は関連グッズや土産品で儲かって、更に知名度も大きくアップ(教科書に載る位)。確かにいわれてみればそうかも。。。イヤ!僕は絶対信じないぞ! (2000/11/06(Mon) 23:32:05)[odwmax60.netspace.or.jp]

土産屋 > はじめて掲示板みました。のぶさんの言われる通りかも知れません。町おこしのために私達の知らない不正なお金が行き交ったようで、県警が動き出しております。私もデッチ上げなど信じたくないです。 でも店の商品どうしよう?今となっては商品価値ゼロです。 (2000/11/06(Mon) 23:41:59)[odwmax60.netspace.or.jp]

さかいひろこ > 村おこしのために遺跡をでっちあげるのはむずかしいと客観的に思います。(利用することはあっても)関連グッズや土産品ではそれほど儲からないと思うのですが…。違うのかしら。ただ看板や施設などにかかった経費は莫大でしょうね。今回の事件であらためて上高森にいってみなければ…と考えています。 (2000/11/07(Tue) 00:12:52)[p84bdd7.tokyjkp3.ap.so-net.ne.jp]

案内人 > あのー、「のぶ」さんと「土産屋」さんが両方とも同じ[odwmax60.netspace.or.jp]からアクセスされていますが、こんなことってあるのかな? (2000/11/07(Tue) 00:14:14)[c4-002.actv.ne.jp]

案内人 > 今回の事件で一番傷ついた子供は、藤村氏の大ファンで将来は考古学者になろうと決めていた小学6年生の強矢晴香さんではなかったでしょうか。彼女は藤村さんを「愛するあまり」、「晴香の考古学」というホームページまで作ってしまいました。そこには藤村氏が関係した遺跡-上高森遺跡・小鹿坂遺跡の説明が掲載されています。おそらく、藤村氏を完全に信じ切って、一生懸命に調べて載せたのではないでしょうか。今、彼女が今回のニュースを耳にして、どのような思いでいるのかは、知る由もありません。少なくとも、藤村氏が彼女の夢を粉々にしてしまったのは、間違いありません。子供の夢を壊すのは、いつも大人ですね。 (2000/11/07(Tue) 00:28:16)[c4-002.actv.ne.jp]

さかいひろこ > そうですね。「晴香の考古学」ってかわいいページをつくってた、彼女はどんな気持ちか考えるととてもやりきないですね。 (2000/11/07(Tue) 01:02:44)[p84bdb7.tokyjkp3.ap.so-net.ne.jp]

のりあき > 真っ青ならぬ真っ水色になってました>晴香の考古学 (2000/11/07(Tue) 09:11:34)[zm4.zptc.co.zw]

案内人 > 「晴香の考古学」は閉鎖されたようですね。よってたかって、「メール攻撃」でも受けたのでしょうか?可哀相に。 (2000/11/07(Tue) 19:55:40)[c4-002.actv.ne.jp]


[182] かなしいっす 投稿者:浅野勝洋 投稿日:2000/11/05(Sun) 22:14:38 [kddnc1.asahi-net.or.jp]

宮城県の人間として、県内の全国に誇るべき遺跡がにせものだったなんて。。。

全部じゃないかもしれないけど。

もし

>藤村氏は袖原3遺跡と中島山遺跡出土でそれぞれ出土した旧石器をピタリ接>合して話題をさらいました。それも今にして思えば・・・。

これが本当ににせものだったら!あの感動はなんだったのだろうと

思う人が日本中に何万人いることでしょう。

それにしても悲しい。

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案内人 > 真偽のほどはまだわかりませんが、もし、あのピタリも「作り事」だとしたら、・・・表現する言葉が見つかりません。 (2000/11/05(Sun) 22:33:29)[c4-002.actv.ne.jp]

早傘 > 僕はあの「奇跡」から不信感を抱きました。「奇跡は神の仕業」ではと (2000/11/06(Mon) 00:50:29)[d238123.ppp.asahi-net.or.jp]

早傘 > それまでは素直に信じてすごいなあと感心していました (2000/11/06(Mon) 00:54:34)[d238123.ppp.asahi-net.or.jp]


[183] 子供達にどう説明したらよいのか 投稿者:岡安光彦 投稿日:2000/11/05(Sun) 23:09:51 [rt.ctktv.ne.jp]

先日,私が近所で探して来た,おそらく縄文時代のすり石で,妻の教え子達(小6)が,授業の一貫として,雑木林で採った栗を粉にして「縄文クッキー」をつくって食べて,すごく喜んだそうです。今日,妻に,子供達にどう説明したらいいだろうと聞かれて,言葉に窮しました。

私は,芹沢先生が栃木県の星野遺跡で発掘している姿を見て,考古学を志しました。その芹沢先生も,針の筵に座らされてしまった。なんてことでしょう。

大分前から,おかしい!という話しは聞いていました。何で,考古学研究者の力で,今回のことをコントロールできなかったんでしょう。すごく後悔しています。旧石器は,直接関係ないと思って,人まかせにしてしまった。

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さかいひろこ > いままで「どうしてなのかなあ…」と思っていたことを、ひとつひとつ知る努力をしなくちゃと思っています。子どもたちには、正直に?成りゆきを説明するしかないんでしょうね。考古学には新しい方法(?)が必要なのかもしれません。 (2000/11/06(Mon) 01:26:10)[pae1cc5.mit3.ap.so-net.ne.jp]

案内人 > 芹沢先生の偉いところは、藤村氏が関わった遺跡の資料は全て洗い直すべきだときっぱり言い切っているところです。なぜ、コントロールできなかったのでしょうか?多分、旧石器そのものについて語ることができる人があまりにも少なかったため? (2000/11/07(Tue) 00:36:19)[c4-002.actv.ne.jp]

さかいひろこ > 今日の河北新報(11月7日朝刊に芹沢先生へのインタヴューがのっていました。「場合によっては自分が再調査に出ていってもいい」というようなコメントだったと思います。 (2000/11/07(Tue) 09:24:59)[p84bddf.tokyjkp3.ap.so-net.ne.jp]


[185] 不思議です・・・ 投稿者:門外漢 投稿日:2000/11/06(Mon) 13:46:41 [ntttkyo02078.ppp.infoweb.ne.jp]

上高森遺跡を巡る騒動について、新聞などでその背景を知れば知るほど不思議でなりません。角張氏の論文にもあるとおり、時代を特定する方法があまりにもお粗末です。子供だましと言っても良いほどです。

いったい、この時代の研究は、学問の名に値するのでしょうか?考古学全体に対するダメージも著しいものがあります。

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案内人 > 毎日新聞ニュース速報 「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」の権兵衛さんのモデルは、伊勢国(三重県)相賀村の鉄砲の名人権兵衛とも、徳川幕府の鳥見役、川井権兵衛ともいわれる▲権兵衛さんは畑に種をまくだけだが、東北旧石器文化研究所の藤村新一・副理事長は掘った穴に石器をまき、土をかぶせ、平らにならした。その上でころあいを見計らって「ここにある」と地中から取り出した石器を「発見」してみせた。種まきとほじくりの1人2役▲英語ディスカバーはディス(分離する)+カバー(覆い)=覆いを取り離す。そこから発見するという意味になった。副理事長は覆いを外し、ひそかに覆いをかけて、劇的に覆いを外してみせた。これは発見ではない。日本語ではやらせという▲「黙々と土を掘っていた藤村新一氏が突然、『ここだけ土が円く軟らかい。小さな穴があるんじゃないか』といいはじめた。少しずつ掘り進めると、石器が顔をのぞかせた。こうして驚くべき石器は発見された」。「日本の歴史」第1回配本、岡村道雄氏「縄文の生活誌」(講談社)の一節だ▲「日本で最も古い遺跡は上高森遺跡である。理化学的な年代測定によって、およそ六十万年前に堆積(たいせき)したことが明らかになった地層から石器が発見されたのだ」という記述もある。10種類の高校日本史Bの教科書も「最古」の上高森遺跡を扱っている。当時、ニュースを聞いて、日本の奥行きも深くなったと感嘆したことを思い出す▲内々で「不自然だ」「不思議だ」と疑問を抱く研究者はいたが、だれも大声を出して言わなかった。副理事が「発見」した石器に関する矛盾や疑問は検討されないまま、いまに至った。グルと自称するひげの男の例の「定説」を連想する。権兵衛さんのカラスではないが、「定説」をほじくりかえす努力が必要だった。 (2000/11/06(Mon) 21:54:30)[c4-002.actv.ne.jp]


[186] 余りにも悲しすぎる・・・ 投稿者:長井 茂春 投稿日:2000/11/07(Tue) 01:41:59 [ctk423ds87.tk1.mesh.ad.jp]

 過去にはイギリスのピルトダウン人の捏造、国内にあっては加藤藤九郎の

「永仁の壺」事件、塩野半十郎の偽蛇体土器事件等、色々あったけれども、結

局その嘘を見破ったのはその殆どは人類学者や考古学者ではなかった。

 今回以外でも遺物の出土状態などに疑問を投げかける論文等も散見される

が、証拠が無かったりして決定的な議論には発展していない様だ。

 「必ずしも「層位が型式に優先する」訳では無い」との発言も見るが、やはり

考古学者は層位を重視してしまう。 かつて小田静夫氏が言っておられた

「古い風呂敷に新しい物を包んでいるだけ」との主張も、層位の撹乱の無い事

が、地質学者によって証明されると、仮に人為の悪事によるものだったとし

ても、その可能性を論ずるには現代の考古学では余りにも説得力が乏しい。

 最近の考古学の「新発見」はその殆どが理化学的「お墨付き」やデータに頼っており、考古学独自の手法「型式学等」は泥沼に嵌ったような感すらある。 「果たして考古学は独立した科学か?補助学か?」等と言う問い自体意味がなさない気すらある。

 今回の事件も、現代の日本考古学や、それらを取り巻く状況からすれば

必然的だったような気がする。 そして何やら胡散臭さを感じていた人も

岩宿の学史が頭にあると、余り積極的に否定する勇気が無くなる。

 この問題は単に彼の問題ではなく、日本の考古学徒の多くとマスコミを

含めて考古学を取り巻く多くの人や組織等の問題との危機感を持つ必要が

あるのではないでしょうか?

