週刊競馬ブック 4月5日発売

皐月賞 2週前の東西有力馬チェック
また矢野進師は、シルクガーディアンについても「スプリングSは1コーナーで落馬寸前の不利。差す形は経験がなく、しかも初距離だったからね。それが直線は狭いところを割って伸びてきた。アクシデントは痛かったけど、良い方に考えると、収穫は大きかったと思う。以前のカーッとなるところが解消されて、落ち着きが出てきて競馬が上手になった」との手応えを得ている。「手繰るような走り方をするので、束が気にしてくれるようなら道悪は歓迎なんだけどね」とも。2頭それぞれに大きな期待を持っている。

東京スポーツ 4月7日発売

皐月賞一週前追い 調子の良さならシルクガーディアン
<美浦>質、量ともに劣性ムードの関東勢だが調子の良さだけなら負けていないのがシルクガーディアン(矢野進)だ。スプリングS3着後は坂路主体で調整が行われていたが「前走から3週間がたち、すっかり疲れも取れた」(矢野進調教師)ため、けさ(7日)はウッドコースで追われた。まず坂路でウォーミングアップを1本(43.2秒)登坂してからウッドコース入り。気合十分に5ハロン標前からスタートするとすぐさまトップギアが入る。2ハロン目からは13秒台にラップを上げスムーズにコーナリング。直線を向いて追い出しがかけられると弾むようなフットワークにさらに迫力が増し、鋭く伸びてフィニッシュを決めた。時計的にも63.3-49.0-36.0-12.2秒と文句なく「来週もう1本追えば万全に仕上がる。あとは距離さえこなせば」と矢野進調教師も満足顔だ。

週刊競馬ブック 4月12日発売
若駒の精鋭揃う "皐月賞" 有力予定馬の厩舎レポート
"中間好タイム出す" シルクガーディアン 矢野調教師
スプリングSを振り返っていただけますか。
矢野 1コーナー手前で落馬寸前の不利を受け、予想していた位置取りよりもかなり後ろになってしまった。差す形は経験がなかったし、しかも初距離だったけど、それが直線狭いところを割って伸びてくれた。残念なレースだったけど、立派な内容でしたよ。
デビュー当時と比べ、レース振りは変わってきましたね。
矢野 以前はカーッとして走って止まっていた。それが、稽古で落ち着いて走れるようになったら実戦でもタメが利くようになり、未勝利ときんせんか賞を連勝し、スプリングSでも好走してくれました。
この中間の状態を聞かせて下さい。
矢野 いつものことですが、使ったあと、いくらか腰に疲れがみられましたが、すぐに回復しました。7日にウッドで63秒2、いい動きでしたね。
抱負をお願いします。
矢野 競馬が上手になってきたし、手繰るような走り方なので、道悪なら、他馬が気にする分、こちらには有利になると思う。

週刊ギャロップ 4月12日発売

1週前ドキュメント
美浦・・・4月7日(水)
ウッドに1回目のハローが入っている7時過ぎ、シルクガーディアンが坂路を43秒2−14秒8で駆け登る。鞍上は高橋徹調教助手。ハロー終了と同時にコース入りし、スムーズに加速していく。けいこ駆けすることでは定評があり、別掲の好タイムをマーク。馬を迎えにいく矢野進調教師は「まだ少し重い(6ハロン)63秒は切れる馬ですから」の第一声。しかし、後に続く言葉からすると、心配には及ばないようだ。「しまい少し気合いを付けたし、来週やればちょうど良くなるでしょう」。最終追い切りに注目したい。
63.4 48.6 36.1 12.5 内直線追う

パドック
シルクガーディアン
深さのあるしっかりとした馬体でも、胴には長さがある。血統面から守備範囲はマイル前後と思われるが、体形から2000メートルくらいまでなら克服可能とみる。フジテレビ賞スプリングSでは3月としては希に見る素晴らしい毛ヅヤと張りのある馬体を見せていた。皮膚をあと一枚薄くすれば完璧だっただけに、490キロ前後がベスト体重と見る。パドック周回ではムダな動きはなく、気性面での完成度も高い。

