What's Old(1998年7月〜12月)


'98.12.31
  • 12/31なので「今年は …… 」という1年を振り返るような更新だと思った方は、大間違い。
    年の暮れに大事件
    これまで、未解決だった、合同数37、61、62の具体的表現が見つかりました。

  • 合同数について簡単に説明すると、3辺が有理数の直角3角形の面積として表される整数のことです。
    直角3角形の直角を挟む2辺をa、b、斜辺をcとすると、a2+b2=c2が成り立ちます。
    この2次不定方程式の解は完全に求められていて、一般解は、

    a=d(m2−n2)
    b=d(2mn)
    c=d(m2+n2)

    となります(d、m、n は任意の自然数。特にd=1のときを原始的な解と呼ぶ)。
    このとき3角形の面積は、s=ab/2=mn(m+n)(m−n) なので、合同数をgとすると、
    k2g=mn(m+n)(m−n) となる m、nを見つければよいことになります。
    一番 primitive な方法は、m、nをループでまわし、s=mn(m+n)(m−n)を求め、
    それを2乗因子で割ればいい訳です。ただこの方法は、mの4乗のオーダなので、
    探査範囲を1桁上げるだけで計算量が10000倍となり、計算能力(CPU)の向上ぐらいでは不可能です。

    それで、今回見つけた、37、61、62についての m、n の値は、

    37 : 779689, 776161
    61 : 22806729, 1852321
    62 : 39200, 22801

    です。
    試しに、まず、mn(m+n)(m-n)を計算し、それが37他で割り切れるころ、及び、
    割った結果の平方根が確かに整数になることを確認してみてください。
    62の場合が辛うじてしらみつぶしの範囲、61に至っては、今後とも多分計算不可能です。
    これらの値をいったいどうやって求めたのか?
    当然、単純なしらみつぶしではありません。

  • ことの発端は再プログラミングです。
    まず、m、nに関する枝刈りの条件のところで、

    m、nが互いに素のとき、
    m、n、m+n、m−nから2つを選んだものは全て互いに素となる。

    というのが、一般には成り立たないということ、
    (m、nともに奇数のときは、gcd(m+n,m−n)=2>1)
    これがきっかけで、条件を1つ見直すつもりになったこと、
    またプログラムを直す過程で、探査が尽くされていないことに気づいたこと。
    これらに気がついた時、一瞬いやな予感がしました。
    そして、これらを反映したプログラムを走らせて、37についての解がはじき出されたとき、
    最初は自分の目が信じられませんでした。
    そして、検算して正しそうだということが明らかになるにつれて、
    この7年間、この問題はこれ以上進みようがない、と思い込んでいたのが
    とんでもない誤解であったことが判明してきて、だんだん恐ろしくなってきました。

    まさに、

    チューニングは、もうこれ以上やりようがない、
    と思ったところが出発点である。

    というのを、再認識したどころではありません。

  • という訳で、年明け、合同数の章を更新します。
    まだ、かなり計算が残っているので、1月いっぱいぐらいかかるとは思いますが、
    いったい、どのぐらい、新たな解が見つかるんでしょうか。
    それよりも、何故、今まで気がつかなかったのでしょうか。
    今(これを書いている今も)、脳の70%ぐらいは、この問題に使っています。
'98.12.28
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    といっても、Wol4 60(79桁)を苫米地factorで分解した1個だけ。これでも35時間かかっています。
    直接分解は次の80桁あたりが限界か。
    円分数114はあいかわらず進展なし。
    これについては鵜飼さんからメールがあり、3個重複があったものの、7個つぶれました。

  • 『読書記録』更新。
    いろいろ積読はありますが、雑誌なので旬のうちにと思い、買ってすぐ着手しました。
    雑誌といえば、先日創刊の『電撃hp』(メディアワークス)。
    高畑京一郎待望の新作」ということで、衝動買いしようと思った別の本を押しのけての衝動買い。
'98.12.21
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    !n は、依然1個も見つかりません。今週は、円分数114も1個も見つかっていません。
    (今週も同じことを書くはめになるとは)。完全に煮詰まったような感じです。