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bambi > こんにちは。長井さんのご意見に概ね賛成なんですが、加藤藤九郎→加藤唐九郎 です。 (2000/11/07(Tue) 14:26:29)[cse4-32.nishinomiya.mbn.or.jp]

長井 茂春 > bambi さん、訂正ありがとうございました。 今週土曜に秩父市で開催予定「秩父原人フォーラム」に行く予定だったのですが、果たして予定通り開催されるのか? 講師の一人があの人。しかしドイツの地質学者等も講師陣なので中止にはならないかも。 行政の現場では原因者(開発者)側の協力が得られにくくなることも心配です。 (2000/11/08(Wed) 07:23:39)[ctk421ds08.tk1.mesh.ad.jp]

bambi > たまたま、このBBSを発見して、紛れ込んできました、一般人です。うっかりミスを指摘して気を悪くされるかと、少々心配していましたが、ホッとしました。朝日新聞系HP  http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=328 では >十一日には市制施行五十周年を記念した前期旧石器フォーラムがある。藤村副理事長は上高森遺跡について基調報告する予定だったが、生涯学習課はこの日、「パネリストとしてふさわしくない」と藤村副理事長の参加を断った。フォーラム自体は予定通り行う。  との事でした。一連の問題を討論するにふさわしい絶好の機会だと思います。是非、参加してご意見を述べて来てください。又、様子を教えてください。 (2000/11/08(Wed) 08:54:44)[cse8-24.nishinomiya.mbn.or.jp]

bambi > 個人的には、秩父市の生涯学習課は 「パネリストとしてふさわしくない」と藤村副理事長の参加を断ったりせずに、是非、氏に参加してもらえばよかったのに…なんて、不謹慎な事を考えたりします。ご免なさい。 (2000/11/08(Wed) 09:22:33)[cse8-24.nishinomiya.mbn.or.jp]

長井 茂春 > bambi さん遅くなりましたが情報ありがとうございました。 藤村は参加しないようですが梶原氏と鎌田氏はパネリストとして参加のようです。私も参加してここで何がしか報告も出来たら、と思ったのですが、友人が申し込みを忘れたとか、おまけに私は関西で風邪をもらってきたようで残念ながら参加取りやめです。 (2000/11/10(Fri) 22:48:09)[ctk421ds24.tk1.mesh.ad.jp]

bambi > 書き込みが随分下に行っていましたので、今、長井さんの書き込みに気づきました。風邪はなおられました?あまりにも活発な意見交換に目を廻しそうですが、何が問題なのか、論点がはっきりしてくればいいと思います。長井さんは行政サイドの方ですか?又、ご意見を書き込んでいただけたらと、思います。 (2000/11/14(Tue) 02:42:21)[cse8-22.nishinomiya.mbn.or.jp]


[187] Untitled 投稿者:難波紘二 投稿日:2000/11/07(Tue) 15:02:25 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

昨日は時間がなく、今朝図書館で毎日新聞を3日分、「石器ねつ造」関係の記事をコピーしてきて、A3版18枚にわたる膨大な記事を読み終えたところです。

これは毎日の大スクープでしたね。日本にピューリッツアー賞があれば、間違いなく受賞でしょう。特別取材班を組んで取材し、犯行現場をビデオに記録し、11月4日夜に仙台市内のホテルで本人にビデオを見せ、犯行を認めたので、翌日朝の新聞報道となったようです。

歴史的には英国で起こった「ピルトダウン人」事件に匹敵、いやそれ以上の世界考古学史上に残る大事件でしょう。ピルトダウンの場合は、犯人は未だに確定できていませんからね。日本考古学もやるもんです。

この藤森新一という男がかかわった発掘は、たぶん全部インチキですね。

81年に宮城県の岩出山町で「ザザラギ遺跡」から「国内最古」の「4万数千年前」の石器を発見して、一躍名前を知られるようになった。当時30歳で、遺跡発掘を始めて9年目。

 これが「本物」であるとして、「日本旧石器時代」が成り立っている。

83年には、宮城県「馬場檀A遺跡」で、17万年前の石器をやはり発見している。この功績で学歴のない藤森は、「日本考古学協会」の会員になれた。

 この石器が「本物」であるとして、「前期旧石器時代の存在」が成り立っている。

92年には、同県の「上高森遺跡」で、取材中のテレビカメラの前で、「50万年前の石器」を掘り出して見せている。これで「ゴッドハンド」となり、「東北旧石器文化研究所」の設立発起人と副理事長になれた。

94年には、「上高森遺跡」で「50万年前の石器」を掘り出した。これ以後彼が現場に来るたびに、発掘石器は60万年前、70万年前とどんどん古くなっていった。

97年には、「奇跡の発見」を成し遂げた。30キロ離れた遺跡から発見された二つの石器の断面が完全に接合したのである。

 すっかり有名人になった藤村は、埼玉や北海道新十津川町などの発掘調査に招かれ、行った先でやはり石器が彼の手により出土している。

 これらの遺跡で発掘された重要な石器は「藤村が自分で掘り出すか、アルバイト学生に場所を指示して掘らせたもの」だそうです。「みんなが疲れて休んでいるようなときに彼が石器を掘り出す」(宮城県学芸員の言葉)

日本の旧石器時代学を提唱し、リードしてきたのが東北大の芹沢長介名誉教授、それに連なるのが岡村道雄(文化庁文化財調査官)、梶原洋東北福祉大学教授などの東北大考古学人脈の面々。

「藤村さんに一点の疑念ももったことがない。素晴らしい才能なのに残念」(梶原教授)とコメントするのは、学者として失格の証明だと思う。

昨年の11月に同門の人達は、芹沢名誉教授の米寿を祝う国際シンポを盛大に開いているが、国内から他大学の著明な考古学者は招待されていない。私は芹沢の「層位よりも石器を重視する」という学問的方法論がこの事件の大きな背景になっていると思う。それがこの事件を準備した。たぶん芹沢を「旧石器の神様」と尊敬する藤村は、はじめは「先生を喜ばせよう」と思ってやったのでしょう。

世界的には世界最古の埋葬遺跡は、イランのシャニダール遺跡(9万年前)とされており、それは旧人のネアンデルタールの末期と一致する。それより前の35万年前の原人が死者の埋葬を行い、死後の観念をもっていたとすれば、大発見に違いないが、それは今回のねつ造暴露で、完全に崩れたと思う。さらに最近かまびすしい日本の土器の作成年代が、国際的常識をはるかにうち破って、数万年前にさかのぼるという「発見」も、「地層学」に依拠したものであり全面的再検討が必要になると思う。「縄文は東日本が優越していて、豊かだった」という説も、東北大考古学につながる連中が唱えたことで、疑ってみる必要がありはしないか。

朝日新聞には、こんな記事が載っている。

ねつ造の背景に、学界の閉鎖性や論争の乏しさを指摘する声もある。東京都文化課の小田静夫・主任学芸員は、1986年に「宮城県の旧石器及び『前期旧石 器』時代研究批判」と題する論文を、考古学の雑誌ではなく、日本人類学会の機関誌「人類学雑誌」に掲載し た。その中で、藤村氏らの発掘を「出土の仕方が不自 然」などと批判した。海外からの反応はあったが、日本 では黙殺されたという。座散乱木遺跡の発掘から疑問を持っていた小田氏「考古学界にはレフェリー的な存在がない。ほかの学界のように論文などを厳しくチェックすべきだ」と語る。

また、藤村氏の発掘結果に対してしばしば疑問を表明してきた馬場悠男・国立科学博物館人類研究部部長は、「数十万年前のものにしてはきれいな石器が整然と出てくるなど不審な点が多かったが、疑問点を訴えてもマスコミも学界も取り上げようとしない。研究者同士が批判 し合う気風が乏しく、偉い先生がひとこと言えばそれが通ってしまうような体質がある」と話す。(Asahi News Update 11/7/00)

結局、日本の考古学は科学以前の段階にあった、ということでしょう。ドイツの学者も同じことを述べています。

似たような事件は、40年くらい前に東北大学の医学部で、「ペルオキシダーゼ中枢」事件、というのが起こっています。これもねつ造で、弟子が師匠におもねった。東北にはそういう体質があるのかな。

 

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在京学生 > 米寿でなく傘寿です。 (2000/11/07(Tue) 15:38:18)[wise84.mn.waseda.ac.jp]

