雷。雷が近づいたら雨が降っていなくても中止するか、一時中断すべきだ。昔、雷の中で野球をしていて、グランドのすぐ横にあった松の木に落雷したことがある。大丈夫だろうと素人判断することは極めて危険である。
太陽。いわゆる太陽安打というのがある。太陽が目に入ったら、グラブをはめていない手で目を遮りながら捕球する。慣れない人はグラブで目を被うが、これでは捕球できない。しかし、太陽のド真ん中に打球が入ったら、手で目を被っても捕球できない。余裕があるなら体の向きを斜めにし、太陽が直接目に入らないようにする。あるいは、例えばファーストフライなら、横から走ってきたセカンドに捕球させることも必要である。余裕がない場合は、あきらめるしかない。サングラスを用意していれば、審判に許可を得てサングラスをかけることもできる。チームでサングラスを用意しておくべきである。
晴天。都会では滅多にないが、ゴールデンウィーク中や台風一過で、雲一つない抜けるような晴天下で試合をする場合がある。こんな時、高く上がった飛球が見にくいことがある。そんな場合、他の野手やベンチから右とか後ろとか大声で指示を与える。球を見失うのはほんの一瞬であり、その間動きを取れないことが捕球のチャンスを逃す。したがって、球を見失っても他からの指示に従って動くうちに再び球を発見し捕球することができる。日頃からお互いに適切な指示を大声で出すようにしていないとできない。また、天気がよく暖かい日は、球の飛距離が予想以上に伸びる傾向にあるので、外野手は普段より深めに守るようにするとよい。
日没。曇天で夕方から試合が行われる場合、意外に早く球が見にくくなることがある。特に外野手はゴロやライナーが見にくい。この場合も内野手やベンチが前とか右とか大声で適切な指示を出す。
打者は投球が速いように感じる。特に、イニングが進み、球が汚れてくるとますます見にくくなる。バットを短く握り、脇を締め右方向に打つように心掛ける。つまり、振り遅れ傾向になるので、遅れてもヒットできる打ち方を心掛けるのである。
逆にバッテリーは変化球よりも直球を中心に、あるいは勝負球を直球にもっていくために変化球をどう配球するか工夫する。また、雨天の場合と同様、日没コールドというやつがあるので、早いイニングから先制点を取り、常に試合をリードしていくよう作戦を工夫する必要がある。
悪コンディションをどう克服するか。
日頃の練習とベンチも一丸となった協同作業(チームワーク)が勝敗を分けるのだ。
これ、ゆめゆめ忘れることなかれ。 |