  • 川原 泉『小人たちが騒ぐので』購入。これを見て、よくわかったこと。
    ネタがないのに、無理矢理書き継ぐのは、見苦しい。
'98.12.14
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    !n は、依然1個も見つかりません。今週は、円分数114も1個も見つかっていません。
    明るい話題としては、j(τ) 324, 332(両方とも、77桁)が、苫米地 factor で 19hr 程度で分解できたこと。
    この程度の時間で分解できるなら、Wol2 の78桁とか、Wol4、j(τ) の79桁もやってみる気になります。

  • 『読書記録』も久しぶりの更新。
    感想はあっさりとしか書いてありませんが、なかなか面白かった。

  • 12/11 の彼彼のエンディングは、JR南武線です。
    川崎から立川に向かって右に座ると、あの風景が見えます。
    後半に出てきた駅は川崎駅。
    もっと、じっくり見ていくと、川崎近辺の具体的なものがいろいろ見つかるかも知れない。
'98.12.10
  • 『表紙の言葉』更新。

  • 12/7 は、実はもう一枚CDを買っています。

    "Affirmative: The Yes Solo Family Album"

    各メンバーのソロアルバムから何曲かずつ抜き出したもので、まさに古き良きYes
    Patrick Moraz が今時聴けるというのもうれしいですが、
    ラストが Peter Banks というのが渋い。渋過ぎ。まるで、エスプレッソマシンで抽出した紅茶。
    あの、テクニックを感じさせない演奏(大失礼)がなんとも云えない。
    年代順に並べたら、一番最後に来ただけじゃないか、というツッコミは却下。
    Peter Banks いいぞ!

'98.12.07
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。今回は不作。
    !n 74 の76桁と、j(τ) 373 の75桁を factor で分解。それぞれ、18hr、13hr かかっています。
    この他、Kn 87 の24桁の素因数が新たに見つかったぐらい(残り98桁は合成数)。
    特にこの一週間の間さんざん廻した !n、Wol2、が ECM で何も見つけられなかった、という敗北感が強い。

  • CDのページはしばらく更新していませんが、ずっと何も買っていない訳ではありません。
    本日、掘り出し物一枚。

    Rick Wakeman, "Rick Wakeman"

    "Master Series" というのはおそらくタイトルではないでしょう。ベスト盤ですが、
    アルバム "White Rock" から1曲目と2曲目、"White Rock"、"The Loser" が収録されています。
    これは、私の知っている限りではCD化されておらず、かつ、自分が持っているのは、
    FMからモノラルのラジカセで録音したものなので、ずっとCD版を探していました。
    久しぶりに聴くと、高校の頃の記憶がいろいろ甦ってきて、
    それで、上に書いたように、この一週間の徒労感が、ひしひしと、心に迫ってくる訳です。

'98.11.30
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。

  • 『楕円曲線上の有理点』
    楕円曲線というとよく紹介される「和の定義」の一歩手前まで来ました。

  • 古本の掘り出し物2冊。

    1. パオロ・ロッシ 『魔術から科学へ』
      サイマル出版会絶版特集、というコーナーが組んであり、完全に新刊の状態で、
      なんと100円

    2. 井辻 朱美 『エルガーノの歌』
      状態は少し古くなっていますが、これも、180円。まさに量販店ならではの価格設定。
      三月由布子のイラストも、裏表紙の本人の写真も、なかなかいいです。
      これで、井辻朱美の文庫が全部そろいました。
'98.11.26
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    なんと、あの Samuel S. Wagstaff, Jr. からメールがありました。
    (Cunningham Project (bn±1、b=2,3,5,6,7,10,11,12 の素因数分解) の主力メンバー)
    Euler 数、Bernoulli 数の素因数分解に関しては、既に結果を得ていたとのこと。
    Bernoulli 数は、n=134, 138, 140, 150 が一気に解決して、残りは n=154 の場合のみ。
    Euler 数の方は n=90, 100, 102 は依然、未解決のままです。

  • どの数を分解するか、についての方針は、こちらに述べたとおりですが、
    Webに公表した結果、世界中の最先端で活躍している人たちが参入してくることとなり、
    要求されるレベル(桁数、計算機の能力)も高まってくることとなります。
    それに応じて、ここの頁の素因数分解の目標も、見直していかなければならない、
    ということになりますが、とりあえず、方針として考えているのは、

