今月のお薦め本         

07月は、
 

 いとうみく
  「蒼天のほし」



 夜間保育園を舞台にした連作。
 頼れる人のいない母子たち、彼らを支援しようとする<すずめ夜間保育園>園長の思いに、胸熱くなります。 ※斗羽風汰の存在が楽しい。

 




 
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 木内 昇
  「奇のくに風土記」



 紀州藩に実在した本草学者=畔田翠山を主人公にした連作風ストーリー。草木を愛する主人公の前には天狗や草木の精等が現れる、というおとぎ話的な展開が何とも心地良いのです。
 




 
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 小池水音
  「あのころの僕は」



 5歳で母親を失った男の子=天、周囲の大人たちは天に愛情や気遣いを注ぎますが、同じ園児であるさりかちゃんと共に、5歳の視点から描かれる世界が新鮮です。
 ※刊行は 昨年9月ですが、お薦め。

 




 
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−過去1年分一覧−

【2025年】

 06月
  上村裕香    救われてんじゃねえよ 

 05月
  佐藤正午    熟柿
  松家仁之    天使も踏むを畏れるところ(上下) 

 04月
  中脇初枝    天までのぼれ 
  岩井圭也    汽水域 
  須藤アンナ   グッバイ・ナタリー・クローバー 

 03月
  彩坂美月    そして少女は、孤島に消える 
  雨井湖音    僕たちの青春はちょっとだけ特別 

 02月
  木内 昇    雪夢往来 
 
 01月
  町田そのこ   ドヴォルザークに染まるころ 
  白尾 遥    隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい


【2024年】

 12月
  砂村かいり   マリアージュ・ブラン 
  今村翔吾    五葉のまつり 
  長谷川まりる  杉森くんを殺すには 

 11月
  中江有里    愛するということは 
  菰野江名    さいわい住むと人のいう 

 10月
  伊吹有喜    常夏荘物語 
  松崎有理    山手線が転生して加速器になりました 

 09月
  町田そのこ   わたしの知る花 
  李 琴峰    言霊の幸う国で 

 08月
  中田永一    彼女が生きてる世界線 
  木内 昇    惣十郎浮世始末 
  里見 蘭    人質の法廷 

 07月
  阿部暁子    カフネ 

                   

          

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