結論

1. BIOSを1.13JF12に落とす

BIOSメニューで [LOAD BIOS DEFAULTS] を選択します。
[BIOS FEATURES SETUP] で

    [ExternalCache]         disable
    [QuickPowerOnSelfTest]  enable
 に設定し、BIOS書き換え用フロッピーで再起動します。

PC-DOS7.0Jで作成した起動専用ディスクに FIC のサイトからダウンロードした BIOS書き換えツールとBIOSイメージをコピーしたものです。
 Windows95/98等で作成した起動専用ディスクの場合は、その中に書き込まれている msdos.sys の最下行に以下を書き加えるとうまく行くようです。
[Options]
DblSpace=0
DrvSpace=0

BIOS書き換え用フロッピーで PC-DOS を立ち上げたら、

    A:\> flash560 jf1312.awd

と、コマンドを打って BIOS書き換えユーティリティを起動します。

    [Error Message : Do you want to save Bios] には n と答え、
    [Error Message : Are you sure to program] では y 。

書き換えの進行を示すグラフが伸びていって、

    [Message : Please Power Off or Reset System] と表示されたら書き換え終了。

この時、Ctrl + Alt + Delete では再起動できないので、PC本体のリセットスイッチを押すか、電源を落とします。

一度確認のために同じディスクで 起動してみます。この時、BIOS のバージョンが 1.13JF12 になっていたら書き換えは成功。再起動して、BIOSメニューを起動し、BIOS を自分の環境に合った設定に変更します。まず、[LOAD SETUP DEFAULTS] を選択し、一般的な設定を読み込み、以下を変更、

[BIOS FEATURES SETUP]
    Detect Boot Virus By Trend           Disable
これを有効にしておくと、Windows だけではなく、あらゆるOSがインストールできません。

[POWER MANAGEMENT SETUP]
    Min Saving
Windows 上でパワーマネージメントを使う場合は、取敢えず有効にします。
ただし、Max Saving を選択すると面倒なことになります。

[PNP/PCI CONFIGURATION]
    PNP OS Installed            yes
    IRQ Sequence             15.11.10.9.12.14.5.7.3.4
本来、IDE が使う IRQ 15 を SCSIカードに割り振るためです。

[INTEGRATED PERIPHERALS]
    IDE HDD Block Mode          Disable
    On-Chip Primary PCI IDE     Disable
    On-Chip Secondary PCI IDE   Disable
    USB Controller           Enable
USB 機器を使わない場合でも、VIA 製 MVP3 搭載マザーボードの場合は有効にします。
 以上の設定が終わったら変更を保存して、Windows98 の起動ディスクで再起動します。

2. Windows98 をインストールする

Windows98 の起動ディスクを使って起動したら、fdisk でハードディスクを初期化し、念のために一度再起動、初期化したハードディスクをフォーマットして、コマンドラインで

A:\> setup
と入力し、Windows98 のインストーラを起動、後は普通にインストールします。

3. Windows98 SE をインストールする

Windows98 のインストールが完了したら、「システムのプロパティ」の「デバイス マネージャ」で「ハードディスク コントローラ」を開き、「VIA Bus Master PCI IDE Controller」を使用不可にします。
 続いて、「スタート」 > 「プログラム」 > 「アクセサリ」 > 「システムツール」とツリーをたどって「システム情報」を起動し、「ツール(T)」 > 「システム設定ユーティリティ」の「全般」で「起動のオプションを選択する(S)」を選択しすべてのチェックをはずします。変更を保存して再起動し、Windows98 SE のCD-ROM をドライブに入れるとインストーラが起動するので、そのまま SE にアップデートします。

4. BIOS を 1.15JF32 に上げる

BIOS書き換え用フロッピーで PC-DOS を立ち上げるまでは前回と同じですが、1.15JF32 に書き換える場合BIOS のイメージファイルだけではなく、ユーティリティもバージョンが違います。今回、打つコマンドは

    A:\> flash703 jf1532.bin

書き換えが終わったら、F1 キーを押すことで再起動します。

無事に書き換えが済んだことを確認したら、BIOS メニューを起動して設定を元に戻すのですが、バージョンの変更に伴ってその設定項目が変化しています。注意しなくてはならないのは、PNP/PCI CONFIGURATION の項目です。

[PNP/PCI CONFIGURATION]
    Primary Video Card      AGP
デフォルトではここが PCI になっていますが、そのままだとIRQ の割り当てで
問題が起こります。

5. miniport ドライバをインストールする

BIOS の設定が終わったら、一度確認のためにセーフモードで起動してみます。ここで miniport ドライバをインストールしても構わないと思うのですが、未確認。意を決してノーマルモードで起動します。
 意外だったのはあっさりと起動に成功してしまったことでした。ここで SE がマザーボード リソースを読み込みなおします。それが終わると再起動を即すメッセージがでますが、キャンセルして「スタート」から「ファイル名を指定して実行」を選び、miniport ドライバの setup.exe を実行します。インストールが終わったら再起動して一段落。

6. 各種デバイスを設定する

SE 本体のインストールは終わったもののこの段階では 16色表示という侘しいデスクトップしか表示できません。次はビデオカードと行きたいところなのですが、一番素直にリソース割り当てが行われたのは以下の順で接続した時でした。

1. Microsoft IntelliMouse USB
2. NumberNine RevolutionIV
3. Creative SB32
4. Planex ENW-9501-F

7. アプリケーションをインストールする

いよいよ最終段階です。作られた時期が古い順にインストールして行けば問題はでないようです。ただ、Netscape Communicator 4.6 の RealPlayerG3 だけがインストールできませんでした。「nantoka.dll が見つかりません」というエラーがでて異常終了してしまいました。最新版の 4.7 が雑誌の付録 CD-COM に収録されたらそっちで試してみようと思っているので、全く追求していません。

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