    • ここよりも大きな桁数まで結果が得られているものについては、ミラーサイトに徹する。

    • ここでしかやっていないもの
      (ΠPn±NextPrm、Wolstenholme、An、!n、Kn、j(τ)のフーリエ展開の係数)
      については、メインサイトとして更新を行っていく。

    このあたりが妥当な線だと思います。

    個人の単なる趣味のページが、いつのまにか社会的・歴史的な責任を果たす役割に変質しつつありますが、
    Wagstaff からメールをもらい、かつ、メルセンヌになりたいと宣言した今、

    やはり、やるしかないでしょう。ついて行ける所まで!

'98.11.24
'98.11.17
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    Wolstenholme 3Wolstenholme 4
    を追加しました。3乗、4乗の場合も1乗、2乗の場合と同様の定理が成り立ち、
    これらの場合もやはり Wolstenholme の定理と呼びます。

  • 『表紙の言葉』更新。
    今回は前から決まっていたので特に悩むことはなかったのですが、
    フィーリングが合致する故に、特に加える言葉もありません。
'98.11.09
  • またいつものページ

    の定期更新です。

  • このページに関するネタを2つ。

    1. Yahoo Japan で「密室」というキーワードで検索すると、森 博嗣の浮遊工作室と、
      数学者の密室が並んで表示されるそうです。
      私のページに辿り着くパターンは、これが一番多いのではないでしょうか。

      タイトルの方針が似ているし、中味を見てみると文体もなんとなく似ている。
      内容は建築ではないが、専門の話を受けも気にせず延々と展開していく様子は、
      まるで、犀川助教授が実在しているようだ ……

      並んで表示されるというのは完全に偶然ですが、それにしても
      「おもしろいねえ。実におもしろい」。

    2. 数理科学 11月号「数式処理とその周辺」、渡辺隼郎「Maple V と Mathematica との比較」で、
      Pell方程式の解のプログラムのところで、私のページが引用されています(P.49)。
      会社で、たまたまこれに気がついた人がいたのでわかったのですが、そうでなければ、
      買い逃すところでした。
      ちなみにプログラムの先頭はコメントですが、それでも省略せず、
      10   ' pell equation's solution by continue fraction method
      
      と引用して欲しかったと思います。
      10   ' pell continue
      
      では何のことかわかりません。

  • 11.06 付けで異動になりました。
    いろいろ書きたいことがあるのですが、別途詳しく。
'98.11.02
  • 『読書記録』更新。

  • 『積読』には載せませんでしたが、星野之宣の『宗像教授伝奇考』第四集。
    file.23 の「魔将軍」がなかなかよかった。綱吉の話ですが、これは事実なんでしょうか?

  • 実は、私、というより「三島」という姓は、綱吉と関わり合いがあります。
    森岡 浩『日本人の名字』日本実業出版社、の P.75「同姓の家が圧倒する村」に、
    岐阜県武儀郡板取村では「長屋」という姓が多い、ということが紹介されており、
    次の頁には「板取村姓ベスト10」という表が出ていて、第2位は「三島」となっています。
    人口約1500人のうち約70%が「長屋」、15%が「三島」、あとは鈴木、田中等、普通の名字で
    (ただし、太田という名字も割と多い)、大体10種類ぐらいしか、名字が存在しません。
    私の曾祖父は、ここの出身です。

    それで、村役場発行の『板取村史』の中に、これらの姓の由来が書かれており、それによると、
    板取の三島姓は綱吉の時代に溯り、当時は江戸に住んでいたが、なんと犬を殺してしまい
    岐阜の山奥に逃げてきて住み着いたのが始まり、ということです。

    よりによって、綱吉の時代に、しかも、犬を殺してしまう、というのは、

    • 誤って殺した、或いは、やむにやまれぬ事情で殺した
    • (反骨精神から)故意に殺った
    • 偶然、殺したことにされてしまった
      (飼っていた犬が病気で死んだ、或いは馬に乗っているとき、犬が突っ込んできた)
    • ……

