「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者一塁の場合〜

<打球が中堅から右翼線の範囲へ飛んだとき (中堅に飛んだ打球は除く)>(図99)

a) 一塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、野手が打球に追いつき、内野へ送球するのを確認します。送球後は内野に戻ります。

b) 球審
 内野に入り、打者走者の一塁触塁を確認します。この後、一塁走者の三塁触塁を見るために三塁の方向へ進みます。一塁走者が二塁から三塁へ走り、なおかつ三塁上で一塁走者に対するタッグプレイが発生しそうな雰囲気でしたら、さらに三塁近くまで移動してこの判定を行います。一塁走者の本塁触塁の確認も球審が行いますので、本塁に戻ることのできる位置までしか三塁に近づいてはいけません。一塁走者が本塁に向かいましたら本塁へ戻ります。

c) 三塁塁審
 一塁走者と打者走者の二塁触塁を確認します。打者走者が三塁に向かいましたら、ともに三塁へ走って、三塁上の打者走者に対するプレイの判定を行います。




<打球が中堅から左中間の範囲へ飛んだとき (中堅に飛んだ打球を含む)

<ア>三塁塁審が打球を追わない場合(図100)
 外野手間をライナーで抜けて行く打球や、外野手の頭上を明らかに越えて行くような、長打が明白である打球のとき、内野内に位置した塁審は必ず打球を追って外野へ走る必要はありません。打球に対してフェアの宣告を内野内から行い、次の動作に移ります。

a) 三塁塁審
 打球の行方を追い、フェアの宣告を行います。フェアの確認にとどめても構いません。次に一塁走者の二塁触塁を確認します。その後は二塁と打者走者に対する一塁でのプレイに注意します。

b) 一塁塁審
 まず最初に打者走者の一塁触塁を見ます。次に、球審が三塁へ走って本塁を空けることになりましたら本塁へ走り、一塁走者の本塁突入に備えます。打者走者の本塁触塁をも見ることは言うまでもありません。

c) 球審
 内野に入り、一塁走者の動きに注意します。彼が三塁へ向かいましたら共に三塁へ走って一塁走者の三塁触塁確認及び三塁上におけるタッグプレイの判定を行います。




<打球が中堅から左中間の範囲へ飛んだとき (中堅に飛んだ打球を含む)

<イ>三塁塁審が打球を追った場合(図101)
 外野手が本塁に背中を見せて追った飛球や、複数の野手が追いかける飛球のときは、野手がこの打球を直接捕球できるか否か、またどの野手が捕球するかというようなことが判断しづらいことが多々あります。そのようなときは、内野内に位置した塁審も打球を追って外野へ走ります。走者の走路を横切ることになりますので、走塁を妨害しないように注意してください。

a) 三塁塁審
 打球を追って外野へ走ります。フェアの宣告後はプレイが一段落するまでは内野へ戻る必要はありません。

b) 一塁塁審
 内野へ入り、一塁走者を追って二塁へ走ります。そして一塁走者の二塁触塁を見ます。この後、身体を反転させて一塁側を向き、打者走者の一塁触塁を確認します。打者走者が二進、三進を企てたときは打者走者を追ってそのプレイの判定を行います。一・二塁上のプレイ及び打者走者の三塁上におけるプレイの判定を一塁塁審が受け持ちます。

c) 球審
 内野に入り、一塁走者の動きに注意します。走者が三塁へ向かいましたら三塁へ走って一塁走者の三塁触塁確認及び三塁上におけるタッグプレイの判定を行います。もし一塁走者が三塁から一気に本塁をうかがった際は直ちに本塁へ戻って本塁上のプレイに準備します。




<打球が左翼線に飛んだとき>(図102)

a) 球審
 打球を追います。ファウルライン際の打球はファウルラインをまたいだ状態で判定してください。フェアの宣告後は三塁へ走り、一塁走者や打者走者の三塁触塁を見ると共に三塁上におけるタッグプレイの判定を行います。

b) 三塁塁審
 打球の行方に注意しながら一塁走者と打者走者の二塁触塁を見ます。二塁上におけるタッグプレイの判定を行います。また、打者走者が一・二塁間にいるときは彼の動きに注意してください。

c) 一塁塁審
 打者走者の一塁触塁を確認した後本塁へ走り、一塁走者の本塁突入に準備します。




   今日も元気に「ストライク!」

(2003.3.23)

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草審判員 くま


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