通行人 > あと「層位よりも石器を重視する」じゃなくて逆ですよね? (2000/11/07(Tue) 22:37:48)[cfay521.cfay.navy.mil]

ash > 日本における「旧石器時代」の確定は、アマチュア考古学者相沢氏の岩宿遺跡発見と発掘によるものです。また縄文土器の年代が古いとされるのは、C14年代測定法という理化学的方法の結果であり、考古学的にはむしろ疑問視されています。 (2000/11/07(Tue) 23:35:37)[tkscc-01p31.ppp.odn.ad.jp]

花關索 > あまりに古くなってしまった発言へのResなので気が引けますが、岩宿については、相沢氏の発見と、彼との協力のもとでの、芹沢氏(院生でしたよね)などと、その師匠にあたる杉原荘介氏(確か、助教授)などとの共同作業によるものとしたほうが精確ではないでしょうか? 今回の事件には先行して、日本の旧石器文化(後期)の存在を立証した師匠と弟子との間の、「中期・前期旧石器」の存否をめぐる論争と対立とがあるわけですし、「岩宿」コンプレックスゆえに、藤村氏の発掘への疑義が提示しえなかったとかいった「物語」はおかしいと思うのです。ならば逆に、「前期・中期旧石器」の存在を「藤村」石器以前から否定し(存在根拠に正面から疑問をなげかけていたにもかかわらず)、1983年、「藤村」石器への言及もなされぬまま亡くなられた杉原氏こそ、犠牲者ということになるのではないでしょうか? あっ、これはもちろん、ashさんへの文句づけではなく、安易に持ち出される「岩宿ッコンプレックス」への疑問を提示したものです。 (2000/11/16(Thu) 05:59:52)[itbs2111.ppp.infoweb.ne.jp]


[188] 考古学の失墜を食い止めて下さい 投稿者:野口 宙 (21) 投稿日:2000/11/07(Tue) 20:06:17 [kcats002.zaq.ne.jp] 

考古学というのは、思っていたよりもいいかげんな学問らしい.

考古学は、歴史の中でも自然科学に近い要素を持っている学問だと思っていたのだがそうではない様だ.石器が見つかった地層だけでその遺跡の年代を判断している様だが、事はそう簡単ではないはずだ.例えば、後の時代の人が適当な自分達の生活品(つまり石器)をそれ以前の時代の地層に埋めたりしていたらどうなるのだろう.その石器や人骨などをはっきりとした科学的根拠による年代特定(放射性同位元素などを用いるなど)にかけて、正確な年代を求めることをしたりせず年代を特定しているとすれば子供の遊びに過ぎない.

ただでさえ、地層の年代特定は科学的に簡単な話ではない.物理などをしている人々から見れば絵空事に近いくらいあいまいな分野でる.天文学などと比べて、地質学に高度な数学、物理的手法が導入される様になってきたのはここ数十年のことである.その地質学の成果におんぶ抱っこの鑑定方法を全面的に信用している学問分野というのは異常だ.

 こんな事件が繰り返し起きている様ならば学問全体の権威が失墜する.これも、大学の数が多すぎていいかげんな学問をする人々がやっていける時代だから起きてしまうことなのだろう.理系でいえば、観測データを捏造するようなもの.まるで学生みたいなことを、その分野の第一人者がするとは!彼が、高卒で長らく民間研究者だったことが又不思議だ.そうした、いわば素人が研究グループの中で重要なポストに就け、その人のいうことを全面に検証できなかった学会全体の雰囲気が許せない.

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難波紘二 > Archeology自体は自然科学的方法も、全面的に採用するしっかりした科学ですが、日本の場合は、文学部の連中がやっていて、土器鑑定の延長で石器鑑定をやっている。形質人類学から石器時代を攻めている理学部の連中は違いますよ。 (2000/11/07(Tue) 20:22:54)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

ash > 日本考古学では、年代決定の決め手となる鍵層はたいていテフラ層なのですが、このテフラ層の年代は理化学的方法で決定されています。基本的に後の年代の人が穴を掘って埋めたら、鍵層に穴の痕跡が残りますから、すぐにわかります。また今回の件のようにこの鍵層を除去した後に埋められたとしても、地面の土と埋め戻した土が同じであるため、【ふつうは】わかります。つまり発掘チームの調査能力がかなり低レベルであったのが捏造を見抜けなかった原因のひとつと考えられます。 (2000/11/07(Tue) 23:46:29)[tkscc-01p31.ppp.odn.ad.jp]

ash > あと、石器自体から年代測定することは現代の理化学レベルでは無理です。また人骨はまだ一例も発見されていない(注:明石原人を除く)ので、これも無理です。地層に年代の根拠を求めるのは消去法の結果にすぎません。但し、石器の型式学的方法によって前期旧石器の年代に対する疑問が出されていましたので、これを無視して、地層の年代に重きをおき過ぎたのは批判されてしかるべきでしょう。 (2000/11/07(Tue) 23:57:08)[tkscc-01p31.ppp.odn.ad.jp]

ash > 補足:「石器自体から年代測定することは現代の理化学レベルでは無理です」は、石器の製作年代についてです。また黒曜石に関してはこの限りではなかったかと思いますが、前期旧石器に黒曜石はないので無理ですね。 (2000/11/08(Wed) 02:10:46)[tkscc-01p31.ppp.odn.ad.jp]

花關索 > 石器と地層との(ペテンぬきの)年代測定の矛盾に似たものに、「種」の進化をめぐる分子遺伝学と古典的な化石古生物学との齟齬がありますよね。中立的な変異が染色体上で定着してゆく速度から「種の分化」の年代を推測するという手法が広まってるのだが、これに古生物学者が、事実からのズレがはげしすぎると反論。講談社メチェから批判派の先生の本が出ていたと記憶しています。ちなみに、炭素測定法の初期には、道ばたの草を測ったら、何億年と出たなんてのもあったとか。草本体ではなく排気の石油成分を調べちゃったのですね。 (2000/11/08(Wed) 21:26:36)[itbs2417.ppp.infoweb.ne.jp]

 


[189] 波紋は広がる様相 投稿者:ひだびど 投稿日:2000/11/07(Tue) 21:53:06 [sckca-0215p140.ppp.odn.ad.jp] 

 外電も今回の事件を驚きをもって報じるなど、あたかも日本の学術レベル全体に対する信頼が揺らぎかねない様相を呈してきました。政府はいちおう静観の構えですが、野党の動きによっては関係者の証人喚問に発展するかも知れません。

 そんななかで、東北旧石器文化研究所理事である東北福祉大の梶原教授は尾花沢市役所で袖原3遺跡について「信用性に問題はない。来年以降、発掘を再開したい」と述べ、また 築館町

上高森遺跡につても再調査を行いたい意向を地元に伝えているようです。

 梶原教授にしてみれば、「汚名」を晴らしたい一心の発言なのでしょう。だとすればなおさら、梶原教授は事の重大性が分かっていないと言わざるを得ません。地元はおろか文化庁も調査の許可を出すとは思えませんが、梶原教授に今後のこされているのは引責あるのみではないでしょうか。

 正直、藤村前副理事のみならず、鎌田理事長、梶原教授ともども今後この業界に顔も名前も出してほしくありません。一連の真相が明らかになった後、責任をとってもらいたいものです。

 さらに言えば、彼等の学問的権威の後ろ楯であった芹沢東北大名誉教授、文化庁岡村主任調査官のお二方も、なんらかの形で自ら襟を正して頂かなくてはなりません。

 「そう言うあなたに断罪の資格はあるのか」「根本的解決からは程遠い」という批判はもっともです。しかし考古学会の自浄能力を示すには理性的善後策だけではなく、すみやかな処断が合わせ求められていると思います。


[190] 必要なこと 投稿者:skato 投稿日:2000/11/07(Tue) 22:20:35 []

今必要なことは、やはり理性的な善後策だと思います。いま、藤村さんのみだけでなく、鎌田さん、梶原さんが姿を消したら、だれが責任をもって自らの行いの記録を出すのでしょうか。歯を食いしばって、調査を続け、その結果を報告する必要があるのではないでしょうか。

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ひだびど > 穏健で寛容な対応が長期的に見て得策、というのが日本と言う私達のコミュニティ内での暗黙の了解事項でした。その意味でskatoさんの認識はとてもまっとうで普通は受け入れやすいものです。しかし今回の事件の内容や状況に従来の常識を突き抜けた深刻さや異様さを感じ取ったの (2000/11/07(Tue) 23:32:08)[sckca-0215p10.ppp.odn.ad.jp]

花關索 > 信用性に問題はないと明言している人物にこれ以上の調査続行をまかせるわけにはゆかないでしょう。捏造が発覚した場合、その「犯人」がかかわるすべての業績が同じような行為の結果でありうるのだという前提で再検討をおこなうことです。最初から「信用性に問題はない」という人物は、問題の現場に指一本たりとも触れる資格はありません。 (2000/11/08(Wed) 02:31:36)[itbs2144.ppp.infoweb.ne.jp]

花關索 > ご高齢であり、指揮指導という形でしかかかわれないのかもしれませんが、過去の責任は措いて、芹沢先生には再検証をおこなうに足りる、人間としての資格があると思います。梶原先生が言うべきだったことは、芹沢先生と同じく、「みずから責任をもって、自身の指先で、真相のカケラも存在するかを、すべてがウソだったという可能性を前提にした上で検証します」という言葉でしょう。 (2000/11/08(Wed) 02:35:32)[itbs2144.ppp.infoweb.ne.jp]