    等、いろいろ考えられますが、どういう理由であれ、普通でないことは確かです。
    この謎めいた運命を辿った自分の先祖に、ひじょうに興味を感じます。

'98.10.29
  • Appendix 1. 素因数分解結果
    Euler数、Bernoulli数、円分数、円分多項式を計算するためのプログラムを掲載しました。
    これらは以前から公開していたものですが、今回新たに、
    楕円モジュラー関数j(τ) の係数計算のプログラムを載せました。

  • 『読書記録』更新。
    レムの『GOLEM XIV』はおすすめです。
    ついでに、『レムの宇宙カタログ』も探し出して、
    『新しい宇宙創造説』『手記』を読むことをすすめます。
    人類の創造力の限界と云っても誇張ではありません
'98.10.27
'98.10.21
  • Appendix 1. 素因数分解結果『読書記録』と、いつもの定期更新のみですが、
    『読書記録』の方は今回はおすすめです。
    かなり、詩に関するイメージが変わると思います。

  • 私と同じ年代であれば『タイム・トラベラー』と云えばある種の感慨が浮かぶと思いますが、
    最近、その録画(ただし最終回のみ)が発見されたようです。
    検索エンジンで探すことができますが、中には、その音声データが公開されているところもあり、
    あれが聞けるのであれば、ダウンロード時間などどうでもよくなります。
    ラベンダーといえば、富良野ではなく、トカリベツ
'98.10.19
'98.10.13
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    昨日から掲載した、楕円モジュラー関数のフーリエ展開の係数について、整形が完了しました。
    いくつかは追加もあります。

    Euler 数 106 について、Allan MacLeod <MACL-MS0@wpmail.paisley.ac.uk> から報告がありました。
    メールの中では、PRP test しか実施していないと書いてあったので、一応 APRT-CLE で調べたところ、
    確かに素数でした。

  • Web更新も、たまに気分がのらなかったり、妙に疲れたりすることがあります。
    私の場合、それは、日曜の深夜、風呂上がりでビールを飲んだ直後、という執筆環境に原因がある
    と思っていたのですが(まあ、それが主原因だとは思いますが)、実は入力環境自体にも問題がある、
    ということに気が付きました。
    まず、マウス。
    机、本体、パソコンデスクの位置関係から、ほとんどケーブルが伸び切っており、
    かつ、キーボードの横のスペースが少ないので、マウスがひじょうに使いにくい。
    よって、キー入力が主体となる(ただし、これ自体は別に気にしていない)。
    一番大きな原因は椅子にあります。
    今使っている椅子は、ミシン机用の木の椅子であり、背もたれが動くこともなく、
    座席部分もクッションはなく、当然、キャスターなどはついていません。
    よって、体が同じ姿勢のまま固定されることとなり、これが原因で疲れが蓄積することとなります。

    そこへいくと、会社の椅子は、長時間座っていても、あまり疲れることはありません。
    適当に作っているように見えて、実は人間工学的に考えられているということがよくわかりました。

    という訳で、パソコンの前に座っていて、なんとなく疲れるような感じがするなら、
    まず、椅子(&座り心地)を改善することをお勧めします。

'98.10.12
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    Euler 数について、Tim Charron <tcharron@ctfinance.com> から報告がありました。
    海外からは、これで4人目です。

    それから、楕円モジュラー関数のフーリエ展開の係数を掲載しました。
    大抵の本では、最初の10項ぐらいまでしか出ていませんが、今回400番目まで計算してみました。
    素因数分解の方は、まだ計算&整形途中。

  • 『読書記録』更新。
'98.10.05
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    今週は Wolstenholme 1 と 2

    • 完全分解

      Wol1 : 344
      Wol2 : 118, 129, 131, 146, 172

    • 部分分解

      Wol1 : 343, 348
      Wol2 : 113, 132, 139, 148, 154, 156, 162, 164, 166, 176

    を更新しています。アルゴリズムは、UBASIC の ECMX で、curve 20 まで。

  • 『表紙の言葉』更新。
    『みんなで新聞』第22号『本』を見ると、SFのオールドファンというのは意外に多いようです。
    そういう人たちは思い出してくれるのではないかと思います。

    ただ『表紙の言葉』自体は、書く元ネタはいくつか思い付いているのですが、
    今回は原文を取材する時間がなく、あまり思ったことを書くことができませんでした。
    また、書き足そうとは思います。

