「草野球の窓」くまの穴
第3章(3)三人制審判の連携動作
E.外野飛球に対する判定
〜走者なしの場合〜

 ここでは打球が外野へ飛んだときの審判員の動きについて説明します。ひとりの塁審が打球を追って外野へ走ったとき、もうひとりの塁審が内野内に位置して、一塁から三塁のすべての塁をカバーします。球審は本塁で走者の得点を確認します。いわば、二人制審判のような格好になるのです。


<打球が中堅から右翼線の範囲へ飛んだとき (中堅に飛んだ打球は除く)>(図97)

a) 一塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球の際には、ファウルラインをまたいだ状態で打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、野手が打球に追いつき、内野へ送球するのを確認します。その確認後は内野に戻ります。

b) 球審
 打球を追ったために一塁塁審が一塁を離れましたので、打者走者の一塁触塁は球審が確認します。本・一塁間の中間くらいまで前へ出てきて確認することが望ましいものです。触塁を確認しましたら本塁へ戻って、本塁上でのプレイに準備します。もし打者走者が一塁で止まりましたら、一塁塁審が戻ってくるまで一塁を注視します。

c) 三塁塁審
 構えた位置から内野内へ入って、打者走者の動きに注意します。二・三塁上のプレイの判定は三塁塁審が行います。




<打球が中堅から左翼線の範囲へ飛んだとき (中堅に飛んだ打球を含む)>(図98)

a) 三塁塁審
 打球を追います。ファウルライン際の打球は、ファウルラインをまたいで打球の行方を注視します。そしてフェアの宣告の後、野手が打球に追いつき、内野へ送球するのを確認します。プレイが一段落するまで内野へ戻りません。

b) 一塁塁審
 内野内、一・二塁間の中間近くまで走りこみます。走りこんだ直後に身体を反転させ、打者走者の一塁触塁を確認します。もし引き続いて打者走者が二塁へ向かって走りましたら、走者を追ってともに二塁へ走ります。そして打者走者の二塁触塁を見ます。もし外野から返球があって、二塁上でタッグプレイが発生したときはその判定を行います。
 この後、球審が三塁をカバーするために本塁を空けることになりましたら、本塁へ走って打者走者の本塁突入に準備します。

c) 球審
 打球の行方を確認するために内野へ入ります。そして、打者走者が三塁をうかがったときは三塁へ走ります。打者走者の三塁上におけるプレイを三塁塁審に代わって判定します。




   今日も元気に「ストライク!」

(2003.3.16)

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草審判員 くま


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