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セセッション(分離派展示館)
Secession

48 12 01.47N,16 21 55.35E

 何と言ってもここは、球形の金の月桂樹の葉でできた球体がとにかく目立つのです。特にくすんだウィーンの空の下では、一層です。ここは、分離派の作品発表の場として、ワグナーの弟子(といっていい)オルブリッヒの作により1897年に作られたものです。カールスプラッツ駅に降り立つと(地上に出ると)、結構遠くにあるけれど、はっきりと金の球形が目に入ります。金というと、クリムトの金が連想されますが、正に分離派の初代会長はクリムト。彼の意を汲んだのでもないのでしょうが、連想させるに十分なインパクトがあります。現在も地上部は現代美術の発表の場として利用されていました。でもかなり頑張らないと、建物に負けてしまうなと老婆心ながら思ってしまいます。

 もう一つのポイントは地下にあるクリムトの手による「ベートーベンフリーズ」実際に第9をここで演奏したそうです。この絵の複製がかつてのセゾン美術館で公開されたことがありましたが、天井近くに描かれ、それが四方にに配置されている実物を見上げると、彼の試みが改めて伝わってきます。正に世紀末・・でも新世紀を迎える希望を持った世紀末だったと思います。しかし大戦でかなり破壊されるという苦難の時期を経て、再び訪れた平和の中、金色の葉が人々を惹きつけています。

 なお、ベートーベンフリーズは撮影禁止でしたので、写真がありません。


アカデミー絵画館の窓から見えたセセッション。うーんやっぱり異様な金型ですね。その一方でよく見てみると、新しい建物が多いのに気付きます。世界遺産の指定取り消し騒ぎはどうなるのでしょうか。私にとっては、世界遺産指定だろうとそうでなかろうと、関係なく行くところを決めていますので、気にはしていませんが。
全景。全く何のための飾りかと思います。上がった1階では現代アート系の展示をやっていました。確かに100年近く前は、クリムトが「現代」だったのですから、別におかしくはない訳です。

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