日刊スポーツ 7月14日発売

福島テレビ杯・堀内泰夫「勝敗の鍵」
降級ガーディアン地力上位
福島開幕週のメーンは準オープン馬による福島テレビ杯(芝1800メートル)。57キロのトップハンディでも、オープンから降級のシルクガーディアン(牡5、矢野進)が人気の中心になりそうだ。「勝負根性に欠けるので当てにできない」と矢野進師(62)は慎重ながら、得意のコースで一発の可能性は十分だ。

 ──前走のパラダイスSは直線の伸び脚に見どころがありました
矢野進師 マイナス12キロと体が絞れていたので内心は勝ち負けを期待していたのに5着が精いっぱい。勝負が決まってからチョロッと伸びただけで、決して威張れた内容ではないよ。
 ──今週の追い切りは絶好の動きでした
矢野進師 けいこだけを見たら確かにホレボレする動きだね。重めが解消して状態は上向いており、1年前にラジオたんぱ賞を勝った時と同じ出来にある。これ以上は望めないほどのいい仕上がりだよ。
 ──今開催から降級して相手も楽になります
矢野進師 重賞を勝っているのはうちのだけだし、本当ならこんなところで負けられない馬なんだ。でもレースに行くと、からきし弱い馬だから大きなことは言えないな。
 ──どのあたりに問題があるのでしょう
矢野進師 今までに手綱を取ったジョッキーによると、レース中に何度もため息をつきながら走っているらしい。勝負どころに差しかかってもハミを遊ばせて真剣に走らない。いつの間にか馬自身が楽をすることを覚えてしまったんだね。1年以上も勝てないでいるのは、すべて闘志不足によるものだと思う。
 ──得意の福島コースに替わって巻き返しが期待されます
矢野進師 試行錯誤でいろいろな距離を使ってみたが、結果は1800メートル戦がベストのようだ。もちろん平たんの福島も合うよ。好条件がそろっただけに、あっさり勝っても不思議はないし、それだけの力も持っている。何とか気分が乗ってくれればいいが……。以前のガッツが戻ってくれることを期待する。

〈結論〉脂肪がつきやすい体質のために、発汗が良くなる春から夏にかけて調子を上げるタイプ。前走あたりから目に見えて状態は上向いており、今がピークといえる出来にある。地力上位は間違いないだけに、先行集団に離されずに追走できれば久々のVも夢ではないだろう。


東京スポーツ(2000/7/12発売)
好時計出しても陣営の信頼感イマイチSガーディアン不安
シルクガーディアン
攻め馬快走は珍しくもない馬だが、けさ(12日)の最終追い切りもウッド6ハロン77.2秒の好時計を叩きだして見せた。
1週目のスタンド前流しから隙あれば鞍上をもっていこうとする抜群の気合乗り。向正面から手綱が徐々に緩められ14.8→13.5→12.8秒とハロンラップは加速する
直線に入ると鞍上の高橋助手がステッキが3発、4発…。見た目にしまいの脚色は鈍って見えるのだが、刻まれた時計は文句なしに速い(上がり3ハロン36.1−12.2秒)。上々の最終リハーサルだった。
もっとも管理する矢野進調教師はの第一声は「人気になるんだろうけどな。アテにはできんぞ」と1番人気濃厚のムードにクギを差す。
「攻め馬はいつも動くんだけど実戦にいって根性なしだから」「馬込みに入ると走る気をなくすので前2戦は追い込む競馬をさせているが小回りの福島ではそんな競馬では勝てないだろうしな…」と弱気が続く。
仮にもステークスウィナー(GVラジオたんぱ賞制覇)。
条件クラスに下がれば能力は違うはずだが…。長く続いた低迷期間が陣営の信頼を揺るがしている。

シルクに新潟大賞典のトラウマおまけに斤量57キロにも不満あり
<福島テレビ杯>
さてスランプといえば、日曜メーン・福島テレビ杯のシルクガーディアン。前走のパラダイスSで復活を感じさせる切れ味(上がり34秒9)で5着。鞍上の大西に注目しても2週前のラジオたんぱ賞でダービー・サニーブライアン以来4年ぶりの重賞勝利。そのうえ、夏のクラス編成でOPから準OPへの降級戦と舞台は復活へと動いているのだが…。
「重い、重い、重いってば。ハンデ57キロはこっちが思っていたより2キロは重かったよ。前走でいい脚は見せているけどこれでは厳しいよ」と矢野進調教師はうつろな表情。
さらに前走で見せた復活の脚にさえ、首を傾げたのが鞍上の大西。
「じっくりためていけばあれくらいはどの馬でも伸びるって。それよりオレが不満なのは3走前の新潟大賞典(10着)なんだ。同じ福島でやったんだけど3コーナーから早めに動いて絶好の手ごたえ。ガツンってしびれるような感じでいってるのに直線ではダラダラ。今回もあのときと同じ福島じゃ、早めに動いていくしかないでしょ。でも3走前があの結果。う〜ん」