[191] 岡村道雄著「日本の歴史01 縄文の生活誌」が増刷? 投稿者:案内人 投稿日:2000/11/07(Tue) 22:44:49 [c4-002.actv.ne.jp] 

 11月7日付の朝日新聞によると、旧石器の捏造事件で注目を浴びている「日本の歴史01 縄文の生活誌」(岡村道雄著 平成12年10月24日刊)を刊行中の講談社は、同巻の記述の中に宮城県上高森遺跡などに関する記述があることから、現時点での見解を小冊子にまとめ、書店などで配るなどの措置をとることを決めたそうです。どのような見解が掲載されるのか楽しみですが、それは配布されるまでの楽しみとしましょう。

 昨日も述べましたが、同巻のカラーグラビアのトップページには、「秩父原人が50万年前に使った石器」として、埼玉県秩父市小鹿坂遺跡から「出土」した石器3点が「鎮座」しています。ここの遺跡の発掘調査にもくだんの藤村氏は、関係しています。案内人の知人で旧石器時代の専門家にこの写真の石器を見てもらったところ、「福島県から宮城県にかけての地域にある、縄文時代のある時期の遺跡に特有の石器である」と言われました。この方は、以前から藤村氏の発掘品には疑問を呈しており、石器を石器として語れる日本では数少ない専門家です。真偽のほどは、いずれ明らかになるでしょうから、この場では「真っ赤な偽物」とは、断定しないでおきましょう。しかし、限りなくそれに近いことだけは、確かなようです。

 本文編に入っても、あちこちに藤村氏が関係した遺跡が出てきます。前・中期の旧石器遺跡のほとんどの発掘調査に彼がかかわってきているわけですから、当然といえば、当然です。もう、藤村氏の「業績」が「ちりばめられている」といっても過言ではありません。高校日本史の教科書や宮城県の小学生の使っている副読本は、今回の事件に対応して、訂正の申請や部分的差し替えを検討しているそうです。当然の対応策だと思います。それなのに、講談社は先の対策以外にどんな行動に出たと思いますか?なんと、「増刷」を既に決定済みだそうです。今回の事件以前に決まっていたことなのかも知れませんが、厚顔と言いましょうか、恥知らずと表現したら良いのでしょうか。その内容の影響力の大きさから、回収は無理だとしても、せめて出版社の誠意を見せるためにも絶版にするのが常識的な選択肢でしょう!内容がどうであれ、出版部数を延ばす千載一遇のチャンスと見たのでしょうか?実際、案内人の知り合いにも、今回の事件が報道された11月5日に、この本を買いに本屋さんに走った人がいました。今日、取材に訪れた新聞記者も帰社の途中、本屋で買っていくような話でした。思った以上にこの本は売れているのかも知れません。増刷には岡村さんも賛成だったのでしょうか?ショックのあまり、平常心を失っているのでしょうか?こんな売り方なんて、言葉は悪いですが「火事場泥棒」みたいなものではないでしょうか!(何か、言葉の使い方がおかしいかな?)

 今からでも遅くはありません。増刷なんて即刻、やめにして、絶版にしてください。講談社殿、岡村殿。このままでは、第二の「東日流外三郡誌」になりますよ!

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早傘 > 内容が怪しいことを承知で買いたい人がいるなら刷ればいいんじゃないの。こお事件もまた「日本の歴史」とはなにかを学ぶ格好の材料なんだから (2000/11/07(Tue) 23:40:40)[b142164.ppp.asahi-net.or.jp]

学生 > とんでも本として読むにしては…… (2000/11/08(Wed) 07:14:10)[omiya-ppp-210-253-104-202.interq.or.jp]

匿名 > シリーズ物だから、一冊だけ絶版にするわけにはいかなかったんでしょう。改訂するにしても数カ月かかるわけで、出版社はもとより、他の巻の著者にも影響が出ますし... (2000/11/09(Thu) 07:54:47)[fapc02.netq.or.jp]


[192] 町が 投稿者:こうせい 投稿日:2000/11/07(Tue) 23:09:06 [c4-153.actv.ne.jp] 

 築館町が、年間50万円の発掘資金援助を今年は取りやめる

らしいですね。これから上高森の発掘に助成金は出さないの

でしょうか???

 町としては上高森で町を起こそうとしているのですから、

ここは一発援助を継続して、藤村氏無しで発掘を続け、

新たに結果を出して証明していくべきではないでしょうか?

私的にはそう思います。このままではすべて闇に葬られる

気がしますね、少ない可能性まで。

 上高森遺跡すべてがが捏造であればそうは行きませんが。 

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こうせい > でもやっぱり怪しいものに金は出せないかなあ、税金だし。。。 (2000/11/07(Tue) 23:14:25)[c4-153.actv.ne.jp]


[193] 既視感/東日流外文書という負の遺産 投稿者:花關索 投稿日:2000/11/08(Wed) 01:45:58 [itbs2144.ppp.infoweb.ne.jp] 

 NIFTYからたどりつきました。

 今回の件は、関係者の事後、発覚前の行動パターンを含め、既視感に満ち満ちていて、思わずめまいを感じてしまいました。

 かつて、NIFTYにおいて、はからずも、東日流外三郡誌をめぐる紛争にかかわることになり、徒労ともいえる贋造文書告発を戦ったものとして、東北の郷土史をめぐって、またしてももたらされた負の財産に、こころよりご同情もうしあげます。

 事件発覚の前日だったか、テレビの再放送で十三湊発掘調査の紹介番組のラスト・クレジットの中に市浦村教育委員会の名を見て、かつて、まさにこの村のこの教育委員会によってまとめられた村史の別冊という形で、あの偽史料の権威づけが開始されたことを思い出していたところでした。

 市浦村に限らず、東北の北部には、何箇所も何箇所も、『東日流三郡誌』の負の遺産が点在しています。今でいうところの「村おこし」「町おこし」のための突破口として、それに賭けた寒村の、小さな町の夢のあとが……。

 すでに、『東日流外』でも目に付いた、レスポンスが開始されているようですね。「できれば本当であってほしい」「ウソとわかっているのは2度の調査だけだ」……。やがて、この反応は、もっと見苦しいものになってゆくことでしょう。

 二つの事件に共通するものとして、ある時期以後の日本に根づいてしまった、反権威主義的な研究が、反権威であるがゆえに、反アカデミシズムであるがゆえに、虐げられているがゆえに、だから、われわれは、反権威学説は正しいのだといった倒錯の論理があるように思います。

 それは、1980年代初頭において、かつて、自分たちの先輩が在野学説を圧迫したという負い目を記憶する、その当時の「権威」たち、政治的には60年安保に相当する世代と、現場にあった70年安保世代のものたちが、意図せざる共謀のもとで作り上げた図式なのかもしれません。

 そうした共謀のもとで定着してしまった倒錯の学説に対し、東北人みずからが、デジタル環境における、全世界に開けた場所における数少ない公然たる批判を発信する場所を提供しえてきたということは、荒廃の闇の中の数少ない小さな、しかし輝ける希望であったと思います。

 人が追い詰められたときに、どこまで見苦しい自己欺瞞を展開できるのか?

 すでに、たった一人の人物をスケープ・ゴートにして、ことをすまそうという、旧石器学者たちのみっともない弁明も始まっています。

 ことは実は、たった一人の「犯罪」(*)にとどまらず、1980年代半ば以降の、中期・前期旧石器時代を対象とした学界全体が、「共犯者」であり、「戦犯」であり、その20年近くの時間そのものが全否定され、そして、事実をようやく認めるにいたった地方公共団体や現地の企業などによる「賠償請求」の「民事訴訟」が将来的におきた場合には、請求の対象とはならずにせよ、当事者として法廷に立たなければならないのだということに、彼らのほとんどは気がついていないようです。

 NIFTYでの、案内人さんがお相手された「学者」さんの反応も、外部のものからすれば、自己憐憫のかたまり。若い学生たちが可哀想だ……って?

 具体的なお金にとどまらず、簒奪されたのは村人たちの町民たちの、東北人の、考古学に関心を持ち、縄文以前の日本の歴史に感動したすべての人々の誇りであり、魂であり、批判者たちを時にあざけり、自分たち自身は見出しえないものを軽々と陽のもとにさらす「個人」の技に疑いを持たぬまま、「学問」と称して、他人のお金で「研究」し、場合によっては「生活」してきた自分たちだということに、そのことの深刻さに、このヒトたちはまだ気が付いていないようです。

 実は業績の捏造は、「学問」の分野においては規模の大小をとわず、かなり頻繁におきるものであり、学会などの審査システムは、故意によるデータ・史料の捏造にはほとんど無力です。

 また、「詐欺」行為に関していえば、実はもっともカモになりやすいのは、ある分野におけるエキスパートと自認する人物だったりします。

 そう、実は学者ほどだまされやすい人種はないのです。

 捏造ではなく、データの意図せざる歪曲を含めた「ホークス」騒ぎとしては、10年近くの時が費やされた幻の「ポリウォーター」や、最近では、唯一、日本でほぼ錯誤の結果と判明したのちも公的かつ莫大な予算が投じられた「常温核融合」さわぎがありました。「常温核融合」実用化を目指した公的法人の研究設備は、確か、東北に作られたのではなかったでしょうか? お役所がからんだプロジェクトの常として、いつのまにか、一般的な新エネルギー開発研究所へと実質的に衣がえすることによって、事の責任はうやむやなままに終わったような記憶があるのですが……。

 しかし、東日流外文書のように「郷土史」、在野の「研究家」コミュニティー、大衆向けの歴史メディアと、ごく一部の学者にとどまるのではなく、学界を含め、「敬して遠ざける」といった隔離政策さえとられずに、多大な疑念をはらむ「異端学説」が、ここまで長きにわたって通用してきたという例はあるのでしょうか?

