「草野球の窓」

第12章
「形勢不利な時の戦い方 5」
〜 逆 転 〜

 さて、やっと1点取った。流れは我々に向いてきた。さあ逆転しなければならない。まず我々の作戦を考える前に、相手の心理を考えてみよう。

 まず、我々の守備が固まった。相手は「おや?」と思っているうちに、バント、エンドランでランナーが進み、スクイズで点を取られた。当然、イヤーなムードである。思わぬ小技で点を取られ、バッテリーは当然警戒してくる。つまり相手の気持ちは我々に負けているのだ。相手の気持ちが持ち直さないうちに逆転することが大切なのは論を待たない。

 こういう場合は、たたみかける攻撃がよい。1点取り返した次の回は好球必打である。ストライクなら初球からガンガンいく。だが、ボール球には絶対手を出してはいけない。
 必要なら代打を送ることもいい作戦である。(ただし、人数にゆとりがなくてはならないが・・)
 ランナーが出たら、足が速ければ盗塁を試みることもいいだろう。(キャッチャーを揺さぶり、送球がそれる可能性大なり。)
 エンドランもいい作戦だ。単純な犠牲バントはいけない。相手に一死取れたことでゆとりを与えてしまうからだ。やるならセーフティバントである。一死または二死で、二塁にランナーを送れれば100%エンドランをすべきである。そしてベンチは大声で「走ったーっ!!」と叫ぶ。これで三遊間が広がり、普通のゴロが安打になる確率が上がる。ランナーは三盗するつもりで走らねばならない。そして打者はゴロを打たねばならない。

 一死三塁の場合、どういう作戦を取るか。これはベンチの考えどころである。相手はスクイズを警戒している。打者の技量と全般的なムードに依存する。押せ押せムードなら、スクイズの気配を示して強攻するもよし。四球を選ぶもよし。また、あえて裏の裏を狙って再度スクイズでもいい。

 いずれにしても、打者・走者の気持ちのゆとりと、押せ押せムードの盛り上がり、そして「必ず追加点を取る!」という気合いが大切である。

 これ、ゆめゆめ忘れることなかれ。



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