  • ちょっと中断している『楕円曲線上の有理点』ですが、当初の最終目標と考えていた部分のプログラムが
    昨日できたので、2週間後ぐらいには更新できるかもしれません。
    それ以前に、Appendix 1. 素因数分解結果、の方に発表することになります。
    今度も、これまでに誰も見ていないような数字が登場します。
'98.9.28
  • 『読書記録』『積読寸評』更新。

  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    今回は Wolstenholme 関係盛りだくさんで、

    • 完全分解 …… Wol1 : 275, 286, 309
    • 部分分解 …… Wol1 : 257, 277, 285, 294, 297, 301, 316, 320, 327, 331, 334

    を更新しています。アルゴリズムは、UBASIC の ECMX で、curve 20 まで。

  • 『リンク集』更新。いろいろ追加しました。

  • Asahi-net の『みんなで新聞』第22号『本』に、『数学者の密室』が掲載されます。
    どのように紹介されるのか楽しみです。
'98.9.21
'98.9.19
'98.9.16
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    Euler 数について、Allan MacLeod <MACL-MS0@wpmail.paisley.ac.uk> から報告がありました。
    英語 version の需要が高まってきているのかも知れません。

  • ところで、彼からのメールには「Dr.」と書いてありましたが、私は、Dr. どころかマスターでもありません。
    ついでに云うなら、プロフィールから企業の研究員と思っている人もいるかも知れませんが、私はただのSEです。
    数学は単なる趣味であり、仕事とは全然関係ありません。要するに完全にアマチュアです。

    で、何が云いたいかというと、私はメルセンヌのような役割を果たしたいと考えています。
    彼はアマチュアでしたが、当時、フェルマーとかその他の学者間の連絡を取り持つような役割を果たし、
    その結果、間接的に数論の発展に貢献しています。
    それは、今ならホームページを開くことにより、もっと簡単にできます。
    それこそ、自分の果たすべき役割ではないか、と思っています。

  • 『読書記録』更新。
    『数奇にして模型』なんとなく物足りない感が残った。

  • 「渋チュ」のオープニングに誘われて、三重野瞳 『ベリー・ロール』 購入。
    『CDレビュー』は長らく更新していないですが、こだわりが強過ぎて書けない、
    ということもあります。
'98.9.15
  • 数論的アルゴリズム追加。
    Wieferich 素数の話を追加しました。
    フェルマーの小定理により、任意の素数pと、pと互いに素なaについて

    ap-1≡1(mod p)

    が成り立ちます。
    では、

    ap-1≡1(mod p2
    が成り立つような、a、pの組は存在するのか?
    これが成り立つようなpを、Wieferich 素数と呼びます。
'98.9.14
  • 文庫本 立ち読み読破リスト掲載。
    ヘッセ 『デミアン』 の、

    何かに専念しているとき、他人はそれを侵すことができない。

    という理論の実践として始めたものです。
    だいたい、2行読みで、2〜3時間ぐらいで読み切る、というパターンが多かったですが、
    今では、もうそんな体力はありません(時間もないし)。

  • 『デミアン』と云えば、クレヨン王国のオープニング、シルバー王女が卵の殻を破る場面を見て、
    アブラクサスを連想した人、深読みのし過ぎです。
    『ララ』は後2回。
    最終回の台本を読んで、大森玲子が泣いた、というのが気になる。
'98.9.13
  • 『表紙の言葉』更新。

  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    今回で、一応150桁以下の数について全て掲載しました。ECM で curve 5 まで。
    まだ地均し以前の、雑草を伐採している状態です。
    それから、Igol Schein からの Wolstenholme , Bernoullli を更新しています。

  • 『読書記録』更新。
'98.9.8
'98.9.7
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    ΠPn±Nextprm の100桁以上を追加しました。
    それから、Igol Schein からの Wolstenholme , Wolstenholme2 を更新しています。

