「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者二・三塁の場合〜

<打球が右翼線へ飛んだとき>(図109)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで判定します。フェアの宣告後は三塁走者の本塁触塁を確認するため直ちに本塁へ戻ります。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を行います。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、打者走者の一塁触塁を確認します。その後打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定に責任を持ちます。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認します。二塁走者が三進してきましたら三塁触塁を見ます。打者走者の三進はもちろんのこと、三塁上のすべてのプレイの判定を担当します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追わない場合)>(図110)

a) 一塁塁審
 打球の判定を内野内から行います。二塁走者のタッグアップを見るときは、前項同様アウトの宣告とジェスチュアを省略しても構いません。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そして打者走者の一塁触塁を確認し、二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定は内野内から一塁塁審が行います。

b) 球審
 打者走者の一塁触塁を一塁側のファウル地域で確認後、二・三塁走者の本塁突入に備えます。

c) 三塁塁審
 三塁走者のタッグアップを確認します。二塁走者が三進してきましたら三塁触塁を見ます。打者走者に対する三塁上のタッグプレイの判定も担当します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追った場合)>(図111)

a) 一塁塁審
 打球を追って外野へ走ります。フェア宣告後はプレイが一段落するまで内野へは戻りません。

b) 三塁塁審
 定位置からマウンド後方まで内野内へ走りこみます。そして打者走者の一塁触塁の確認を行い、打者走者の二塁進塁に準備します。もし打者走者が三塁への進塁を企てた際には彼を追って三塁に戻ります。打者走者に対する一・二・三塁でのプレイの判定及び触塁の確認はすべて三塁塁審が行います。
 なお、二塁走者が外野飛球捕球後に二塁をスタートしようとしているときは、二・三塁間の位置から走者の離塁が捕球より早くないかどうかの確認を行います。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者の本塁触塁及び二塁走者の三塁と本塁触塁を確認します。三塁走者のタッグアップも球審が確認します。




<打球が中堅から左翼線の範囲へ飛んだとき>(図112)

a) 三塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、プレイが一段落するまで内野へ戻りません。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を必要に応じて行います。打球がフェアならば、打球に正対し、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、視線を一塁に向け、打者走者の一塁触塁を確認します。その後打者走者の二塁及び三塁への進塁に備えます。一塁〜三塁上での打者走者に対するプレイの判定を行います。

c) 球審
 三塁側のファウル地域へ出て、三塁走者の本塁触塁及び二塁走者の三塁と本塁触塁を確認します。三塁走者のタッグアップも球審が確認します。




   今日も元気に「ストライク!」

(2003.5.10)

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草審判員 くま


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