東京スポーツ(2000/7/11発売)
シルクガーディアン復調気配
"東エリア"では今週から福島競馬場がスタートする。日曜メーンは上下差6キロのハンデ戦、準オープン・福島テレビ杯が行われる。
オープンから降級するシルクガーディアンがトップハンデの57kg。高橋助手は「56kg止まりかなと思っていたけど、このメンバーなら押し上げられるのも仕方ないね。ここ2戦のしまいの脚は復調気配を感じさせるし、暑いこの時期なら太め残りの心配もないから...」と久々の勝利を意識して力が入っていた。

日刊スポーツ(2000/7/11発売)
ガーディアン中心
福島テレビ杯 夏の福島開催の開幕を飾るのは、準オープンの福島テレビ杯(芝1800メートル=16日)。ハンディ戦で難解な一戦だが、中心となるのはオープンから降級してくるシルクガーディアン(牡5、矢野進)だ。久々に500キロを割った前走のパラダイスSは、5着に敗れたとはいえ、この馬本来の末脚を披露。確実に調子を上げてきた。福島は昨夏、G3のラジオたんぱ賞を制した得意の舞台だ。勝って完全復活を宣言する。

週刊競馬ブック(2000/7/10発売)
復調したシルクガーディアンの季節
絞れないで苦労していたシルクガーディアンが前走ついに500キロを切った。と思ったら離れた殿りから大外を直線だけで追い込み、上がり34秒台の脚。まちがいなく復調している。夏に向かって調子を上げる馬だ。そして福島1800メートルはラジオたんぱ賞でアドマイヤカイザーを負かしたコース。条件クラスに降級する当地の重賞勝ち馬が勢いを取り戻してきたのだから有力。

東京スポーツ(1999/11/18発売)
確勝 シルクガーディアン荒れ馬場歓迎
◆シルクガーディアン
今週の福島は日曜(21日)にGV福島記念が組まれている。関西馬の大挙参戦、荒れ馬場、ハンデ戦…と波乱ムードいっぱいだが、それでも関東馬シルクガーディアンが一歩リードしている。
「これまで経験したことのないハイペース(レコード決着)だったし、初めての古馬との対戦がGTではさすがにきつかった」と果敢に挑戦した前走・天皇賞(12着)を振り返る高橋助手。それでも自身の持ち時計を2秒1詰めた点を評価し「今後へ向けていい経験になった」と内容には満足の口ぶりだ。
今回は華やかな舞台から一転、ローカル出陣。当然、内容より結果を求めての行動だ。「一瞬の切れに欠けるパワー型だけに、ボコボコに荒れた馬場は大歓迎。ハンデも重賞勝ちしたラジオたんぱ賞と同じ54キロで止まってくれたし、相性のいい福島から2つめの勲章を持ち帰ってほしい」と勝ち負けを強く意識している。
この強気を裏付けるように状態面は至って順調。17日の追い切りはWコース5ハロン63.3秒(一杯)を軽々マークして、陣営が抱く期待に拍車をかけた。
「もともとけい古駆けするクチだからこのくらいの時計は当然だけど、未勝利を勝つのに6戦を要したように叩き良化タイプ。その意味で上積みはあると思うし、メンバーも前走とはだいぶ違うから」と手綱を取った高橋助手。GTでモマれた経験が裏開催で花開きそうだ。

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週刊競馬ブック(1999/8/30発売)
美浦発 秋を待つスターホース
◇距離適正みたい復帰戦◇
シルクガーディアン(牡4、矢野進)春はラジオたんぱ賞を鮮やかな追い込みで制し、初重賞をモノにしている。夏場は放牧には出さず美浦の自厩で休養調整してきている。高橋助手は「トライアルのセントライト記念からの復帰になりますが、ここで距離の適正がある程度わかると思うんです。ですからここで結果が出せれば菊花賞へということになるけど、その辺はやってみないと何とも言えませんね」。菊花賞で向かうかどうかは復帰戦のセントライト記念にかかっている。結果が出なければ中距離の重賞へ向かうことになる。

ラジオたんぱ賞関連記事

週刊競馬ブック(1999/6/21発売)
観戦記
松本 憲二
さて、さくらんぼSはタイキプレジデントが勝った。一番流れに乗れての快勝だったが、2着に敗れたシルクガーディアンが惜しかった。1角で寄られてスムーズさを欠き、やむなく道中は内。4角でウインラルスを弾き飛ばすように捌き、ゴール前だけ外へ出して差を詰めてきた。まあ休み明けだったし、56キロ対53キロということもあったし、一応、力は出したと思うのだが。

東京スポーツ(1999/6/15発売)
確定ハンデ さくらんぼS
シルクガーディアン・横田助手
皐月賞後、休まず乗り込んできたので具合はいい。56キロは別に心配する必要はない。


皐月賞関連記事

スプリングステークス関連記事


東京スポーツ(1999/2/24発売)
美浦トレセンヒットコメント
坂路調教で力ついた
☆きんせんか賞(4歳500万下、芝1200メートル)=シルクガーディアン「坂路調教を取り入れてから腰からトモに力がついてきた。勝ち切れなかった馬が前走は楽勝できたのもその効果かな。もともと攻め馬だけならオープン級の時計を出していた馬、昇級しても差はないはずだよ。」(矢野進厩舎・横田助手)


