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2021年9月13日、東京・調布で見られた大気光象 halo displays above Choufu, Tokyo, in 2021/9/13

幻日環、120度幻日、上端接弧、幻日内暈 幻日環、120度幻日、上端接弧、幻日内暈
写真1: 2021/9/13, 9:55ころ 解説図
太陽アーク(ヘリックアーク)、上部ローウィッツアーク、パリーアーク、上端接弧、内暈、幻日、環天頂アーク 太陽アーク(ヘリックアーク)、上部ローウィッツアーク、パリーアーク、上端接弧、内暈、幻日、環天頂アーク
写真3: 太陽アーク (Helic Arc) 解説図

上部ローウィッツアーク、パリーアーク、上端接弧、幻日、内暈、環天頂アーク 上部ローウィッツアーク、パリーアーク、上端接弧、幻日、内暈、環天頂アーク
写真2: 2021/9/13, 15:30ころ 解説図

2021年9月13日、この日、東京は朝6:30ころから 幻日内暈環天頂アーク などの見える大気光象日和でした (tweet)。

9:45ころには内暈、幻日、上端接弧 (太陽高度的には 外接ハロ といったほうが適切かも) に加え 幻日環が見え始め、 ときおり 120度幻日 らしきものも現れました (tweet)。 写真1 は 9:50ころの様子です。 その後、幻日環などは見えなくなりましたが下層の雲に見え隠れしつつ内暈は出ていて、 12:20ころには光環彩雲 と一緒に内暈が見えていたりもしました (tweet)。

15:00を過ぎた頃からまた環天頂アークが見え始め、15:20には 上端接弧やパリーアークが見え始めました。 そして、他の人のツイートを見て写真で気がついたのですが、このとき、 内暈のところからパリーアークをかすめるように 上部ローウィッツアーク も現れていました (写真2)。 そして、後で写真を見返していたところ、何枚かの写真にはさらに 太陽アーク (ヘリックアーク, helic arc, heliac arc) らしき現象も写っていたのです!

HaloSim によるシミュレーション
図: HaloSim による
シミュレーション

太陽アークは、太陽のところで交差するループ状の曲線を描くアークです (太陽高度が高くなるとループ部分が小さくなり、60度を越えるとループが太陽から外れる感じでアークが太陽を離れます)。 HaloSim で確認してみたところ、位置・形状的にも太陽アークであっています。 上部ローウィッツアークもかなり珍しいですが、 太陽アークは日本での観測例をほとんど聞いたことがないように思う(*)ので、ものすごく驚きです。 今のところ他の方々が Twitter に上げられている写真では太陽アークが写っているのは1件のみなので、 場所とタイミングがすさまじく限られていたのかもしれません。

(*) 過去の日本での太陽アークの観測例が 3例 6件みつかりました


Phenomena List in Halo Displays in 2021/9/13, Chofu, Tokyo, Japan: 22-degree Halo, Parhelia, Upper Tangent Arc (Circumscribed Halo), Parry Arc, Circumzenithal Arc, Supralateral Arc, Parhelic Circle, Paranthelia, Upper Lowitz Arc, Helic Arc


関連項目

ローウィッツアーク 幻日環 120度幻日 パリーアーク
上端接弧
(上部タンジェントアーク)
環天頂アーク 幻日 内暈

Contact: aya@star.email.ne.jp.cut_off_here