今シーズン最後の試合も雨で中止となり、納会に向けてチーム成績や個人成績をまとめる時期となった。普通、チームの勝率、投手の防御率、打者の打率、出塁率、打点、本塁打数、盗塁、三振数、守備率などルールブックにある公式記録については、どのチームも計算していることと思う(すでに第18章「スコアブック」で述べたように、正しく記録されていればの話であるが)。これらの成績を基に、納会で盛り上がることは大いに結構なことである。ただし、盛り上がるネタとしてのみならず、次年度に向けたチーム強化や個々人の弱点補強のためにも利用してほしい。そのためには、公式記録だけでなく以下の成績も計算してみることをお勧めする。
1) チーム得点率 = (チーム総得点)/(チーム総出塁数)
2) 進塁打率 =(自己の生死に係わらず走者を進塁させた打数)/(走者をおいた打席数+走者がいない場合の本塁打数) 草野球においてチーム得点率を上げるためには、何らかの形で走者を進塁させ、敵失や犠打で得点しえる場面を沢山作ることが大切になる。つまり、各個人の出塁率が高く、かつ進塁打率が高いことが望まれる。打率は、好打者でも高々3割であるが、進塁打率は心掛け次第で5割以上とすることは可能である。極言すれば、二死で打席に立った場合以外、何らかの形で走者を進塁させる打撃は可能である。 進塁打率の高い打者が実戦的打者であり、打率よりも進塁打率を上げることを目指すべきである。また、チーム全体でいえば、チーム得点率の高いチームがいわゆる試合巧者なのであり、チーム得点率の高いチーム作りを心掛けるべきである。 これ、ゆめゆめわすれることなかれ。 |
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