  • 『読書記録』『積読寸評』は久しぶりの更新。

  • 『枕草子*砂の本』数学者の休日3掲載。

  • 札幌から戻ってきて何日かだるい日が続き、体が全然動かない。
    暑さのせいにしては変だな、と思って熱を計ってみると、確かにあった。
    まだ、完全には回復していません。
'98.9.1
  • 数論的アルゴリズム追加。
    円分数の素因数分解プロジェクトに対する援護射撃として、
    円分多項式、円分数を求めるためのプログラムを掲載しました。
'98.8.29
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    京都大山崎氏より報告があり、ついに、100桁以下の完全分解が完了しました
    それにしても、最後の詰めの部分は、山崎、苫米地両氏の協力による部分が大きく、
    あらためて、御礼申し上げます。
'98.8.20
  • 『表紙の言葉』更新。
    今回紹介した作品は、今、文庫では絶版になっていますが、図書館で探してでも読む価値はあります。
    ちなみに、ある読書アンケートで女子大生が好きな作家として「小川国夫」をあげていて、
    なかなか渋い選択だな、と思ったら、「後は、片岡義男」となっていました。

    それって、ただ単に、バイクで飛ばすのが好きなだけ、なんじゃないのか?

  • 8/21 より、遅い夏休みに入ります。8/24 の定期更新はありません。
'98.8.19
  • Wolstenholme 1 の素因数分解について、n=301〜350を更新しました。
    ECM で curve 5 まで探査しています。

    及び、ftp サイトから、 Π Pn±1、n!±1、Fibonacci、Lucas をダウンロードしました。
    以前、山崎氏から教えてもらったサイトですが、こちらの方も定期的にチェックしていくことにします。

    それにしても(やったことのある人ならわかると思いますが)、素因数分解プログラムを走らせていると、
    気になって他のことが手につかなくなります。

  • そろそろ、『表紙の言葉』の更新時期。
'98.8.17
  • Appendix 1. 素因数分解結果更新。
    Wolstenholem 1 の更新、及び、Wolstenholme 2 の 100桁 〜 150桁を追加しました。
    UBASIC の ECM では、134桁ぐらいになると、Adleman Test の部分で止まってしまうので、
    p-1 methodと、擬素数判定(PRP)で、小さい素因数の叩き出し、及び、素数判定
    (というよりも合成数判定)を行っています。
    と書いている先から、素数判定を APRT-CL
    (Adleman - Pomerance - Rumely Test and Cohen - Lenstra method)に差し替えれば、
    ECM の部分はもう少し先の桁数まで行けるので問題ない、ということに気が付きました。
    ただ、やはり100桁以上ともなるとかなり時間がかかります。
    PC-9801 VX2 + 80386ボードの頃を思い出します。

    それから、文字コードセット:欧米(ISO-8859-1)でも、ある程度読めるようにしました。

  • Igor Schein (igor@txc.com) よりメールがあり、Wolstenholmeは、ほぼ毎日更新しているので、
    ちょくちょく眺めて欲しい、とのこと。
    こちらでも、できるだけ timely に更新する予定です。
'98.8.14
  • 久しぶりの2日連続更新。
    Wolstenholme 1 の素因数分解について、n=350 まで掲載しました。
    n=233〜300n=301〜350。 (IS)は、Igor Schein (igor@txc.com) による結果であることを意味します。

  • 『読書記録』『積読寸評』はいつものとおり。
    こういう文も含めて、Igor Schein は読んでいるんでしょうか?
'98.8.13
  • 『楕円曲線上の有理点』3章 有理数解を求めるためのアルゴリズム・プログラム 掲載。
    表の方もいろいろメンテしています。

  • 『リンク集』更新。
    Igor Schein の Wolstenholme 数の素因数分解に関する結果をリンクしました。

  • 吉報と訃報。

    吉報。
    『サイボーグ009 天使編』の続きを、息子の小野寺丈氏が小説化する、
    というニュースが8/11の読売新聞の夕刊に載っていました。
    なんだか数年前の『虚無回廊』の続編執筆についての騒動を思い起こさせますが、
    ぜひとも実現してほしいと思います。

    訃報。
    将棋の村山 聖 八段死去。29歳。
    彼は、まさに不世出の天才です。
    10年程前、私の高校の1年後輩の小野敦生 五段がやはり20代で死んだときは、
    将棋界の外ではほとんど話題になりませんでしたが、某棋士の不倫騒動が週刊誌やTVを賑わす今、
    形だけでもよいので、取り上げて欲しいと思います。

