「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者一・三塁の場合〜

<打球が右翼線へ飛んだとき>(図113)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで判定します。フェアの宣告後は三塁走者の本塁触塁を確認するため直ちに本塁へ戻ります。

b) 一塁塁審
 打球がフェアとなりましたら打球から目を離さず、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、一塁走者の二塁触塁と打者走者の一塁触塁を確認します。その後打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定を行います。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認します。一塁走者が三進してきましたら三塁触塁を見ます。打者走者の三進はもちろんのこと、三塁上のすべてのプレイの判定を担当します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追わない場合)>(図114)

a) 一塁塁審
 打球の判定を内野内から行います。フェアの宣告を行いましたら打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そして一塁走者の二塁触塁と打者走者の一塁触塁を確認し、打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定は内野内から一塁塁審が行います。

b) 球審
 打者走者の一塁触塁を一塁側のファウル地域で確認後、一・三塁走者の本塁突入に備えます。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認します。一塁走者が三進してきましたら三塁触塁を見ます。打者走者に対する三塁上のタッグプレイの判定も三塁塁審の仕事です。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追った場合)>(図115)

a) 一塁塁審
 打球を追って外野へ走ります。フェア宣告後はプレイが一段落するまで内野へは戻りません。

b) 三塁塁審
 定位置からマウンド後方まで内野内へ走りこみます。そして一塁走者の二塁触塁と打者走者の一塁触塁の確認を行います。その後、打者走者の二塁進塁に準備します。もし打者走者が三塁への進塁を企てた際には、彼を追って三塁に戻ります。
 打者走者に対する一・二・三塁でのプレイの判定及び触塁の確認はすべて三塁塁審が行います。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者の本塁触塁及び一塁走者の三塁と本塁触塁を確認します。三塁走者のタッグアップも球審が確認します。
 もし一塁走者に対して三塁上でタッグプレイが発生しそうだと判断できるときは内野へ入ってプレイを注視します。球審は本塁から遠く離れることができませんが、上手に角度を取って三塁上のタッグプレイを判定してください。




<打球が中堅から左翼線の範囲へ飛んだとき>(図116)

a) 三塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、プレイが一段落するまで内野へ戻りません。

b) 一塁塁審
 打球に正対し、一塁方向へステップバックします。そして一塁走者の二塁触塁を見ます。その後、視線を一塁に向け、打者走者の一塁触塁の確認を行います。打者走者が二塁や三塁に向かいましたら、共に二・三塁へ走り、各塁に正しく触れたかどうかを見なければなりません。
 打者走者の進塁先でのプレイの判定はすべて一塁塁審の仕事となります。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者の本塁触塁及び一塁走者の三塁と本塁触塁を確認します。三塁走者のタッグアップも球審が確認します。
 前項と同じく、一塁走者に対して三塁上でタッグプレイが発生しそうだと判断できるときは内野へ入ってプレイの判定を行います。




   今日も元気に「ストライク!」

(2003.5.27)

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草審判員 くま


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