 中世文書の書写という形で寛永年間に書かれたはずの記録が、「進化」という言葉は明治初期の造語などとの指摘を受けると、幕末に、明治初めにさらに書写されたものになり、「冥王星」の発見は1930年で、日本語の命名はさらにそののちと指摘されると、また、提出される写本の和装の紙の裏側に大正年間の日づけがみつかると、今度は昭和初年にも書写されていたと居直る。

 戦後、壁の中から、あるいは、農家であるがゆえに、実は存在しない天井の裏から初めて発見されたはずだったのに……。

 そのような姑息な詐術と、信じたいひとびとの、願望と事実とを取り違えたみにくい弁護によって、『東日流外』文書は延命してきました。

 そう。『東日流外』文書においても、捏造の状況証拠として常にあげられたのは、その出所がたった一人の人物だったということでした。

 おそらく、今回の問題をめぐる20年近くの年月も、「戦犯」たちのそうした行為によって、真相の暴露が先送りされてきたのでしょう。

 真理と、けがされた「夢」や「誇り」をめぐる「法廷」は、「学界」をこえ、徹底した形で展開されるべきです。

 「犯罪」がおこなわれた、その犠牲となった場所と地域で、そうした「法廷」の担い手として、案内人さんたちを代表する、暗愚の時代に良心をになった方々が、活躍されることを期待します。

(*)「犯罪」や「戦犯」といった挑発的な用語は、案内人さんもご紹介している学者さん自身の、発覚以前、批判派にあびせた言葉の数々にならったものです。また、「刑事事件」でこそなく、精確な意味での「犯人」でこそないものの、民事訴訟の対象になりえる以上、そこには「原告」に対応する「被告」は存在します。この学者さん自身は、事の深刻さを把握しているとはとても思えないとは言え、「謝罪文」と題した文章をアップされていますので、固有名は控えさせていただきます。しかし、「謝罪文」どころか、今ごろになって、「やはり、前からおかしいと思っていた」といった自己弁護に走る「学者」たちは、何らかの形で絶対に裁かれるべきです。 

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早傘 > お亡くなりになったサイアスこと科学朝日が健在であれば... 藤村氏の「大発見」を持ち上げていた研究者達は、科学史のスキャンダルシリーズを読むべきですね (2000/11/09(Thu) 00:28:51)[b142130.ppp.asahi-net.or.jp]

花關索 > これまた遅まきのResですが、国内の事例を扱った『スキャンダルの科学史』(朝日選書)には、海外の事例を扱った『科学史の事件簿』(朝日選書)があります。わたくしもニコラ・テスラについて寄稿しております。お読みいただければ幸いです。 (2000/11/16(Thu) 06:05:35)[itbs2111.ppp.infoweb.ne.jp]

花關索 > 「姉妹編があります」の記述が欠落していました。補足します。 (2000/11/16(Thu) 06:07:11)[itbs2111.ppp.infoweb.ne.jp]


[194] Untitled 投稿者:skato 投稿日:2000/11/08(Wed) 10:05:47 [] 

本の冒頭に載せられている石器の写真を見て、縄文の石器かどうかを判断されるのは、案内人さん、あなた自身ではないでしょうか。石器の専門家の先生のご意見を紹介するのも結構ですが、なにか、言われている学界の構図と同じような気がします。また、藤村さんが埋めた石器の実測図等はどこかに発表されているのでしょうか。いろいろなことの判断をする資料が不足しています。これらを公開する責務を負うのは、調査者である3氏しかいないと思うのですが。岡村さんの本についても過敏に反応するのではなく、立ち読みでもいいから一読後、皆さんのお考えを講談社に読書カードなどで送られたらどうでしょう。著者と会社で対応すると思いますよ。

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難波紘二 > 文化庁主任文化財調査官の岡村道雄氏は、「日本列島の石器時代」(青木書店、2000.1)、「「増補版 日本旧石器時代史」(雄山閣、1999.8)という専門書を公刊しており、講談社版「日本の歴史」はこれを通俗化したものと思います。(未見) これらの本は、藤村の発見に多くを依拠 (2000/11/08(Wed) 10:36:43)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

難波紘二 > 岡村氏の著書は、藤村の発見に多くを依拠しており、これが偽物であった場合、著書として成り立たなくなる。このように利害関係をもつ人が事件を調査する資格はなく、仮に発掘のすべてが偽物だと判明したら文化庁を辞職するべきでしょう。 (2000/11/08(Wed) 10:43:22)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

案内人 > 申し訳ないのですが、私には石器を判断する知識がほとんどないのです。そんな人間に判断しろと言われても・・・。そこで知人の力を借りたのです。これって、何かいけないことですか? (2000/11/08(Wed) 20:07:34)[c4-002.actv.ne.jp]


[195] 疑惑のリスト 投稿者:難波紘二 投稿日:2000/11/08(Wed) 13:33:51 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp] 

時事通信の配信に藤村の関与した発掘リストが掲載されていました。

「藤村新一氏が発掘にかかわった主な遺跡(11月6日配信)」  

遺跡          調査時期      内容 

座散乱木(宮城県岩出山町) 77年〜81年  約4万数千年前の旧石器を発見 

高森(宮城県築館町)   88年〜94年  約50万年前の石器など

袖原3(山形県尾花沢市) 93年〜99年  発見された石器が中島山遺跡の石器と断面が一致

上高森(宮城県築館町)  1993年〜    約60万年前の生活跡や石器など。今年10月発見の石器は大半がねつ造と認める

瓢箪穴(岩手県岩泉町) 1995年〜    約10万年前の石器と獣骨化石など。食料跡と道具が共にあった最古の事例と主張

中島山(宮城県色麻町) 1997年〜   同遺跡で発見された石器が袖原遺跡の石器と断面が一致。約10万年前のやり先を発見

総進不動坂(北海道新十津川町)1998年〜   今年9月、約20万年前の石器を発見。ねつ造と認める

一斗内松葉山(福島県安達町) 2000年3月  約70万年前とみられる石器など。「上高森遺跡の石器よりも古い可能性」とも

下川田入沢(群馬県沼田市)  2000年6月  約30万年前の石器など

小鹿坂(埼玉県秩父市)  2000年2月  原人の小屋跡とみられる約50万年前の穴など

長尾根(埼玉県秩父市)     2000年7月  約35万年前の大型穴。「世界最古の墓の可能性」と主張 

 この発掘歴を見ると、ザザラギと88年の高森との間にギャップがありますね。88年以後は発見内容から見て、明らかにインチキでしょう。問題はザザラギだが、発見が本物ならその功績に対して与えられた相沢賞を辞退する必要はない。たぶんこれもインチキ。

 埼玉県は「発掘は本物」と早々に声明を出したが、疑惑がある以上結論は慎重にするのが常道。あとで訂正声明をだし、「やはりダサイタマ」といわれることにならなければよいが。 

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うぃる > 「明らかにインチキ」と書かれてますが,どう明らかなのかさっぱりわかりません.また,賞を辞退したことでインチキとは,ちょっと飛躍しすぎてませんか?私も,限りなくクロに近い灰色だとは思いますが,これから先,インチキかそうでないかに「推測」が入り込んではまずいと思います. (2000/11/08(Wed) 17:11:09)[]

難波紘二 > 確かに一見飛躍のように見えると思います。しかし私は「科学におけるねつ造」を研究していて、各国の「ねつ造者」に共通のパタンがあるのを知っています。「一度だけ魔が差して」というのは稀で、ほとんどは常習犯で、20年以上バレずにいた、というのもあります。 (2000/11/08(Wed) 17:25:10)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

在京学生 > その研究成果も論文にして下さい。 (2000/11/08(Wed) 17:50:04)[wise85.mn.waseda.ac.jp]

えっ!? > 難波先生ってば てっきり医学のお方だと思ってたのに・・・ (2000/11/08(Wed) 17:53:27)[cacheflow1.psn.net]

難波紘二 > 私をご存じのようですね。人にはいろいろな顔があるものです。 (2000/11/08(Wed) 18:13:22)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

早傘 > 83年 中峯C(宮城県)30万年前 初の「原人」の石器  84年 馬場壇A(宮城県)20万年前 石器に"ナウマン象"の脂肪が付着  84年 多摩ニュータウン471B(東京都)5万年前 関東で初の中期旧石器 (2000/11/09(Thu) 00:18:54)[b142130.ppp.asahi-net.or.jp]


[196] 石器の鑑定 投稿者:難波紘二 投稿日:2000/11/08(Wed) 15:20:39 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

ash > あと、石器自体から年代測定することは現代の理化学レベルでは無理です。

 火入れしてあれば石器の年代測定は可能でしょう。それよりも石器の材質とどこの石かを明らかにすることが必要です。(岩石学と地理学)

