買ってみました。
ウチの旧いパソリがサポート対象外になって以来，NFCケータイを調達するしかあるめえと観念してなるべく安いやつを探しているうち，結局はおサイフケータイレベルの高機能マッシーンでないと今後のマイナポータル展開に追従できそうもないとわかった。e-Taxさえできればいいなどと妥協すれば，この艦では奴らに勝てないと哀しみに打ちひしがれる事態になりかねないのだ。
おサイフケータイの最廉価は恐らくシャープやOPPO・Xiaomiの端末だが，ガラクタやバックドアの心配はしたくないから――およそ根拠のない企業イメージに過ぎないとは言え――ASUS・HTC・Motorola辺りが望ましい。んでまだ使ったことのないMotorolaの日本仕様端末
moto 52j 5G に絞り，販売価格の推移を見守ることにした。それが十月の半ばである。
昨今Amazonは物騒なので，出荷元販売元ともにAmazonになってないと剣呑である。知らないマケプレ業者の数千円安い価格に目が眩んではならぬ。監視を始めたころ割りと下落傾向でもういいかなーと思わいではなかったのに，一所にカートに入れた掃除機がもう一歩値下がりしたら……と欲を搔いたのがいけなかった。どちらもがおんと上がったのである。NOー。大失態だ。
元もと一月末に確定申告を終わらせるつもりでNFC端末の購入は十二月上旬を締切と想定していた。新端末の慣熟と，もしe-Taxの送信に失敗した場合は新しいパソリの調達からやりなおさねばならないから，あまり余裕はないかもしれなかった。それが入院とぎっくり腰で一箇月まるまる潰えたのである。もういちど値段が充分に落ちるまでは静観する気力体力しか残らなかったと言えよう。
数々の何とかデーを経ても安くならない。せめて「-10％」35k円を切ればなあと販売頁を眺める毎日であったが，何のデーでもないのに，一月15日，どんと，「-20％」32k円になっていたのである。うお，いや待て，販売元はAmazonか？ Amazonだ。今だーッ！と発注を掛けた。おおお，正しく底を射貫いたのは何年ぶりだろう。
一日おいて17日に到着。発注と同時にIIJのほうにもSIMカードの再発行を依頼しているが，こちらはあしたにならないと届かない。IIJは15日の夜には旧カード（Zenfone3maxに刺してあるやつ）を無効にしやがったから，ここ数日は救急車も呼べないデンジャラスな日びであった。また体調わるいんだこれが。おれはまじでびくびくしながら暮らしていた。
とまれ開封の儀というやつを執りおこなう。まづは化粧箱の封印シールが剥がされていないことを確かめ，写真に撮っておく。これで中身がすり替わってたり傷物だったりした日にゃあもう誰も信じない。
新品の本物が入ってた。ふう。でもアレッ、中蓋を取って驚いたことには，DIOが潜んでいるべき二重底の下段が空っぽだッ。充電器もUSB-Cケーブルも附いてないの!? こりゃあ参ったね。そこは事前にチェックしてなかったな。microSDカードは128GBのを手配したんだけどなあ。幸い
Fire HD 8 のケーブルが空いていたから当座の充電に支障ない。やっぱ無線充電ほしいよな。次から必須要件にしよう（次て）。
Googleがデータ移行てつだってやんよと言うから任せてみたら，企図しないサブアカウントのGoogleIDを［管理者］にしやがって，それがどうしても変更できない。けっきょく工場出荷状態に戻すという荒技をつかって振り出しに戻り，きょうの作業はパーになった。
前段で付属品が何もないと言ったが，実は本体は透明なソフビ？のケースに収められている。おれも裸で持つのは厭なので歓迎するところではあるけれども――裸なのはケータイのほうだぞ――絶対的に欲しいのはストラップであって本体にストラップホールが設えてあればケースは要らないのだ。どういうわけか「スマートフォン」はどこの製品でもストラップホールが用意されていなくて困る。本機ではケースにもホールがないので，ケースの横っちょにドリルでふたつ穴を開けたった（実はZenfoneのときもそうしてた）。これで地面への落下をほぼ防げる。ストラップを着けない人の豪胆さには畏れ入るばかりだ。液晶画面の保護シールは貼らないがな。
文庫の『日本売ります』をばらしてPDFにしてみる。1999年２月初版。モノクロ600dpiで撮った507頁は35MBであった。
おれは「日本沈没」からリアタイで読んでるからいいけど，これから追いかける若い読者には夫と妻の確執など古臭く感じるかもなあ。「模型の時代」は松本零士さんがコミカライズしたのを先に読んでて，本篇のほうが物足りない。ベストは「ぬすまれた味」，と「本邦東西朝縁起覚書」。虚実入りまじると小松さんは抜群におもしろい。