日刊スポーツ 4月13日発売

大川慶次郎のG1ランキング
馬名
重量・騎手・性齢
厩舎
全成績
前3走成績 神様・大川
の評価
担当記者
ひとくち
シルクガーディアン 有力 上がり目ある ◆距離メド
前走は不利ありながら出走権確保。距離のメド立った
57横山典 牡4 99・2・7未勝利(1) 前走は不利が大きく上がり目ある。1週前追いも破格
美浦・矢野進28 きんせんか賞(1)
【2312】3・21 スプリングS(3)

東京スポーツ 4月13日発売

メーン予想合戦 南の "金将" 館林 vs 北の"と金" 松島
Sガーディアン馬場次第で浮上
館林 言い忘れたけど今年の有力どころは、ほとんど道悪がマイナス。馬場次第では、
シルクガーディアンも面白い。何と言っても、不良のスプリングSで内ラチぴったりに回ってきたぐらいだからね。

日刊スポーツ 4月14日発売

絞れる余地ある
スプリングS3着のシルクガーディアン(牡、矢野進)は坂路2本を42秒4、39秒8のタイムで駆けた。矢野進師(61)は「中間は順調にきているが、まだ絞れる余地がある。何とかアドマイヤベガとナリタトップロードを負かさなければ」と期待していた。

東京スポーツ 4月14日発売

速報皐月賞追い切り
◆シルクガーディアン
デビュー当初から、快時計を連発の調教横綱だが、けさ(14日)の動きも文句のつけようがないものだった。
坂路(3ハロン43秒6)を経由してウッドコースで単走追い。序盤のペースをセーブしたが、その分上がりはよりシャープで、35.8−12.2秒の出色時計をマークした。
「前半足をタメて上がりを伸ばす攻め馬が出来るようになった。このへんが成長の証。たぐるように走る馬だから当日、道悪になるようならおもしろいよ」と矢野進調教師は色気十分だった。

日刊スポーツ 4月15日発売

距離克服にメド
矢野進きゅう舎のもう1頭、シルクガーディアンも状態の良さをアピールした。5ハロンから単走。ラスト1ハロンはいっぱいに追われ、11秒9をマークした。豪快な伸び脚で、順調そのもの。矢野師も「2週連続で追ったが、いいね。もう少し絞れてくればさらに良くなる。(距離が)少し長いようだが、前走で1800メートルを克服してメドは立った。荒れた馬場も苦にしないし」と、強豪相手も十分に戦える手応えを感じていた。

G1東西調教診断
矢野進きゅう舎のもう1頭のシルクガーディアンも追い切りの動きは満点だった。大型馬にしては身のこなしが軽く、いかにもスピードがありそうな印象を受けた。調教駆けするタイプにしてもウッドで上がり35秒6の時計は速く、馬体はきっちり仕上がっている。

東京スポーツ 4月15日発売

追い切り採点
シルクガーディアン63秒5一番時計
元気の良さはシルクガーディアンも負けてはいない。けい古駆けするタイプで今回も南Wコースで追い切られた中では一番(5ハロン63秒5)のタイムをマークしている。依然好調。

トレセン初マル秘話
横典が叩きつけた「何クソ」
そんな思いで調教スタンドにたどり着くと、この”何クソ”の気持ちで皐月賞に向かうという男がいた。昨年の優勝ジョッキー横山典。セイウンスカイと比べ、今年コンビを組むシルクガーディアンへの注目度はかなり低いが、それに反発するかのように記者にこう伝えてきた。
「みんなバカにしているけど、人記しないような馬じゃないよ。(矢野進厩舎の)2頭ではマイネルプラチナムのほうなんだってね。確かにあの馬、久々を使ってガタッとくるのかと思ったら逆にうんとよくなってる。でもオレのもいい。けい古は乗ってないけど見てて分かるもの」
「距離?オレは心配してない。前走でヒドい目(1角で落馬寸前の不利)にあってるからその分も含めて、見てろという気持ちでいる」
「良馬場でも走るんだろうけど道悪は凄くうまい。ベガやナリタが苦にするようならさ。雨が降れと本気で願ってるよ」ぶっきらぼうな口調で「何クソ」と叩きつけた挑戦状。横山典の本来の姿はこうじゃないといけない。