藤森は石器も自作しているはずで、その場所をつきとめることは可能と思いますよ。アメリカなんか50年以上前に風船爆弾のおもりの砂から、日本の打ち上げ場所を突き止めて、爆撃していますよ。

 それから加工方法を分析すれば、現代人が作ったものか、新人がつくったものか、旧人か、原人かは明らかになると思います。手の構造が違いますからね。

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どーも > 火入れ? 石器を作るのに火を使うんですか? (2000/11/08(Wed) 16:07:14)[iida0110.ppp.infoweb.ne.jp]

どーも > それと瑣末なことですが、度々間違われておられるので・・・「藤森」ではなく「藤村」です。 (2000/11/08(Wed) 16:08:25)[iida0110.ppp.infoweb.ne.jp]

難波紘二 > 石器をつくる前に岩を焼いたりするのです。ペルーの大統領に申し訳ない。 (2000/11/08(Wed) 16:38:54)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

どーも > 薄学で申し訳ないんですが、石器での年代測定ができないから今の様に地層年代に頼らざるをえない状況になっているとの認識だったのですが、『石器には火入れがしてあって、それで年代測定が可能』なんですね? 疑ってるワケじゃないんですが、初耳だったもので、他の方の意見も聞いてみたい気がします。 (2000/11/08(Wed) 17:19:41)[iida0116.ppp.infoweb.ne.jp]

難波紘二 > 石が火にさらされた時点で、物理化学的な変化が起こり、時間とともに変化します。だから何時火にさらされたのか測定により計算できます。石器をつくる方法にもいろいろあり、火を使って割れやすくするということもある。いずれにせよ、製造技法が10万年も変化しないというこ (2000/11/08(Wed) 19:08:04)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

難波紘二 > とはありえないから、出土石器の製造技法を分析すれば、真贋は鑑定できます。 (2000/11/08(Wed) 19:09:39)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

ash > ああ。それ(熱ルミネッセンス)がありましたね。しかし、必ずしも火入れが行なわれるわけでもないし、たしか藤村氏の発見には火の痕跡がともなわないことが疑問のひとつとして出されていたはずですが?それから、現代人の加工したものなら、風化を伴わないのですぐにわかるそうです。また石器の製作技法が藤村氏の発見に対する疑惑の根拠のひとつでした。 (2000/11/09(Thu) 01:46:26)[tkscc-01p09.ppp.odn.ad.jp]


[197] 福祉と考古学? 投稿者:難波紘二 投稿日:2000/11/08(Wed) 17:15:05 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

新聞報道によると梶原教授と芹沢名誉教授は「東北福祉大学」の禄を食んでいるらしい。「上高森遺跡」のHPには梶原研究室のURL:http://www.tfu.ac.jp/kenkyushitsu/kajiwara/が掲載されているので、アクセスしたら「貴方は許可されていません」と警告が出て、拒否された。

明らかに最近になって閉鎖されたものと思われる。こりゃ、HPも見せないなんて、本人に「うしろめたい」気持ちがあるな。

それにしてもこの単科大学、最近雨後の竹の子の如く、日本中にできた福祉医療関係の学校でしょう。そこに「社会教育学科」があるのはまだわかるのが、その中になんで「文化財コース」があるのでしょうね。

こりゃ理事長は人寄せパンダのつもりでつくったが、いまや逆宣伝になって困っているでしょうね。

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花關索 > わたしもアクセスしてみましたが、アクセス不許可が英語で出ました。最近までオープンにしてたのは確かでしょうね。ただし、ここの教員紹介、専任教員総数に比べると少ないので、ご本人自身でページのメンテができないといった事情もはたらいているかもしれません。 (2000/11/08(Wed) 21:18:01)[itbs2417.ppp.infoweb.ne.jp]

ゆゆ > 11月5日の16:37に、その梶原研究室のページにアクセスして、上高森遺跡の紹介ページと、藤村氏の写真も出ている東北旧石器文化研究所の紹介ページをダウンロードしました。したがって、それよりもあとに閉鎖されたことになります。 (2000/11/08(Wed) 21:47:15)[ip1b0860.osk.mesh.ad.jp]

花關索 > Google (2000/11/08(Wed) 21:56:10)[itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

花關索 > 失礼 Google http://www.google.com/intl/ja/ という検索エンジンでは、定期的なロボット検索によって拾ってきた、解析前のページ情報スナップを閲覧することができます。「東北福祉大学」「梶原研究室」をスペースではさんで「AND」形式にして検索すると出てくる、梶原研究室の項目の、「キャッシュ」という文字をクリックしてみてください。8月10日現在のページを今この瞬間にチェックすることができます。芹沢先生傘樹記念国際シンポジウムの通知がむなしいですね。リンクはここからでは現在のものにつながるのでアクセス禁止になりかねないのですが、梶原研究室内の旧石器遺跡案内などのサブページは、さきの検索ですでにヒットしているので、そこのキャッシュをクリックすれば、やはり、8月とか9月の段階のデータを閲覧できます。天網恢恢疎にしてもらさず。あわてて隠そうとしても、インターネットにはデジタル・データが必ず残っているものなのです。 (2000/11/08(Wed) 22:05:13)[itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

匿名希望 > 東北福祉大学、地元ではそこそこ名の通った大学です。梶原氏や芹沢氏もこれまでの活動は一定の成果を上げています。 もう少し考えてから、勉強してから発言なさるべきではないですか? 別に彼らを弁護する訳じゃないけど、いくらネットとはいえ、匿名性の高い世界だから、とはいえ、モラルってものがあると思うのですが・・。 (2000/11/08(Wed) 22:56:03)[wakakusa.nabunken.go.jp]

花關索 > 匿名さま 「モラルってものが」の記述は、わたしに対してのものでもああるのでしょうか? ならば、「天網恢恢……」以下の表現についてはおわびいたします。ただし、私の記載が、難波さんのコメントとは異なり、ゆゆさんの証言とツールとによって、事実として、事件発覚直後に、事務的にも支障をきたすような形でアクセスできない状態になったことを確認の上であること、ご留意ください。また、Googleのキャッシュ機能については、みなさま、ぜひとも、心にとめていただきたいと思います。現在、ネット上で、今ははやらなくなったブラウザー上の「ラジオ」機能を使って、関連サイトへのアクセスをサポートしようという「Alexa」も、以前には、ある時点から以後、ネット上のすべてのサイトのある時点以後のすべての改変履歴をキャッシュ・データでサポート、検索できるようにするという壮大なものだったと記憶しています。Googleでもおそらく、将来的には、そのようなサーヴィスをおこなうようになるのではないでしょうか? (2000/11/16(Thu) 06:18:27)[itbs2111.ppp.infoweb.ne.jp]


[198] Untitled 投稿者:難波紘二 投稿日:2000/11/08(Wed) 20:09:15 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

うぃる > 「明らかにインチキ」と書かれてますが,どう明らかなのかさっぱりわかりません.

もっともです。では推論の一部をお示しします。

毎日新聞のビデオによると、10月22日早朝藤村は発掘現場に行き、少なくとも22点の石器を6カ所において埋めるという行為を行っている。従って一つの穴に数個の石器が埋められている。さらに重要なのは、石器の原料となる石核(凝灰岩)と碧玉製の小型薄片が含まれていたことである。これは藤村が石器を自作したことを示しており、石は現代の石を用いていることを示している。

藤村が埋めた石器は縄文時代のものですらなく、現代の石を用いた真っ赤な偽物である。であるとすれば数十キロ離れた遺跡から接合面が同じ石器が見つかるという「確率論的にありえない現象」も全部説明がつく。

従って93年の袖原3号遺跡の石器、97年の中島山遺跡の石器は偽物であり、藤村は山形県と宮城県をまたにかけて偽造工作を行ったと考えざるをえない。これは明らかに計画的犯行である。従って「偽造者」パタンに照らして、白であると証明されない限り、藤村のこれまでの全行動が黒であると考えるのが妥当であります。

このことが明らかになれば、他の関係者も切腹ものですよ。だから必死に隠蔽工作と責任転嫁をやろうとすると思いますよ。

重要なことは真に考古学を愛する人達が進んで情報を公開し、犯罪の実態を完璧に明らかにし、再発予防策を立てる道をさぐることでしょう。

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難波紘二 > ことの重大性を考えると、藤森を詐欺罪で逮捕し、家宅捜査を行い、石器製造工場を突き止める必要がたぶんあるでしょう。 (2000/11/08(Wed) 20:12:24)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

花關索 > 次の発言でふれましたが、テレビに出ていた弁護士さんは、刑事事件での立件はむずかしいだろうとのことです。しかし、民事事件なら、これはとんでもない規模の騒ぎとなるでしょう。また、自治体も選挙民納税者へのしめしからしてやらざるをえないことになるでしょう。 (2000/11/08(Wed) 21:51:32)[itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

学生 > 遺失物横領で家宅捜査をするそうですよ。殆ど別件逮捕のような気もしますが、法律に疎いので。とにかく発掘品を無断で自宅に持ち帰ったからと家宅捜査とのことです。 (2000/11/08(Wed) 21:57:42)[kwgcd-02p164.ppp.odn.ad.jp]

花關索 > 公的発掘での取得品の横領ですか。確かに現在の文化財法ならそっちでの立件は可能でしょうが、本質からずれた、別件逮捕の感はいなめませんね。 (2000/11/08(Wed) 22:07:13)[itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

学生 > 情報源はテレビのワイドショーです。この場合は仕方がないでしょう。元々捏造で発掘する人は滅多にいないので、法律も対応してないのでしょう。民事訴訟は大変でしようね。 (2000/11/08(Wed) 23:43:38)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

大学生 > [さらに重要なのは、石器の原料となる石核(凝灰岩)と碧玉製の小型薄片が含まれていたことである。これは藤村が石器を自作したことを示しており、石は現代の石を用いていることを示している。] とありますが、石材も違う石核と小型剥片が含まれていることが「石器を自作した」ことにつながるのでしょうか。考古学の知識はほとんどないように感じられますが、ワイドショー的な視点でいい加減な発言をするのは控えるべきです。 (2000/11/09(Thu) 07:15:16)[sendai-ppp-210-253-121-193.interq.or.jp]


[199] Untitled 投稿者:Scientistのはしくれ 投稿日:2000/11/08(Wed) 21:38:10 [nttoska10103.ppp.infoweb.ne.jp]

高等学校で理科を教えているものです。先日来の石器ねつ造事件の報道を聞き残念でなりません。「データのねつ造」これは絶対にしてはならないこと!

