8000年前の縄文時代から日本では屋根の断熱が一番重要なことは知っていました。
屋根と外壁を兼ね屋根断熱とし、内部を掘り下げた土を周りに盛り基礎断熱としていました。ここまで土を盛れば床面は夏は涼しく、冬でも寒くはなかったでしょう。
内部でたき火をし炊事や暖を取り、汚れた空気は小屋裏から出て行くので煙がこもることもなかったでしょう
断熱と地熱利用の賢さは当時から有ったのです。
オール電化は省エネ?
給湯も含め全てを電気でと言っていますが、火力発電所で電気を作るために60%の資源エネルギーをお湯として廃棄し、送電で5%ロスしています。その電力でまたお湯を沸かすなどと言うのはエネルギーを一番無駄に消費していまので電気でお湯を沸かすのは省エネではありません。エコキュートや深夜電力貯湯機は原子力発電所が夜間の操業を止められないので電力を安く売ってそのエネルギーでお湯を作り貯湯しています。低料金ですが省エネではありません。
原子力発電反対という人は深夜電力は使はないほうがいいですね。
電気のない生活には戻れないわけですから、エネルギーを適材適所で使っていくのが良いです。
環境のことを考えハイブリッド住宅にする。
照明・冷房:電気
給湯 :太陽熱温水器(補助熱源はガス又は灯油)
調理 :ガス
暖房 :ガス又は灯油
電磁波のことを考えるとIHはお薦めできません。
妊婦さんはお腹の赤ちゃんが最も危険な場所にあります。
お子さんが小さい場合も目の前がIHになりますから。
- 住まう人が主人公の快適な家 -
エコロジーな生活は必要ですが、我慢するエコロジーは嫌いです。
限りある資源エネルギーを利用するために、何が有効で何が無駄なのか。
住宅で消費するエネルギーの中で一番消費しているのは暖冷房と給湯の熱エネルギーです。それらを減らすことは難しいので、高断熱、高気密住宅にして少ないエネルギーで快適に暮らすことが必要になってきたのです。
仕様はフラット35sの省エネタイプにすることをお薦めします。
それが難しいとしても屋根断熱だけはしっかりと。
断熱の中でも重要なのは屋根断熱です
有効性は実証済です。
風通しが良いですから夏の夜はエアコンがなくても蚊帳を吊って眠れました。
熱帯夜で眠られない・・なんて記憶にはないですね。
ただ冬は足下が寒かったですね・・だから掘りごたつ、手元は火鉢。床下は風邪が吹き抜けていましたから、外気と同じ温度です。寒かったですが畳が敷き詰めてあったので何とか過ごせました。
時代と共に形式は変わってきましたが、屋根断熱の重要性は昭和初期まで分かっていました。
茅葺きの平屋建て・・50cmほどの厚みの屋根、断熱としては完璧です。外壁は土塗り壁か、その上に板を張り、壁を風雪から守る通気工法。
しかし、木製建具で隙間風は否応なしに入ってきます。消し炭で暖を取る生活ですから、その方が一酸化炭素中毒になりにくいので良かったのでしょう。
私は18歳まで写真のような茅葺き農家住宅に住んでいましたので実体験として快適な部分も、そうでない部分も分かっています。
夏でも涼しかった2階の蚕部屋、薄暗くて怖かったですけどね。
1階土間も涼しくて、ゴザを敷いて食事をしたこともありました。あの涼しさは今思えば屋根断熱がしっかりしていたからなんです。