山荘の維持にかかる費用
山荘購入を勧める以上、私たちの経験を洗いざらい公開しましょう。
山荘の維持に年間どのくらいの費用がかかるか。手に入れてからこんなにかかるならと後悔しても遅すぎます。山荘は思った以上にいろいろ費用がかかります。ある種の贅沢品です。それをどう見るかはまさにあなたの価値観です。
以下は、私たちの家計簿から拾い出した実際の費用です。
最も高いのは地代ですが、土地購入方式の場合は無料です。お勧めしませんが、自分で通止水を含めて山荘を管理できる方は山荘管理契約は不要でしょう。私たちは通水に付帯する山荘内のヒートアップサービスが気に入っています。真冬に温まった山荘に到着なんて至福の思いです。自宅でのインターネット接続を止めればCATV会社への支払いは半分以下になります。
表に含めていませんが、バカにならないのが、山荘までの交通費です。私たちはできるだけ日曜日に移動するようにしていますが、それでもガソリン代を含めて年間で5万円は下らないでしょう。
費目 | 年間にかかる費用 | 内訳と補足 |
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地代 | 130,200円 | 区画面積434坪/坪単価300円。蓼科ビレッジは借地方式なので一定の借地料を支払う必要がある。権利金900万円は契約時に一括支払い済み。権利は無料で更新、継承できる。 |
山荘管理料 | 63,000円 | 山荘管理契約による。通年住んでいて通/止水や定期的な見回りが不要なら山荘管理契約は結ばなくてよい。 |
共益費 | 37,800円 | 山荘地内の道路の改善・修理(凍結のため道路の傷みが激しく、放っておくと数年でボロボロになる)、積雪時の除雪(当山荘で積雪50センチ、除雪しなければ4輪駆動でも動けない)、路傍の草刈りなどに使用されるらしい。 |
水道関連費 | 44,335円 | 内訳は給水基本料金31,185円、給水計器使用料金3,150円、上水道整備充実費10,000円。こんな山奥でも蛇口を捻れば美味しい水が出てくる。リーズナブルとしか言いようがない。 |
浄化槽管理費 | 27,225円 | 浄化槽管理組合費1,500円、茅野市清掃協会の年間管理費21,225円、薬剤費4,500円。義務ではないが茅野市は個別集中浄化槽設置を勧めている。かつては、し尿のにおいを「別荘地のにおい」と言ってきたが、最近ではひんしゅくを買う。下水道が整備されている区画では、浄化槽関連費は不要も、下水整備費が別途かかる。 |
CATV関連費 | 79、380円 | CATV基本料28,980円。蓼科ビレッジが地元のCATV会社と特約を結んで、テレビを見るだけならこれで済む。地デジ、BSともにアナログ変換してくれるので古いテレビでも見られる。見ずらい地域もあるようだが、ゲインの大きなアンテナを西に向ければCATVのお蔭にならずに視聴できる。当山荘ではCATVを通してインターネットを使用しているのでさらに特約として50,400円が上乗せされる。ディジタル特約の結果、地デジとBSがスルーで視聴できる。無線ルータを設置して、山荘近辺ならどこでもインターネットができるのが自慢。 |
租税 | 77,400円 | 固定資産税72,900円に加え別荘税4,500円がかかる。住民登録はしてない。ごみ処理など日ごろお世話になっており文句は言えない。固定資産税は当初3年間は減税措置がある。 |
山荘特有の 電気代 |
60,000円 | 山荘特有の電気代として、浄化槽に24時間通風するブロアーの電気代が年間で30,000円。冬季の水道管の断熱ヒータ用に月に10,000円、冬季の滞在を3か月として30,000円。止水してしまえばこの費用はかからない。昨年秋に温度が下がった時だけ通電する装置を取り付けたので、これからは電気代が下がると期待している。 |
通止水料 | 22,576円 | 冬季の訪離山荘の度に通止水を依頼すると、往復で9,188円かかる。自分でやれば無料だが、一回失敗すると10年間分の通止水料がパーだ。正月と春休みの孫ずれ訪山荘で2往復。秋の離山荘時の止水は無料も、5月の本格訪山荘時の通水に4,200円かかる。訪山荘に合わせて通水し暖房を入れておいてくれるため真冬でも寒い思いをしない、電話一つでそのまま離山荘できる、など通止水の依頼に伴う副産物もある。 |
その他の経費 | 11,300円 | 3年に一度の頻度で薪ストーブと煙突の掃除。会員割引で一回に18,900円。3年に一度のベランダのペンキ塗りにぺンキ代が15,000円。10年に一度は外壁のペンキ塗り替えが必要だが、これは含めない。自分でどこまでやるかで大きく変わる。 |
合計年間費用 | 553,216円 | 自宅でのインターネット接続を止めて蓼科ビレッジ事務所脇の喫茶室で無料でとか、通止水を自分でやるなど節約可能なものもあるが、ある程度の文化度と便利さを維持しようとすると大きくは変わらないだろう。 |