'98.8.10
  • 『数学者の密室』7章 Collatz 予想9章 友愛数 (amicable numbers)更新。
    Collatz予想の方は1桁、友愛数の方は2桁、探査範囲を広げました。
    私のPC(Pentium MMX 233MHz)の計算能力でも、今のアルゴリズムのままで、
    あと1桁は行けます。もっと速いPCなら2桁ぐらい。
    それ以上は、アルゴリズムを考え直さなければなりません。

  • 8/8 発売 『スーパーヒロイン画報』 竹書房。
    前作の 『スーパーロボット画報』 は、まだ、電車の中でも開けますが、
    こちらはフェロモン全開で、とても人前では開けません。
    (一般人から見ると「どこが違うんだ」と思うかもしれませんが。)
    思ったこと(以下、無理に解ろうとしなくていいです)。

    • 斉藤浩子を単独で取り上げた瞬間に、それだけで、わかるもの同士のパスが繋がる。
      彼女が広島の高橋慶彦の奥さんになったとは知らなかった。
      だが、あれだけ細かい番組をフォローするなら、やはり彼女がヒロイン役をやった
      少年ドラマシリーズ『その町を消せ』について言及して欲しかった。

    • 70年代、場合によっては80年代の作品でも、髪型・ファッション等で時代を感じてしまうが、
      今見ても全然遜色ないのが、『怪傑ライオン丸(1972)』の沙織役九条亜希子
      『飛べ!イサミ』の、くの一はるか先生は、この人がモデルではないのか?

    • フェロモン全開といえば、ゾンネット
      別冊宝島349 『空想美少女読本』 では1頁だけの扱いだったが、
      こちらでは、いたるところに写真が出ている(アニーポワトリンに継ぐぐらい)。
      それにしてもシーマの足の長さといい、戦隊ものは全部チェックしなければならないのか?

    • 「アニーにおまかせ」は、その筋の人なら誰でも覚えているようだ。
      カラオケで頼まなくても合唱になる曲、といえばヤマトのテーマだが、
      「アニーにおまかせ」を部屋全員で歌うというのは、ちょっと参加したくない。

      「なんか私、居づらいッス」(by ミスマル ユリカ)

    • そして明らかになる千葉麗子の正体。
      私としては、今の胡散臭い商売(まさにマルチメディア界の家田荘子)をやっているよりも、
      こういう役どころをずっとやっていてくれた方がよっぽどよかった。

    この本の最大の難点は索引がないこと。
    一瞬作ろうとも思ったが、数日もたつと、全て覚えてしまうのでしょう。

'98.8.6
  • ブックリスト『世界SF全集(早川書房)』掲載。

    このラインナップにはいろいろ思うところがありますが、
    やはり、新たな全集が編纂されるべきだと思います。

    ロシア文字の打ち込みは大変ですが、慣れてくると病みつきになります。

  • Wolstenholme 1 の素因数分解について、Igor Schein (igor@txc.com) より立て続けに
    連絡があり、私の方でも300までの素因数分解に着手したのですが、
    いち早く本人のページに掲載があったので、ここにリンク先を紹介します。
    URLは、ftp://opal.air-boston.com/pub/Wolstenholmeです。
'98.8.3
  • 京都大 山崎氏より、久しぶりに素因数分解の報告があり、こちらを更新しました。
    残りは1個。

  • 素因数分解については、初の海外からのメールがあり、やはりこちらを更新しています。

  • 『CDレビュー』は近々更新しますが、7/31に掘り出し物。

    まず1枚目は、川村万梨阿 『CANARY』
    『春の夢』 のようなドラマチックな盛り上がりを見せる曲があり、
    まさに、まぼろしの名盤と呼ぶにふさわしい(残念ながらミュージックテープ)。

    それから、松浦有希 『星に願いを』 。声がまだ若くてかわいい。
    この時点で目を付けていた人は、かなりのマニアと呼んでいいでしょう。
    はやく「トランス・パランス」「しあわせな き・ぶ・ん」
    セルフ・カバー・バージョンが聞きたい。
    (「トランス・パランス」は、やっぱり「Transparence」なんだろうか?)