スポーツニッポン 4月16日発売

ガーディアン雨で晴れ晴れ
素質は一級品
(1)2頭出しは人気薄を狙え
ガーディアンは札幌3歳S勝ちでいち早くエリートコースに乗り、若葉Sで戦列復帰Vを飾った矢野進厩舎のマイネルプラチナムに比べて地味な存在。同厩舎の2頭ではプラチナムばっかりがクローズアップされているが、こちらは未勝利から地道にはい上がってきた”叩き上げ”だ。「ソエが出てデビューが秋にズレ込み、脚元の関係でダートの短いところを使ってきたが、素質は一級品だった。これほど身のこなしが柔らかく迫力のある走りをする馬はめったにいない。未勝利の頃からいずれはオープン、の期待を持っていた」と矢野進師。その見立て通り、抑える競馬を身につけてから未勝利、きんせんか賞をあっさり連勝。どちらの勝ちっぷりにも余裕があった。
(2)タフな精神力で混戦に断
前走・スプリングSでは1コーナー過ぎに他馬に進路をふさがれ、横山典騎手が落馬寸前になる不利。そこから立て直して直線は最内から馬群を割って3着。「距離延長に不安があったし、あの時点でもうダメだと思った。いい根性をしている」と矢野進師は改めて強さをかみしめた。フルゲート18頭の混戦では馬込みにひるまず、どこへでも突っ込んでいける勝負根性は大きな武器なる。
(3)道悪馬場は歓迎
予報ではレース当日の天候が崩れる。道悪になれば、さらに威力を発揮出来る。「道悪は間違いなくうまい、鬼といってもいい。かきこむような走法だし体が大きくパワーで押すタイプだからね。他馬が苦にする分有利になる」と矢野進師は雨予報にVサイン。


東京スポーツ 4月17日発売

皐月賞前日追い爆弾馬
(井馬が発見)シルク究極
そのころ、美浦では坂路スタンドに陣取った井馬の目がキラリと光っていた。最後の最後までハードな調教を課し、それにこたえる動きを見せたシルクガーディアンに★を打つことに決めていた。
最終調整は坂路を2本。1本目に計時された43.8-28.7-14.3秒(馬なり)でも、最終調整としては十分なものだった。が、さらに輝きを増したのが2本目。ゴール前で再加速。迫力たっぷりの大きなストライドで駆け抜け、40.0-26.0-12.8秒をマークした。普段から坂路で42〜43秒を2本、速い追い切りを南Wコースでこなしてきたことが、すべて実になってラスト1ハロンの動きに現れている。それほど抜群の動きだった。
過去、スパルタ調教馬としてはミホノブルボンが有名だが、同世代のライスシャワーもそうだったし、ここ2年の勝ち馬、サニーブライアン、セイウンスカイもハードな調教をこなして栄冠を勝ち取った。この時期、ハードな調教を詰めて、それに耐えられることが、強さに結びついているのだ。
時計のかかる馬場が理想ではあるが、良でも戦える感触を十二分に得た。


(15)シルク(18)プラチナム
「2頭とも楽しみだ」

☆シルクガーディアン、マイネルプラチナムの2頭を送り込む矢野進調教師。ともに坂路コースで最終調整を終えたが、気配は今回も文句なし。これを見守った矢野師も思わずうなった。「いいねぇ、どっちがどっちと言えないぐらいうまく仕上がったよ。マイネルは前走の反動もないし、シルクは相変わらず元気一杯。シルクの方は少し強目にやったけど、これで馬体が締まってちょうど良くなるはず。


日刊スポーツ 4月18日発売

意欲の坂路2本
シルクガーディアンが意欲の前日調整を見せた。坂路1本目は43秒8−14秒3。2本目はさらにスピードが上がり40秒0−12秒8で駆け抜けた。「ちょっと体が太かったので、絞りたかった。これでちょうど良くなると思う。(マイネルプラチナムと)どちらがいいと聞かれても、どっちもいいよ」と矢野進師(61)。会心の笑顔が好調の何よりの証拠だった。



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