005 紅茶の種類
紅茶はその葉の位置によって名前が異なります。一番中心にあって先端に伸びた葉からフラワリーオレンジペコー(FOP)、オレンジペコー(OP)
、ペコー(P)、ペコスーション(PS)、スーション(S)という呼び名があります。よくこのオレンジペコーがオレンジという名がついていることから誤解をうることがありますが、オレンジフレーバーの紅茶というわけではありません。なおペコーというのは仏像などの額に良くついている白毫(びゃくごう)から来た名前です。
一方紅茶の等級というものがあって、これはお茶の品質等級とは直接関係なく、その状態を指しています。ティッピー(T)、ゴールデン(G)、ブロークン(B)、ファニングス、(F)、ダスト(D)の5種類があります。
それぞれどんなものか見てみましょう。
FOP:てっぺんの芯芽(ティップ)で、高級茶に多く含まれています。
OP:細長くねじった茶葉を言います。
P:ねじったものはOPよりは短め。ブロークンなど砕いたお茶によく使う。
PS:これをメインで使うことは少なく、ティーバックなど砕いたお茶に使う。
S:中国のお茶には良く使うもので紅茶としては少ない。
T:ティップがたくさん入っているもの。
G:金色の産毛がついたティップ。
B:細かく砕いたもの。
F:Bよりさらに細かく砕いたもの。
D:ティーバックなどで使われるさらに細かく砕いたもの。
紅茶のパッケージに入っている英文の表示がこれらを意味しています。今度解読してみませんか。
ただ最近はこれらを元に紅茶を篩にかけて分けることだけで等級を示すケースが多く、その場合には、OP、BOP、BPS、BOPF、Dと分かれて、OPは7〜10ミリの茶葉というだけの意味しか持たないことがあるようです。オレンジペコー、
ブロークンオレンジペコー、ブロークンペコースーション、ブロークンオレンジペコーファニングス、ダストとなります。