    それにしても、こんなの今どき、どこを探しても絶対に見つかりません。

'98.7.27
  • 『楕円曲線上の有理点』3章 掲載。

  • 『数学者の密室』6章 自然数の加法回文性(palindromic numbers)更新。
    北大の阿部さんより連絡があり、196 について1,074,176回(444,220桁)まで計算して、
    回文的にならないことを確認したそうです。
    私の知っている限りでは、これは現在の最高記録だと思います。
    計算は現在も続行中。詳細は、6.追補2に示してあります。

  • 同じく阿部さんより指摘があり、『無限に連なる格子』 2章 Pell方程式と連分数展開
    の計算式を修正しました。
    (E5で「D4*D5+1」となっていたのを「D5*E4+E3」に修正。
     一番目の特殊値をそのままコピーしていました。)

  • 7/24深夜(7/25早朝)、目が覚めて適当にTVをつけたところ、聞き慣れた声。
    なんと『渋チュ』に、喜久子様が出ているではありませんか。
    知っていれば録画したものを、読売新聞のTV欄では『渋谷』としか書いてないし、
    そもそも「これまでに出ていないはずがない」という思い込みから、完全にノーマークでした。
    これにこりて録画を始めたりすると、自分的には眼中にない声優しか出て来なくて、
    10月には番組が終わってしまうのでしょう。

    それにしてもあの番組、エンディングのときもゲストの名前を言わなかったし、
    次回予告もないので、もし本当に録画したいなら毎週チェックしなければならない。
    それにしても、白鳥由里はどうせ出てしまっているだろうし、
    今の時代に土井美加が出てくるとも思えないし ……。

     …… 途中からでもいいから録画しておけばよかったかな ……。

'98.7.24
  • 『表紙の言葉』変更。
    回を重ねること14回、かなりファイルサイズもでかくなってきました。

  • ふと思い付いたのですが、『表紙の言葉』を分割して、
    それにデジタルカメラで撮った写真等を添えると、
    なかなか美しいページになるのではないかと……。
'98.7.20
  • 『楕円曲線上の有理点』 3.有理数解を求めるためのアルゴリズム・プログラム 掲載。
    上記以外のところもちょこちょこ直しているので、表紙も含めて眺めることをおすすめします。
    それにしても、このペースの更新はやはりしんどい。
    今、いろいろな本を再読して理解が深まりつつあるところで、
    できれば、読み終わってからじっくり書きたいところですが、
    そもそも書こうと思わなければ再読はなかったのだから、このまま更新を続けていきます。

  • 『読書記録』『積読寸評』はいつものとおり。
    『読書記録』は7月分ということで、ページを換えました。

  • 『リンク集』更新。
    森本光生教授より「「お試し版」というのはやめました」という直々のメールがあり、変更しました。

  • 『数学者の密室』12章 素因数分解アルゴリズム更新。
    Brute force method のサンプル・プログラムを掲載しました。
    これもローカルデータのバックアップが目的です。
'98.7.13
  • 『楕円曲線上の有理点』 2章 y2=x3+k(−100≦k≦100)の整数解・有理数解 掲載。
    アルゴリズム、プログラム、整数解、有理数解を掲載しました。
    まずは小手調べです。こういう primitive なやり方では、すぐ限界が来ることは明らかです。
    しかし、
    1個目の整数解・有理数解を求めるためには、基本的にこの方法しかありません。
    (誰か、否定して下さい)。
    有限位数の解、ということであれば、別の方法があります。
    ちなみにタイトルは『楕円曲線上の有理点』の方がふさわしいので、変更しました。

  • 『積読寸評』更新。
'98.7.6
'98.7.2
  • 『楕円曲線入門』
    1章 楕円曲線の標準形掲載。
    6/29 は時間が無くて書けませんでしたが、今回は違います
    目次に示した範囲は元ネタが出来ていますが、『数密』の時のように息切れしないように、
    2〜3週間ぐらいのペースで更新していこうと思っていますが、
    勢いで書いてしまうかもしれません。

1998年の更新履歴
(1月〜6月)
表紙 1999年の更新履歴
(1月〜6月)

E-mail : kc2h-msm@asahi-net.or.jp
三島 久典