教室レベルの実験でも常に強調していることです。まして一流の研究者のやることではありません。

ただ、気になるのは彼の学歴をネタに報道しているマスコミがあることです。

彼のやったことは研究者として(いや人間として?)許されないことですがそれは彼が高卒アマチュア出身の研究者だからやったことではありません。そこに原因があるのではないのです。このことで、専門家になるには大学進学が絶対であるという妙な信仰ができたり、民間の研究が偏見を持ってみられたりすることのないよう祈るばかりです。

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難波 > ねつ造と学歴は関係ありません。モラルの問題で、高学歴の官僚、政治家、学者の汚職は沢山あるでしょう。「一流の研究者」でないからねつ造を見破れなかったのです。 (2000/11/09(Thu) 10:06:37)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

Scientistのはしくれ > 私が恐れるのは、「一流の研究者=一流大学の卒業者」という偏見の拡大です。民間の研究者でも素晴らしいモラルをもち、素晴らしい業績を挙げられる方もおられます。高校生にそういう方がおられることも知っておいてほしいのです。 (2000/11/09(Thu) 18:50:52)[nttoska09116.ppp.infoweb.ne.jp]


[200] 民事裁判 投稿者:花關索 投稿日:2000/11/08(Wed) 21:45:14 [itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

 今朝のニュース関係のワイドで早速、「民事訴訟」という言葉が出てきました。巨額損失事件をおこした銀行や証券会社の重役は、何千万何億という、会社や株主にもたらした損害を自主的に拠出、または法的に強制的に要求されています。

 独立エージェント化前の国立大学はともあれ、資金を提供した自治体、地方公共団体には、私学の大学、例の研究所や藤村氏などに賠償を請求する資格がおありのはずです。

 まず確実なのは、これら諸団体が、関連組織、個人に提供した資金の返還請求。次に「村おこし」などの事業展開への「風評」(東海村と同じで存在の原因はうわさならぬ事実だから困るのですが)被害、名誉回復などへの賠償金。さらに、地域関連事業体も、余力のあるところなら、これに続く可能性もあるでしょう。

 で、先の破綻金融機関同様、こうした提訴を受けた東北旧石器研究所や大学などは、組織防衛のためにも、その運営システムの変更をも含め、内部での金銭的賠償を含め、責任者の追求をおこなわないとしめしがつかないでしょう。

 「時効」がどれだけからむのかは、法的な専門家でないのでわかりませんが、「被害者」がいっせいに提訴に踏み切れば、地方のNPO組織や小さな大学などが負担できる限界をはるかにこえるのは間違いないでしょう。

 畑は違うとはいえ、ことの直接の責任者ではなくとも、そうした行為を組織人としてみすごしたがゆえに、サラリーマン重役でありながら、巨額の補償の負担を法的に強いられた実例がすでにあるのです。

 藤村氏本人はもちろん、関係者、とりわけ、梶原先生や芹沢先生は、そのような可能性の存在に気が付いているのでしょうか?

 ちなみに、その番組に出演されていた弁護士の先生の結論は、

 刑事事件としての立件は、詐欺による利得の確保がされていないので無理。

 民事訴訟なら、とんでもない規模になるだろうとのことでした。

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花關索 > 東北旧石器研究所が「再生」するためには、外部から「運営」「学術的正当性維持」をまかせる人材をよんできて、体制を一新、元幹部を民事で、会に多大な損害をもたらしたその金の返却と損害賠償を請求する告訴するがよいでしょう。また、そうでなければ、地方自治体などが文句をもってゆく先もないし、村民町民市民の税金が無駄に使われたことの補填もできなくなります。 (2000/11/08(Wed) 21:49:39)[itbs2425.ppp.infoweb.ne.jp]

空しいことばかり > 村おこし云々に関して言うならば、学問を金儲けに使おうとした方々にも責任があるのではないでしょうか。損害賠償をする方がよっぽど恥ずかしいし、税金をそのような形で支出した地方公共団体の住民の方々も、お金の使い道についてもう一度真剣に考えるいい機会になったのでは? (2000/11/08(Wed) 23:08:45)[]

学生 > この場合は学問と言うよりも、発掘場所に古代人が住んでいた事実を村おこしに使ったでしょう。損害賠償を請求しても恥ずかしいことではありません。税金まで投入した公的事業の責任者が捏造ですからね。 (2000/11/08(Wed) 23:49:00)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

嘘はどうあがいても嘘 > なにを言っているのかよくわかりませんね。事実が学問難なんじゃないですか? (2000/11/09(Thu) 00:11:01)[]

学生 > 事実=学問ですか? 過去の事実を推論するのが考古学では? 考古学その物が過去の事実ではないでしょう。 (2000/11/09(Thu) 00:20:53)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

嘘はどうあがいても嘘 > だから、村おこしはその古代人が住んでいたという事実を利用してるんでしょう。本当の事実かは別にして。それは本来学問的事実であるべきことが、別の目的に使われたんじゃないんですか。 (2000/11/09(Thu) 00:27:33)[]


[201] 雑感 投稿者:浅野勝洋 投稿日:2000/11/08(Wed) 23:20:51 [kddnc1.asahi-net.or.jp]

それにしても袖原と中島山の合体が嘘だったら、やっぱり悲しいです。

「一つの嘘を隠すにはその何倍もうそが必要」なんてことをいいますが。。。

二つやったのならそれ以上もあり得るでしょう。とはいえ

人間というのは矛盾に満ちあふれるもので、完璧な正直者なぞいないだろうし

同様に完全無欠のうそつきもいないと思います。

一つでも本物が多く存在することを願います。

吐いた唾は飲めません、ひった屁ももどりません。

せめて、ご本人がすべて明らかにしてくれることを期待しています。

また、私はべつに藤村さんの信者ではありませんが

>「偽造者」パタンに照らして

というのは、いまのところちょっと言い過ぎのような気がします。

しかし、VTRで説明してる姿をみると、私にはウソついてる人間には

みえないんだけどなー。岡村さんの本はぱらぱら見たけど、やっぱり悲しくなりました。

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嘘はどうあがいても嘘 > 本人にそんなことを期待しても、今さらじゃないでしょうか。一回ついた嘘は、このような場合にはくつがえせません。それが学問の約束です。今回の事件にたずさわった人々は、そのような問題の持つ意味を、もう一回きちんと考えて欲しいと、心から思います。 (2000/11/08(Wed) 23:32:02)[]

浅野勝洋 > それでも期待したいのです (2000/11/08(Wed) 23:38:00)[kddnc1.asahi-net.or.jp]

嘘はどうあがいても嘘 > あなたは本当に良心的な方ですね。でも、毎日新聞の記者がどう思って今回の記事を報じたかとか、いろいろ考えてみた方がいいのではないでしょうかね。 (2000/11/08(Wed) 23:41:22)[]

大学生 > 藤村さんを知る人間として一言申し上げます。彼の旧石器にかける情熱は本物です。人の何十倍もの努力をしてきた人です。今回の藤村さんの行為は絶対に許されないことですが、いつから、どうして今回のようなことになってしまったのかは、冷静に考えていくべきところです。彼の30年にわたるたくさんの業績が全て否定されるべきではないと思います。 (2000/11/09(Thu) 07:24:25)[sendai-ppp-210-253-121-193.interq.or.jp]

難波 > そうあってほしいが、過去の「ねつ造者」はすべて情熱的で、外向的、仕事熱心という共通性をもっています。というよりもそういう人のねつ造が発覚しにくいというだけのことですが。 (2000/11/09(Thu) 10:03:01)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]


[202] 今は余り推測で発言する時期でない 投稿者:長井 茂春 投稿日:2000/11/08(Wed) 23:30:49 [ctk425ds72.tk1.mesh.ad.jp]

