「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者二塁の場合〜

<打球が右翼線へ飛んだとき>(図105)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで判定します。フェアの宣告後は打者走者の一塁触塁を確認し、二塁走者の本塁突入に備えるため、直ちに本塁へ戻ります。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を行います。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、打者走者の一塁触塁を球審と二人で見ます。その後打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定は内野内から一塁塁審が行います。

c) 三塁塁審
 二塁走者の三塁触塁を確認します。その後は打者走者の三進に注意します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追わない場合)>(図106)

a) 一塁塁審
 打球の判定を内野内から行います。二塁走者のタッグアップを見るときは、アウトの宣告とジェスチュアを省略しても構いません。打球がフェアならば、打球に背を見せることなく、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、打者走者の一塁触塁確認の補助を行います。その後打者走者の二塁進塁に備えます。一塁と二塁上でのすべてのプレイの判定は内野内から一塁塁審が行います。

b) 球審
 打者走者の一塁触塁を一塁側のファウル地域で確認後、二塁走者の本塁突入に備えます。

c) 三塁塁審
 二塁走者の三塁触塁を確認します。その後は打者走者の三進に注意します。




<打球が右中間へ飛んだとき (一塁塁審が打球を追った場合)>(図107)

a) 一塁塁審
 打球を追って外野へ走ります。フェア宣告後はプレイが一段落するまで内野へは戻りません。

b) 三塁塁審
 二塁走者の三塁触塁を二・三塁間の内野外から確認します。その後、一気にマウンド後方まで内野内へ走りこみます。そして打者走者の一塁触塁の確認の補助を行い、打者走者の二塁進塁に準備します。もし打者走者が三塁への進塁を企てた際には彼を追って三塁に戻ります。打者走者に対する一・二・三塁でのプレイの判定及び触塁の確認はすべて三塁塁審が行います。
 なお、二塁走者が外野飛球捕球後に二塁をスタートしようとしているときは、二・三塁間または三塁側のファウル地域から走者の離塁が正しいかどうかの確認を行います。

c) 球審
 打者走者の一塁触塁を一塁側のファウル地域で確認後、二塁走者の本塁突入に備えます。




<打球が中堅から左翼線の範囲へ飛んだとき>(図108)

a) 三塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、プレイが一段落するまで内野へ戻りません。

b) 一塁塁審
 打球の行方に注意しながら、二塁走者のタッグアップの確認を行います。打球がフェアならば、打球に正対し、視野を広げるためにマウンド方向へややステップバックします。そしてそこから一塁側へ移動して、視線を一塁に向け、打者走者の一塁触塁を確認します。その後打者走者の二塁及び三塁への進塁に備えます。一塁〜三塁上での打者走者に対するプレイの判定は一塁塁審の仕事です。

c) 球審
 二塁走者の三塁触塁を三塁側のファウル地域で確認後、走者の本塁突入に備えます。




   今日も元気に「ストライク!」

(2003.5.3)

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草審判員 くま


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