週刊競馬ブック 6月28日発売

シルクガーディアンは稍重発表でも初日の馬場だから時計が速くなった。こちらは久々。しかも最内枠のためスタート直後に挟まれて後手。道中も苦しい位置どりだった。前走時の追い切り62-47-35秒台は簡単に出ない時計。良化を告げる。

週刊ギャロップ 6月28日発売

さくらんぼSで追い込み届かず...中1週で今度こそ
負けてなお強し
よもやの敗北だったと言っていい。皐月賞7着の後、距離を考えてダービーを自重したばかりか、NHKマイルCさえ回避して必勝を期した、シルクガーディアンのさくらんぼS。直線で差を詰めはしたのの、タイキプレジデントを捕らえきれず2着に終わってしまった。
「福島コースでああいう競馬をしてはキツイですよ。まあ、中1週になりますが、乗ってみた感じでは馬も大丈夫そうですしね。前走は1700メートルの内枠でああいう結果になってしまいましたが、あれなら1800メートルくらいの方がいいということも分かりました」
敗戦のショックは過去のものとして、前向きに捕らえようとするのは、矢野進調教師。しかし、中1週のローテーションも、予定どおりのもので、決して雪辱に向けて躍起になったものではない。揉まれ込み、道中行く先々で前が壁になりながら諦めずに追い込んだ内容は、さすがにクラシック路線を歩んだだけのものはあると感じさせるものだ。
「負けてなお強し?そうそう。今度は強い馬も出てくるだろうから、秋を占う意味でのいい力試しにもなるしね」
プラス思考で挑むGIII戦。敗北を乗り越え、それを糧にしてこそ未来も開けてくる。秋に向けての試金石となるこのラジオたんぱ賞。本賞金800万円のシルクガーディアンだが、ただの2勝馬と侮るわけにはいかない。

1週前ドキュメント
美浦・・・6月23日(水)
福島1週目のさくらんぼS2着のシルクガーディアンが出走の意志表示。矢野進調教師は「ちょっと下手に乗ったな。東京コースじゃないんだから、あの位置じゃ届かないよ」と前走を振り返る。関東リーディングトップを突っ走る蛯名正義に手厳しいのも、師匠だからか。ラジオたんぱ賞は柴田善臣で挑む。

高橋績の全力疾走
"格下"の実力者シルクガーディアン抜擢
本命にはシルクガーディアンを抜擢。いまだ900万下条件でここでは格下の存在。それに2勝とも1200メートルで、距離の実績もないのは承知している。しかし、ここ3戦をみると、簡単に見過ごしてしまうことのできない好内容の競馬をしている。まずフジテレビ賞スプリングSでは、1コーナーで挟まれる大きな不利を被りながら3着。続く皐月賞は7着でも、初距離を走って着差3馬身強ならそうそう力の差はない。そして前走さくらんぼSはとても届きそうにない位置から差してきての2着。明らかに取りこぼしだった。ベストの距離は1マイルだろうが、小回りの福島の1800メートルならマイナスポイントはないに等しい。本領を発揮できれば、オープンでも好勝負に持ち込めるとみている。

厩舎の話
◇シルクガーディアン・高橋調教助手
「さくらんぼS後も中間は順調ですね。フジTV賞スプリングSに続き前走も1コーナーで不利がありましいたからね。なんかツキがないですね。まだ条件馬ですが、能力的にはヒケは取らないと思います」

東京スポーツ 6月29日発売

メーン予想合戦 南の "金将" 館林 vs "と金" 松島
悪馬場が味方シルクガーディアン
松島 で、堅くシルクガーディアンですか
館林 嫌みったらしく"堅く"を付けることはないだろう。叩き合いの前回は1コーナーで不利を受け、動くに動けない位置から追い込んで2着。半信半疑の面もあったけど、強さを再認識させられた。当然悪い馬場もプラス。連絡みは堅い。

東京スポーツ 6月30日発売

ラジオたんぱ賞 追い切り
シルク中1週も抜群の動き
◆シルクガーディアン
中1週のローテーションだが意欲的な追い切りを消化した。高橋助手を背に単走でのスタートだったが鞍上をグイグイ引っ張っていくほどの気合い乗り。1ハロン過ぎから自らハミをがっちり取ると果敢に前半から攻めの姿勢を見せて好ラップを刻み込んだ。内ラチ一杯にコーナーを回りきると最後は余力残しで12.3秒でフィニッシュ。中1週にもかかわらず、おつりが来るほどの抜群のけい古で体調の良さを 十分にアピール。
「太かったのでビッシリ追い切ったがいい動きだった。とにかく状態がいいのであとは何とか出走させたいね」と矢野進調教師は抽選待ちだが好感触を伝えてきた。
シルクガーディアン 30南W 助手  62.9 48.5 36.1 12.3強め(1)A

日刊スポーツ 7月1日発売

好時計35秒9
福島開幕週のさくらんぼSで2着に惜敗したシルクガーディアン(牡、矢野進)が、単走で上がり35秒9の好時計を軽々マークした。中1週の強行軍になるが、矢野進師(61)は「少し体に余裕が見られたので、直線はビシッと追ってみた。480キロ台に絞れていれば面白い」と一発を狙う口ぶり。渋り気味の馬場を苦にしない強みがあり、スムーズな競馬なら十分に巻き返しは可能だ。