週刊競馬ブック(1999/2/8発売)
次回の狙い馬
シルクガーディアン【東京4日目2R4歳未勝利1着】
中山では小回りの分早目早目の追走で延び切れなかったが、コースが替わり一変した走りを見せた。勝負処で少し前がカベになり抑えざるを得なかったが、直線で追い出されての反応は同じ馬ではないのじゃと思える程の伸び。勝ち時計は平凡だが最後の1ハロンが12秒3は早い。5馬身の差がついて当然だ。初勝利までに6戦を要したが、次走1マイルまでなら狙える。攻めは動くし馬体から力負けすることはない。


デイリースポーツ(1999/2/7発売)
次回カルテ
シルクガーディアン(2R・サラ四歳未勝利=1着)
母は5勝を挙げたカチタガール。これまで5戦2着3回と、先行しながら詰めの甘さに泣いてきた。今回は好位の内で我慢させる作戦。直線で馬群を割ると、1Fで5馬身ちぎってみせた。506キロの馬体は良化の余地たっぷり、500万でもすぐに通用だ。


競馬塾 11月号(1998/10/8発売)
どっと出てくる大物3歳馬東西29頭
関東
また、4回中山開催予定の素質馬として注目を集めていたシルクガーディアン(牡=父ヘクタープロテクター、母カチタガール)は1週前追い(Wコース5F=64秒台)後にソエが出て出走を直前回避。今後は脚元と相談しながらの調整になるが、順調に回復すれば4回東京開催で初陣を飾れるだろう。


競馬塾 10月号(1998/9/8発売)
この秋デビューの絶対大物宣言3歳馬スクープ一丁上がり!
美浦
カチタガールの2番仔
シルクガーディアンは
名門矢野進厩舎巻き返しの切り札!

シルクガーディアン(牡=父ヘクタープロテクター、母カチタガール)名門矢野進から早くも「厩舎の看板馬に」との声が上がっている逸材。現役時5勝を上げた母は初子から春の東京戦を連勝し秋の飛躍が期待されているシルクアクター(牡=父メジロマックイーン)という孝行息子を輩出したが、この2番仔の将来も極めて明るい。
「背中に柔らか味があるしバネも抜群。幅のある馬(480キロ前後)だから鍛えていけばまだまだ伸びそうだね」と調教担当の高橋助手は高い評価を与えている。当初は新潟開催で初陣を飾る話も出ていたが「夏のローカル戦で下ろすのにはもったいない」(矢野進調教師)と中央開催の開幕まで待機。デビュー戦からモノの違いを見せてくれるはずだ。


週刊競馬ブック(1998/9/7発売)
4回中山 デビューを待つ!! ★有力新馬紹介
父 ヘクタープロテクター 牡、栗
母 カチタガール    (矢野進)
ソエとゲート練習に手間取り、今開催のデビューとなった。首さしが美しく、全身を使って伸び伸びと走る、と評判に上がっている。
体は480kg台だが、「すごくバランスのいい馬で、柔らかみがあるんだ」と師も絶賛している。2日にウッドで64秒5を併せ馬で追い切ったが、大飛びながら実に力強い走りを見せていた。ゲートの方も今は大丈夫だし、二の脚が速いから、レースが楽しみ、といった雰囲気。2日目のダート1200mを蛯名騎手で予定している。


中央競馬中継(1998/8/8放送)
3回新潟開催デビューの注目の3歳馬の8頭のうちの1頭として紹介されました。


東京スポーツ(1998/8/5発売)
今朝の調教ハイライト 次開催デビュー
新潟開催は次週から折り返しに突入。3歳馬もデビューに向けて各陣営ともそれぞれ調整を進めているがけさ(5日)の美浦トレセンではその次開催組で評価が上がっているシルクガーディアン(牡・矢野進)が追い切られた。
父ヘクタープロテクター、母カチタガールという良血馬。ウッドコースでキックオフリターン(牝3・小桧山)と併せたが、外のパートナーが一杯の手ごたえになるのをシリ目に終始、馬なりで余力十分の13.3秒のフィニッシュを決めた(全体時計 5F 66.6秒)。
先週、先々週と2週続けてゲート練習を消化し、2週前には11.8 -> 11.3 -> 12.6秒と抜群のダッシュ力も披露。「右前の向こうズネを少し気にしていたがこの動きなら大丈夫。いいスピードがあるから初戦から楽しみだよ」(矢野進調教師)と陣営の期待は大きい。


東京スポーツ(1998/4/29発売)
期待の3歳馬
ペーパー向きということで育成スタッフにあげてもらった1頭がカチタガールの96。すでに馬体は490キロまで成長。『キャンターの姿にも迫力がある。非常に力強い動きをする馬で1600〜2000メートルあたりで力を出せそう』とかなりの高評価だった。父ヘクタープロテクターだけに3歳重賞での活躍が大いに期待される。


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