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04 中国の紅茶
  お茶の故郷、歴史と伝統のお茶文化の中国。世界のお茶の文化の発祥地でもあります。ここ中国ではその殆どは半醗酵茶であるウーロン茶や鉄観音といったお茶が豊富にあります。そんな中で数少ない醗酵茶である紅茶としては 有名なものに「キーマン」「ラプサンスーチョン」などがあります。
 「祁門=キーマン(キームンともいいます)」は中国安徽省で生産されています。割合に紅茶らしい雰囲気を持っていて、紅茶にウーロン茶の香りがかすかにするといった味わいです。口当たりはやわらかく中国紅茶の入門には最適かもしれません。それに比べると「 正山小種=ラプサンスーチョン」は中国福建省で生産されています。独特な癖があります。燻してあるためにスモーキーな香りはヨーロッパ人には好まれて、高級茶として扱われています。茶葉はまさに燻製のハムに似た香り、また漢方薬にも似た香りは紅茶というイメージからはちょっと離れるかもしれません。 この紅茶をはじめて飲んだとき、また初めて買ったとき、とても驚きというか紅茶という概念を覆すものでした。そうした紅茶がお茶文化の発祥地中国にあるというのも興味深いものです。
 実は中国人は紅茶はあまり飲むことはありません。半醗酵茶などを容器に入れて何度もお湯を足しながら飲み続けます。醗酵茶は1回出してしまうと、2回目以降は美味しくないので飲みませんが、半醗酵茶は5回ぐらいは出るわけで、そういう意味でも紅茶よりは半醗酵茶なのでしょう。中国の紅茶はどちらかといえば外国人が飲むものといえるかもしれません。
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