![]() |
葱を根を断細く切て、水にて洗ひ、上ケ其水気の乾さるうちに鍋に入、煮る時は葱より水出る也。その中へ栗子,皮牛蒡、椎茸、麩なとの類切。扨何にてもあふら濃からぬ魚類を、常のことく洗ひ、三枚におろし、肉計りを焼、ほね皮を去り、揉細にし、右の加料とともに葱と煮置。前の染めしの部の山梔子飯に調和し、達失汁にて食す。 |
![]() |
伊万里赤絵蓋茶碗 |
![]() |
|
一、くちなし飯を炊く(米で2カップ分) くちなしは、殻を割り、実をほぐし、水に漬け、10〜15分後に漉す (米の150%重量)。米は洗ってザルに上げ、水を切り、 先のくちなし水に、最低30分は浸けて、炊く。
二、具を用意する
三、鍋に、ねぎを入れて、しんなりするまで炒りつけ、残りの具も入れ
四、かけ汁を作る。
五、一、の炊き上がったばかりのくちなし飯に、三、の具を混ぜ合わせ |
![]() |
【留意点】
*少量の飯を炊く場合は、沸騰するまではやや弱めにする。
【試作余話】
ねぎは、青いところもよいと思います。
【参考】
山梔子めしは、『料理珍味集』宝暦十四年(1764)の「瀬戸食」にも見られる。この他根葱飯『料理早指南』享和元年(1801)は、色付け飯でなく葱の白いところを細かく切り混ぜている。 |
江戸料理(10品)
★1
★2
★12
★19
★21
★28
★36
★46
★60
★66
★85
★100
お品書き
■ HOME ■