東京スポーツ 7月1日発売

今週のメーンバージョンアップ作戦
シルクガーディアン 皐月賞敗退で福島開催まで待機
そしてもう1頭が7年2着のサイレントキラーとイメージがダブる54キロシルクガーディアン。サイレントキラーは2000メートルのNHK杯を5着と破れたことで同距離の駒草賞をパスし、その2週後のエーデルワイス賞(1600メートル)を勝っての参戦だった。そしてシルクはというと皐月賞で7着に破れるとダービー戦線には見向きもせず福島開催まで待機している。
前走さくらんぼSこそ2着に終わったが、トップハンデ56キロを背負っていての好走で価値が高い。むしろ負けたことにより斤量面での恩恵を受けられることのほうが大きいとも言えよう。
......シルクは中山のGIIスプリングS3着と不良馬場での実績があり、現在の福島の荒れ馬場への予習が済んでいるのも心強い材料といえる。

追い切り採点
シルク馬体絞れ動きに鋭さ増す
A評価の中でも抜けて良かったのがシルクガーディアン。例によって5ハロン62秒9(南Wコース)の速いタイムを余裕タップリにマーク。ひと息入った前回より、馬体が絞れた分動きに鋭さが加わってきた。目標の一戦に向けて仕上がりは万全と言える。

日刊スポーツ 7月2日発売

本紙・堀内の勝敗の鍵
器用ガーディアン
4日福島ラジオたんぱ賞は、地元馬のシルクガーディアン(牡、矢野進)に一発ムードが漂う。中1週の強行軍ながら、今週の追い切りでは絶好のタイムをマーク。引き続き仕上がりは良く、矢野進師(61)は「重賞勝ちのチャンス」と強気に構えている
--------前走のさくらんぼS(2着)は惜しかった
矢野進師 珍しく正義(蛯名騎手)が下手に乗った。スタートは悪くなかったのに、のんびり構えすぎて1コーナーでインに詰まりズルッと下がってしまった。積極的に乗っていれば勝てたレース。脚を余して負けただけに残念だ。
--------中1週になりますが状態はどうでしょう
矢野進師 さくらんぼSからラジオたんぱ賞のローテーションは、当初から予定していたもので全く心配ない。前走が少し余裕残しの仕上げだったので、むしろ今回の方が具合は良さそうだ。追い切りの動きも良く、ベストの490キロ前後で出走できると思う。
--------小回りの馬場の適正はどうでしょう
矢野進師 できれば今回はいい位置につけるような競馬をさせたい。どんな流れにも対応できる器用さに富んだ馬だから、福島コースは別に問題ない。このくらいの距離もぴったりだね。
--------梅雨時で馬場状態が微妙ですが
矢野進師 かき込みの強い走法から考えて、道悪はうまいと思う。ほかの馬が苦にするなら、馬場が渋ってくれた方がいいかもしれない。マチカネキンノホシ、レッドチリペッパーあたりは強そうだけど、うちのもオープンで通用するだけの力はあると思う。
<結論>調教と実戦が直結するタイプで、追い切り好走の今回は間違いなく上位争いになるだろう。馬場が荒れてきたのも好材料で、時計のかかるレースなら勝機は十分だ。

東京スポーツ 7月3日発売

直前アサ情報朝追い特注馬
叩かれ一変!走る気みなぎる
★シルクガーディアン
けさ、(3日)は美浦北の角馬場で約10分間、ダクを踏んだだけで調整を終了。これは前回のさくらんぼS(2着)時と同じメニューなのだが、気配そのものは今回の方が断然いい。
実戦を使われたことで気合い乗りが一変。ツル首のしぐさを見せて、ガッチリハミをとっていたように、馬に走る気がみなぎっている。
そして、馬体も前回より確実にシェープアップ。下腹の余分な肉がそげおちて、馬の輪郭がくっきりしてきた。まさに究極の状態に仕上がっている。これなら関東馬最先着はまず、堅そう。強力関西勢にも互角以上に渡り合える。

田村亨の切り込み情報局
◎シルクガーディアン
矢野進調教師が一貫して強気の姿勢を崩さない。地元オーナーとあって早くから、夏の最大目標をこの一戦に置いていた。「この前は正義(蛯名)が珍しく下手して乗ったね。のんびりし過ぎて1コーナーでインに詰まり下がったのが致命傷。ゴール前など完全に脚を余していたからね。あの分は大きなところで取り返さないと」。前走を振り返りながら同師は語気を強めて言う。渡仏した蛯名に代わって柴田善を起用したのも意気込みの大きさを裏付けるもの。「典型的な中距離ランナーでマイルから2000メートルがピッタリ。跳びの大きな割にかき込みが強いから、馬場が渋ればなおさらいうことないね」と微妙な空模様をながめながら雪辱戦を楽しみにしていた。

1馬 7月3日発売

特注馬ホット情報
梅雨を喜ぶ 重巧者
 蛯名騎手が保証した  シルクガーディアン

全国的に多量の雨に見舞われた日本列島。福島の馬場も例外ではない。先週、先々週と、重馬場で競馬が行われており、急な馬場回復は考えにくい状況だ。そして、そんな馬場を想定すると、浮かび上がってくるのはシルクガーディアン。不良馬場のスプリングSで3着。しかも前残りの展開を追込んできた点は内容的にも素晴らしいものといえ、時計のかかる馬場が大歓迎の馬だからだ。
今週、エルコンドルパサーのためにフランスに旅立った蛯名騎手も、「残念だけど仕方がない。善臣さんに1勝とられちゃったな」と、出発前にポロリ。中一週ながら今週の調教もしっかり追われ、勝負気配も目一杯だ。



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