2003年
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<先月の本>

先月読んだ本は20冊。おー本ばかり読んでた頃に戻りつつありますね。時間はなくても、先月読んだ本は薄いものあり、そして何より面白かった!さすが読書の秋。各社粒ぞろいを揃えてきてます。

まずは森谷明子『千年の黙』。古代が好きな方、源氏物語が好きな方には超おすすめです。源氏物語、久々に読みたくなりました(現代語訳だけど)。有名作家の作品も続々。宮部みゆき『誰か』は、冒険でもなく、ミステリでさえないようなジャンルの小説ですが、それでもここまで読ませるところがさすが名手。そして今年も大量出版を果たしている(それでも本人は半分しか出せなかったと言ってるそうですが)横山秀夫『影踏み』。人間いや職人を描かせたら一級品なんじゃないかと思う作家さんですね。意外と女性を一人の人間として描く作品は多いように思うのですが、こうして男性作家が男性に焦点を当てて描く作品は意外と少ないのではないかと。いや、そうでもないかな。そして忘れちゃならない、今年大躍進の伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』。『重力ピエロ』と甲乙付けがたいです。やりたいことが全く違うので、そういう意味では好き嫌いのレベルになってしまうかと思いますが、こちらもおすすめ。さらに戦争に翻弄される人間にこのところご執心の古処誠二『接近』。これこそ絶対ミステリではありませんが、こんなとき人はどう動くのか、という話、結構好きです。

注目の新人・藤谷治さんからはメールをいただきました。『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』の感想に書いたNMLの話は、実際に体験談を元に書かれているということで。時代はどんどん変わっていて、今はネット注文などもあるのですが、もしかすると今も現地へ行ったほうが早いのかもしれません。次作も準備中ということで、こちらも楽しみ。

いよいよ2003年も最後の月になりました。目標の150冊まで、怒濤の追い込みのお陰であと12冊。1週間3冊ならいけそうな予感。ちょっと早めに達成して、ラスト1週間は今年のお気に入りの再読に当てたいと思ってます。

<先月の私>

先月はもう職場の次に競馬場にいたんじゃないかというくらい競馬場にいました(笑)。東京競馬場ならまかせて。一方で妹の結婚式があったり、紅葉の時期でもあったりと、カメラ君大活躍。なのにお天気はいまいちでしたよねー。競馬場でもピーカンだったのは天皇賞のときだけだったかも。妹の結婚式も雨だったし。せっかく広角レンズ用のPLフィルター買ったのにな〜。あまり使う機会がありません。それ以外も週末になると天気はいまいち。それなのに気温は下がらず、紅葉もいまいち。それに「今日の天気予報」さえ1日に二転三転。週間予報に至っては、当たるも八卦当たらぬも八卦状態。平日天気が良いと、ちょっと恨み節。

気づくと「あといくつ寝るとお正月」の時期。いつも12月はあっという間という印象があるので、「あーあれもこれもやってないよー」ってことが無いように、計画的に過ごしたいものです。

<先月の映画>

・待望の結末?『マトリックス・レボリューションズ
・超低予算!電話ボックスから出られない?!『フォーン・ブース