 「民事訴訟」とか、問題が拡大して来ておりますが、現時点では多くの真偽の程は判明していないのですから、推測でモノを言ったり批判するのは時期

尚早だと思います。 ましてや村おこしに利用していたり、金儲けのタネに

していた商店などにも問題が無いとは言えない。

 文化に金を出さないこの国で打算で金を出す心根も悲しい。 偽報告書は

一部公文書偽造に当たるかもしれないが、調査費は「お宝」発見の請負金でも

ないし成功報酬でもない。

 とは言いつつ・・・ 藤村が石器製作に秀でていたとは聞いていない。

石質や破壊/非破壊の厄介な問題はあるが、石器の使用痕分析を含め石器の

製作技術解析や表面の風化度合いを調べれば、現代の製作か否かは容易に判

断出来ることくらいは彼は知っていたはずである。

 鎌田俊昭理事長や梶原洋教授には道義的・学問的責任はあるが、捏造に加

担していたとは私にはとても思えないし、事実を隠蔽するとも思えない。

 第三者を中心に十分な検証を見守るのみである。

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嘘はどうあがいても嘘 > 本当に、捏造の件を全く知らなかったらそれでいいんですが、本当にそうなんでしょうかね。簡単にそういいきって良いのなら、このような問題が、考古学内部から摘発されてもよかったような気がしますが。学会の状況をもう少し説明して欲しいものです。 (2000/11/08(Wed) 23:35:57)[]

学生 > 村おこしに利用した商店主に、藤村氏の捏造責任はありますか? 第3者に経済的喪失を与えれば民事訴訟もおかしいことではありませんよ。 (2000/11/08(Wed) 23:52:15)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

長井 茂春 > 私は学会の状況を説明するだけの知識は持ち合わせておりませんし、その立場でも無いので断定的な事は何も言えません。 しかし鎌田氏は日本考古学協会の年報担当委員ですし、梶原氏その他が埋蔵文化財保護対策委員会委員をやっております。過去に年報には文部省の科研費も受けていますし、協会の法人化へ向けた運動も行っている最中なので、皆相当の危機感を持っていることだけは確かです。 確かに学会の将来を試す試金石になることは間違いは無いと思います。 (2000/11/09(Thu) 00:04:03)[ctk425ds72.tk1.mesh.ad.jp]

たま > 村おこしって 悪いことなんですか? それは問題のすり替えです (2000/11/09(Thu) 00:08:24)[203.141.139.78.user.ad.il24.net]

学生 > いうまでもなく、埋蔵文化財は国民共有の財産です。したがって、「研究者」が埋蔵文化財を「独占使用」することは、国民の知る権利を侵害することになります。また、発掘調査に携わる者にはあらゆる機会をとらえて、広く国民の皆様に埋蔵文化財の情報を公開する責務があります。トップから引用致しました。国民全員の財産だったんですね〜 (2000/11/09(Thu) 00:14:44)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

長井 茂春 > 学成さんへ<藤村の捏造行為の結果としての被害の範囲やその金額はいくらくらいになるのでしょうか? そして民法の何条に抵触するのでしょうか? それがはっきりするまで、我々が安易に「賠償」の件を論ずるのは差し控えるべきだと思います。マッチポンプ的性格のマスコミに乗る愚だけは避けたいです。 (2000/11/09(Thu) 00:15:34)[ctk425ds72.tk1.mesh.ad.jp]

嘘はどうあがいても嘘 > こういうときに金の問題が出てくること。それ自身が大きな問題だと思って欲しいですね、学生さん。 (2000/11/09(Thu) 00:21:43)[]

学生 > もう警察が動いて刑事事件ですよ。 (2000/11/09(Thu) 00:22:59)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

学生 > 長井 茂春さん、嘘さん、当事者でない私達に損害額はわかりませんよ。それに討論は、反論を封殺することが目的ではありませんよ。 (2000/11/09(Thu) 00:26:32)[omiya-ppp-210-253-104-192.interq.or.jp]

嘘はどうあがいても嘘 > その通りです。良いことを言いますね。それがなかったから、今回の問題も大きな問題になったんですよね。封殺ではなく、さらに議論を広げて欲しいものです。 (2000/11/09(Thu) 00:30:15)[]

花關索 > 長井様 以前の発言でも述べているように、民事訴訟が可能というのは、TVメディアにおける弁護士さんの発言です。また、わたしは、国・自治体・公共団体からの直接の出費の返還要求と風評被害などの賠償請求とは、段階が違うと思っています。確かに、原人がらみで色気を出しての商売における被害には、同情ばかりもできない面がありますが、協会や藤村氏に提供した公的な資金は、いかなる面から考えても返還されるべきです。これは、「賠償」とはまったくレヴェルの異なる問題です。となれば、国が協会に科研費を払っているなら、これまた、国会などでも当然、問題になるでしょう。 (2000/11/09(Thu) 15:11:12)[itbs2209.ppp.infoweb.ne.jp]

長井 茂春 > 花關索 さんのおっしゃるとうりです。日本考古学協会への科学研究費補助金「研究成果公開促進費」は昨年まで何年にも亘って支出され、『年報』の直接出版費の一部に利用されてきました。問題とされる記述はその中の極限られた部分です。 その他、文献データベース作成費用に (2000/11/10(Fri) 22:15:38)[ctk421ds24.tk1.mesh.ad.jp]

長井 茂春 > も科研費が使われていたと思います。 (2000/11/10(Fri) 22:17:00)[ctk421ds24.tk1.mesh.ad.jp]


[203] ところで 投稿者:嘘はどうあがいても嘘 投稿日:2000/11/09(Thu) 00:33:49 []

今回の問題は、実際にやった某氏だけが問題になってますが、本当に彼だけの問題なんでしょうか。福祉大のS教授はなぜ今まで発言しなかったのか、そのあたりの意見も聞きたいですね。


[204] Untitled 投稿者:難波 投稿日:2000/11/09(Thu) 10:15:26 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

大学生 > 石材も違う石核と小型剥片が含まれていることが「石器を自作した」ことにつながるのでしょうか。考古学の知識はほとんどないように感じられますが、ワイドショー的な視点でいい加減な発言をするのは控えるべきです。

 貴方は考古学の専攻ですか?仮に日本に原人がいたとして人口はどれくらい?人口の半分が石器を年間5個使うとして、50万年間に何個使う?その1/50が宮城県にあると仮定して、発掘で何個が見つかると思う?

 今までに発掘された石器は「自然的なものとしては異常に多く、誰かが外から持ち込んだもの」という結論になるはずです。

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ひだびど > 仮に「藤村工房」から同一石材の石核なり小型剥片が押収されれば訓練を積んだ考古学者なら「母岩識別」で特定できます。もしかしたら「接合」するかも?藤村氏もそんなことは当然しっているから、すでに「証拠隠滅」してるかな・・・。 (2000/11/09(Thu) 11:57:16)[sckca-0215p115.ppp.odn.ad.jp]


[205] Untitled 投稿者:難波 投稿日:2000/11/09(Thu) 10:35:16 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

ash > たしか藤村氏の発見には火の痕跡がともなわないことが疑問のひとつとして出されていたはずですが?それから、現代人の加工したものなら、風化を伴わないのですぐにわかるそうです。また石器の製作技法が藤村氏の発見に対する疑惑の根拠のひとつでした。

 北海道下美蔓遺跡では火入れした槍先を発見しているのでは?ここは藤村がねつ造を認めていない遺跡です。すぐに鑑定すべきでしょう。

 ねつ造者は素人でないから、酸や泥土を用いて「年代物」に加工するはずです。

 石器の製造技法が「押圧剥離法」に限られていて、この方法で作られた旧石器は世界中で「東日本にしかない」。つまりそれは「藤村工房」の作品だということでしょう。

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ash > あのさ、これまで指摘されているのは縄文の石器が出土しているということなんですよ。別にわざわざつくらなくても採集品を使えばよいだけのことです。現にそう白状しているでしょう?憶測でもの言うの、いいかげんやめてくれません? (2000/11/09(Thu) 23:24:24)[tkscc-02p38.ppp.odn.ad.jp]


[206] Untitled 投稿者:難波 投稿日:2000/11/09(Thu) 10:45:48 [konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

早傘 > 83年 中峯C(宮城県)30万年前 初の「原人」の石器  84年 馬場壇A(宮城県)20万年前 石器に"ナウマン象"の脂肪が付着  84年 多摩ニュータウン471B(東京都)5万年前 関東で初の中期旧石器

 脂肪酸分析で動物脂肪か人間の脂肪かはある程度わかるが、「ナウマン象」なんて言えませんよ。これもうすこし詳しく教えてもらえませんか。

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在京学生 > 北海道広尾郡忠類村出土のナウマン象の残留脂肪酸との比較によるものです。 (2000/11/09(Thu) 13:38:59)[wise85.mn.waseda.ac.jp]

難波 > 石器とナウマン象の脂肪酸分析の件、具体的に教えていただけませんか。

あまりにも出来過ぎていて、誰かが石器にあらかじめナウマン象の脂肪をなすりつけて、現場に埋めた可能性もあると思いますので。 (2000/11/09(Thu) 15:05:02)[konanba.ias.hiroshima-u.ac.jp]

早傘 > 「ナウマン象」という判定は無理です。その理由は「考古学ジャーナル」で95年に脂肪酸分析の特集号が出ているからそれに掲載された論文を読み比べると良いでしょう。 (2000/11/10(Fri) 00:40:29)[b142117.ppp.asahi-net.or.jp]


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