読者からのご質問である。速球が打てない。マシーンで速球を打つ練習をすべきか、やはり投手の投げる球を打たないとダメなのかでチーム内の意見が別れている。速球を打てるようになるにはどうしたらいいかという内容である。
マシーンの良い点は、一定の球速の球が同じコースにくるため、タイミングを掴む練習には適している。130km/hの速球にタイミングが合うまで打ち込むことができる。
では、投手が投げる球を打ったほうがよいのか。チームに速球を投げ込むことのできる選手がいれば、その球を打てばよい。が、チームにそれができる選手がいないというのが実態であり、だからこそ速球派投手に出会うと打てない。 速球を打つのは難しい。故に、投手にとって最大の武器になる。何故難しいのか。バットが振り遅れるから詰まったり、さらに振り遅れがひどくなると空振りしたり、バットを振り始める前に球が通りすぎてしまう。したがって、いかにバットを振るスピードを上げるかが鍵となる。
マシーン練習、投球での練習、どちらも正しい。が、両方とも必要十分条件ではない。基本は素振りを繰り返すことである。毎日、100本以上素振りをしていればバットスウィングのスピードは上がってくる。
毎日素振りを行っていると、手にまめができ、破けて痛い。それでも休まず続けているとまめが固まってくる。そしてまた、まめができ、固まる。掌がごつごつになる。速球が打てることの証であり、勲章でもある。 これ、ゆめゆめ忘れることなかれ。 (平成10年10月25日掲載) |
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